AZ−1の車室内に置いた固形燃料を消火できるか?

 助手席を取り外し、固形燃料を置いて火をつけ、消棒RESCUEもどきで消火可能か検証した。なぜ燃料炭やエンジンオイルでないかというと、煙が出ないので車室内を汚さないためだ。



 ドアや窓をしめ、車室内を密閉した状態で消火検証をすることにした。密閉状態で車室外から消火するため、チケットウインドウの隙間から、消棒RESCUEもどきを差し込んだ。



 このようなやり方をすると、火元からの距離が長くなる。前回屋外での消火性能検証の際は、火元から40cm離したところから消火した。今回は120cmになってしまった。が、車室内のドアが閉められた状態なので火元周囲の二酸化炭素濃度が上がりやすいことが予想される。これがどうでるか??



 やってみた。まず、ツナ缶が1つの場合。



 ツナ缶が3つの場合。



 ツナ缶が3つになると、2つしか消えなかった。n増しテストを行っても2つしか消えなかったので、これが限界なのだろう。今回の実験結果から、室内とは言え火元から距離のある状態で消火するのは効果が薄いと考えられる。火元に消火器を近づけた状態で消火するのが効果的だ。

 次頁では、エンジンルームからの出火を想定した消火実験を行う。