和歌入門附録 和歌のための文語文法

活用表 動詞についての留意点 助動詞の種類と機能 助詞の種類と機能 仮名遣

助動詞の種類と機能 3

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助動詞一覧表

過去・完了 推量 打消 自発・可能・受身・尊敬
使役・尊敬 その他(指定・比況・希求)

打消 ず ざり じ まじ ましじ まじかり

ず 打消

未然形
連用形
終止形 連体形
已然形
命令形 接続
ず ― ず
(に)
ず ぬ ね ― 未然形
【接続】
【機能】
【来歴】

古くは「な・に・○・ぬ・ね・○」とナ行に活用した語があり、これと活用変化のない「ず」が合体して、「○・ず・ず・ぬ・ね・○」と活用する助動詞としてはたらくようになった。

未然形
連用形
終止形 連体形
已然形
命令形
ず (ず)
(な)
ず
(に)
ず
○
○
ぬ
○
ね
○
○

現代口語では助動詞「ない」に取って代わられるが、「ず」と「ぬ」は今もよく使われる。「知らず知らず」「知らぬ話」など。また、「知らん」などと遣う現代口語の打消の助動詞「ん」は文語助動詞「ず」の連体形「ぬ」からの転である。

【助動詞との結合例】
【助詞との結合例】
【特殊な用法】

ざり 打消

未然形
連用形
終止形 連体形
已然形
命令形 接続
ざり ざら ざり (ざり) ざる ざれ ざれ 未然形
【接続】
【機能】
【来歴】

助動詞「ず」に動詞「あり」が付いたもの。現代口語でも「言わざるを得ない」などといった形で残っている。

【特殊な用法】
【補足】

じ 打消推量

未然形
連用形
終止形 連体形
已然形
命令形 接続
じ ― ― じ じ じ ― 未然形
【接続】
【機能】
【来歴】

語源は不明。中世になると次第に口語では用いられなくなり、代って「まじ」が発達する。

まじ 打消推量

未然形
連用形
終止形 連体形
已然形
命令形 接続
まじ ― まじく まじ まじき まじけれ ― 終止形(ラ変は連体形)
【接続】
【機能】
【来歴】

奈良時代の「ましじ」が平安時代に「まじ」に変わった。主として散文に用いられた語である。室町時代に「まい」「まじい」が生じ、現代口語の「まい」に続いている。

ましじ 打消推量

未然形
連用形
終止形 連体形
已然形
命令形 接続
ましじ ― ― ましじ ましじき ― ― 終止形
【接続】
【機能】
【来歴】

仮想の助動詞「まし」に打消推量の助動詞「じ」が付いたもの。「まじ」の古形で、奈良時代以前に用いられた。

まじかり 打消推量

未然形
連用形
終止形 連体形
已然形
命令形 接続
まじかり まじから まじかり ― まじかる ― ― 終止形(ラ変は連体形)
【接続】
【機能】

過去・完了 推量 打消 自発・可能・受身・尊敬
使役・尊敬 その他(指定・比況・希求)


公開日:平成19年3月15日
最終更新日:平成21年11月19日