ガイドブックによると、ストラスブールに来たらコールマール、リクヴィールへ、 と書いてあったので、やって来ました。 午前8時にストラスブールを出発し、30分でコールマールへ到着しました。 駅を降りてリクヴィール行きのバス停を尋ねると目の前に。 1時間半待ってもリクヴィール行きのバスは来ず、あきらめかけていたところへバスは登場。 運転手に尋ねるとこのバスでよいそうなのだが、出発はさらに1時間後とのこと。 やめようと思い、コールアールの街へ出てウンテルリンデン美術館へ行きました。 国宝的なマティアス・グリューネバルトの描いた「キリスト十字架像」があるというので。 街は清潔で素朴。こんなフランスもあることを知りました。 美術館に入ったものの、やはりワイン街道のリクヴィールは捨てがたいと思い直し、 絵画鑑賞もそこそこに美術館を出てバス停に。 10人ぐらいの待ち客の中に日本人が4人もいました。 若夫婦1組、中年夫婦1組です。 30分バスに乗って着いたリクヴィールはブドウ畑の中。 全長400mの大通りに、ドイツのメルヘン&ロマンチック街道をもしのばせる街並みがありました。 まわりはブドウ畑に囲まれ、とても美しい街でした。 ここに来て良かったと!! 若い日本人夫婦から「ブドウ畑から街を見るときれいですよ」と誘われて畑へ行ってみました。 かなりの急斜面に房になった小さな粒のブドウがたくさんなっていました。 一面のブドウ畑です。 なるほど、丘のようなブドウ畑からの眺めは大変よかったです。 ところが急に黒いあやしい雲が現れ、土砂降りに。 急斜面のブドウ畑から村へも泥水が流れてきて、大変でした。
午後3時前にストラスブール着。 駅構内に観光案内所があるので、ほっとしながらホテルの予約をしてもらう。 どれぐらいが相場かわからないので、パリの基準から250〜300フランを示して依頼した。 245フランの提示を受け、50フランのマージンを合わせて295フラン。 ホテルに入り、荷物をほどいていたら午後4時を回り、残り少ない時間を街へと繰り出しました。 街の中心地にあるノートルダム大聖堂(142m)に出向きました。 ヨーロッパでも指折りの高さだそうです。 ステンドグラスのバラは15mもあるそうで、ちょうど西日を浴びてきれいでした。 天使の柱が有名とか。 どれを見ても同じように見える私ですから「そんなものか?」と感心したりしなかったり。 寺院の中には、珍しく仕掛け時計の大きいのが設置され、 みんなはその前に立ち止まって時刻の来るのを待っていました。 15分おきに鳴って動きます。 15分のを見ましたが、ちょっと人形が歩いただけです。 隣に聖母寺院美術館があるというので見に行きましたが、閉館していました。
セザンヌ、ルノアール、ユトリロ、ピサロ、そしてモネの「睡蓮」の絵は、 大きなホールに2ヶ所、壁画のように配置されて圧巻でした。 点々と絵の具をつけていったような単純そうな絵でしたが、 椅子に腰掛けてじっくり見ているとその池の中に身を置いている感じがしてきて、 睡蓮が浮き出て見えていいなと思いました。 セザンヌも画集で見る絵がたくさんあり、ルノアールもほとんど画集で見たもので、 原画に接することができ、幸せでした。 セザンヌは、オルセー美術館の方に好きなものがありました。 あまりの暑さに、シャンゼリゼ通りの木陰で休んでいると、 韓国人夫婦がベンチに腰掛けてきて「暑いですね」と言葉を交わしました。 「パリはこわいですね」と私。 日本語をちょっと話せるご主人が「韓国と日本は安全ですね」。 「そうですね」と私。 「エッフェル塔へ歩いて行きたいのですがね。」 「遠いですよ、バスで行かなくては」とアドバイス。 こんなやりとりをして「では、さようなら」と交流して別れました。
フロントのおじさんたちは明るくて親切。 毎日、計画した観光場所について、どのバスに乗るのかを尋ねます。 「マダム・・・・・これこれ」 と気安く答えて笑顔で送り出してくれます。 チップを1銭もはずまないのに部屋はいつもきれいにベッドメイキングしてくれ、 タオル、石けんも毎日取り替えて清潔です。 とにかく、このホテルなら人に勧めてもいいです。 オペラ座からルーブル美術館へと歩いてみました。 そのオペラ通りのどん詰まりに日本のラーメン屋がありました。 そのおいしくないこと。それで52フランです。 あまりにも高いのにびっくり、おいしくないのに。 おまけにそのラーメン店には、日本人のタレントや池田満寿男氏のサイン入り色紙がずらり。 その点、中華料理店でおいしくない思いはしたことがありませんね。 エッフェル塔へ行きました。 歩いて行くには遠いし暑いし、とセーヌ川遊覧でそばまで行ったからいいやと思いつつ、 やっぱりあきらめきれず、今朝、ひょいとオペラ座へ42番のバスで来たことを思い出して シャンゼリゼ通りのバス停を見ました。 路線図をたどって見ると、何とタワーの近くを通っているではありませんか。 午後4時を過ぎていましたが、行ってみました。 さすがです。 お上りさんか旅行者か知りませんが、エレベーター待ちで300mぐらいの長蛇の列(2列)。 みんなも高いところへ昇りたいのですね。 私はじっくり眺めて退散です。
今日、オペラハウスに行きました。 内部の美しい装飾には、息をのむほどでした。 素晴らしかったです。 あんなところで音楽を聴いたり、バレーを観たりしたら、さぞやと思いました。 「華麗」の一言につきます。 田舎に行こうとも考えたのですが、1日しかないのでやはり街を選びました。 結果は「良」です。 明日はストラスブールに行きます。
まあ、暑いこと。 のどがひりひりして、あれだけ敬遠していたコーラやジュースが飲みたくなります。 やりきれないので、コーラをよく飲むようになりました。 モンマルトルの丘にあるサクレクレール教会へ、そしてモンマルトル美術館も、さらに墓地までも。 ホテルのおじさんはとても気さくです(日替わり)。 観光のバスやメトロの乗り方を聞いてから出かけます。 「サクレクレール教会なら15分でOKよ」と地図に印を付けてもらい、すぐに着きました。 階段を上ること上ること、大勢の人がひしめき合って上って行きます。 教会内ではミサがあり、尼僧の合唱指導のもと、賛美歌などでちょっとしたハミングしました。 新しい教会だけあって、内部はとてもきれいでした。 さて、かつてゴッホ、コロー、ユトリロ、ロートレックがこのあたりに住んでいたのです。 ムーランルージュ、「粉挽き風車」などを見ながら、こうした著名人たちの眠るモンマルトル墓地を見て、 さて北駅へ戻ろうとしたのですが、道を間違えてしまいました。 ベルサイユ宮殿は、休館日が重なってしまい断念しました。残念です。
ブラッセルから、世界最速の新幹線TGVに乗ってパリを目指しました。 定刻に出発した後、ウェットティッシュが配られました。 これはサービスのようです、予約料に約2500円取られましたからね。 窓外の景色が飛び去っています。 とうもろこし畑、牧草地、麦畑と次々と現れて、時々小さな街が出現。 街には必ず教会の尖塔があり、そしてれんがの家並みがあります。 日本で準備したパリの市街地図を忘れていました。 しかし、日本語のガイドブックがもらえそうなので安心しています。 メトロで迷子になりました。とても複雑です。 方向がわからないので(行き先が検討つかない)、どちらのホームに降りて良いかさえ いちいち人に聞くようです。 非常に入り組んでいて、方向やメトロ番号は指示してあるのですが、 反対側のホームに行きたくても迷路のようになっていて、案内板はなく、 所々にある改札所も無人です。 明日のルーブル美術館とオルセー美術館に行くのは、バスにしました。 外は景色を見ると見当が付きますからね。 凱旋門の上に上ってみましたが、道路が放射状に出来ていて、 一筋違ったらとんでもない方向へ行きそうでした。 パリのシャンゼリゼ通りは、道が広すぎて店より歩く人の波、波を見るようでした。 パリ市内観光は、ルーブル美術館、オルセー美術館、オランジェリー美術館、エッフェル塔、 サクレクレール教会ぐらいでしょうか。 郊外のベルサイユ宮殿にも行ってみたいですが!