今日、ゴミゴミした都会ブリュッセルを出てルクセンブルク公国にやって来ました。 車窓から眺めていると久々に丘陵地帯の農地が広がり、北海道を思い出しました。 昨年のゆわんと村のオーナーの面白かったこと、そして風景が美瑛そっくりなので、 丘をスクーターでツーリングしたことや、山に登ったことなど懐かしく思い出しました。 街は教会を中心に広場があり、みんなベンチやレストランの椅子に腰掛けて余暇を楽しんでいます。 帰国を10/6に決めました。もう長い旅は疲れました。 宿が見つかるまでが恐怖です。 今日は30分ぐらいで決まり、早々にチェックインしたのですが。 ルクセンブルクは美しい街で、街の中にある緑は多く感じました。とにかく清潔です。 他の街では、たばこの吸い殻、コーラなどの空き缶、ビニール袋、紙くず等々、どこの都市も同じ、 よくもまあというくらい汚れているのです。 落書きも目を覆いたくなるぐらいですが、ここルクセンブルクはきれいでした。 観光案内所も、とても好感が持てたし、道を尋ねてもブラッセルより親切に感じました。 ギューム広場で日本人大学生の男性・ISさんに出会いました。
日本から持参したガイドブックによると、「美しい」とされるデイナンとナミュールを訪れました。 しかし、どちらも期待はずれ。 ナミュールに至っては、ベルギー七大秘宝の一つとされるノートルダム寺院の有名な金物細工師による御物が 寺院の休日に重なって見られませんでした。 →このままでは悔しいので8/7に再チャレンジしましたが、やはりダメでした。 街にも魅力がなく、予定していた観光も途中で切り上げました。
昨日(8/3)は、ブラッセルにある「小便小娘」と「小便小僧」を見学しました。 今日は、古都ブルージュを観光しました。 ノートルダム教会にて、ミケランジェロ母子像(大理石づくり)を見た後、運河を遊覧しました。 その後、グルーニング博物館を見学しました。 ここにはファン・アイクやピーター・ブリューゲルをはじめとする、フランドル派から現代までの絵画が、 多数展示されています。とにかく絵画の理屈のわからない私でも圧倒されました。 レンブラント、ルーベンス、ヴァン・ゴッホ等々、オランダからベルギーにかけて、 本当にたくさんの素晴らしい絵画を見たわけですが、 やはり名のある人の絵は区別が付くようになったからたいしたものです。 それにしても、なぜこの地に素晴らしい画家が多数出現したのでしょう? こんな素晴らしい美術館が身近にあるのですから、これからも偉大な画家が出現することでしょう。 もっと時間をかけてみることが出来たら(1日に1館)、もう少し美しさを味わうことが出来たかも。 教会は街歩きの目印と安息の場所です。 教会の尖塔のおかげで、旧市街地の方向がわかるし、またその尖塔を基準にすれば道に迷わず戻れます。 そして教会内は静かで、ひんやりしていて椅子もあり、腰掛けては美しい絵画や彫刻を眺めたり、 グレゴリオ聖歌(賛美歌)やパイプオルガン演奏などを聴きます。 今日訪れた教会でも、グレゴリオ聖歌が流れていました。 4線譜の楽譜がよく飾ってあります。 ブルージュはやはり美しい街です。 うわさ通りの美しい街でした。 古いれんがの家が残り、ファザードも古い形の階段式のものです。 歩道も石を敷き詰め、ゴミも散らからず、運河もそのほとりもとてもきれいにされていました。 ブルージュに行く列車からの風景も、農地や牧場が広がっていて、とても気に入りました。 運河と街とがマッチしていて、今まででいちばん美しい街だと思いました。 ゲントのバーフ寺院に寄りました。 ベルギーの七大秘宝の1つとされるファン・アイク兄弟の描いた「神秘の子羊」(1432年)があります。 ヨーロッパの美術史を書き換えたフランドル派の頂点に立つ絵画とされるだけにとても迫力がありました。 ルーベンスのかなり大きな絵もあったのに、みんな見向きもせず、ファン・アイクの絵に釘付けでした。 ルーベンスの宗教画は、なんといっても躍動感があります。
ルーベンスの家にて、広島の尾道出身というTAさんと出会いました。 ロンドンに1年間語学留学をしていて、帰国前2ヶ月になって旅行許可が出たとのこと。 私の昨日の顛末を話すと非常に同情され、電話で予約する方法を英語で教えてもらいました。 「気をつけてよい旅を」とあいさつを交わし別れました。 さっきのTAさんといい、昨日の日本人女性といい、いろんな人に助けられています。 今日、聖ヤコブ教会でマリア様に感謝の言葉を捧げました。 「こうして無事に旅をさせていただいて、ありがとうございます」と心から言いましたよ。 聖ヤコブ教会は、大理石を百種以上も使った美しい教会で、ルーベンスの絵もあり、 本人も埋葬されていて、数年前に石のふたを開けて骸骨になったのが写真に撮られて展示してありました。 「フランダースの犬」の舞台、ホーボーケンに行ってみました。 当時は田園地帯であったのですが、今は住宅地となり、小さいお城のところと、 ネロとパトラッシュが埋葬されたとされるノートルダム教会のみがその姿をとどめているだけで、 なんとも長い間イメージしてきたものが壊されてしまい、がっかりしました。 ネロとパトラッシュの銅像を捜していると、子ども連れの男性が親切に教えてくれました。 ベルギーの人はあまり親切に道を教えてくれなかったのですが、この他にも ホーボーケンからアントワープへの市電に乗っている最中、降車駅を教えてくれる人がいました。 本当にありがたく、ベルギー人を見直しました。 それにしてもベルギーは汚い国です。 オランダもそれほどきれいではなかったですが、ベルギーはかなり上をいっています。 街全体がすすけて、建物も壊れたり、ゴミが至る所に散乱していて、スラム化しています。 トラムは一部がメトロとなっていますが、とても物騒な感じがしてこわい思いをしました。 警官もよく駅構内を巡回していますけれど。
デン・ハーグの宿で同泊した日本人女性のTAさんとおしゃべりしました。 彼女は大学でフランス語を学び就職、そして退職してフランスへ語学留学をしているそうです。 うちの次男と同年齢らしいです。 アントワープへの途中、列車の車窓からは、両サイド広々とした農村地帯が広がっていました。 ロッテルダムを過ぎてRoosendaal地方です。 平坦地に牛が草を食んでいるのんびりしたところです。 オランダに入ってとても気分がおだやかになりました。 田舎が多く、気分が休まります。 これから先、フランスに入るのがおっくうです。 雨の中アントワープ駅に到着。 観光案内所を捜しあぐね、1時間あまり重いバックパックを担いでウロウロ。 そうするうちに日本人女性に出会い、レストランで観光案内所の場所を再確認。 駅のロッカーに荷物を預けようとしたところ、最新式でちんぷんかんぷん。 ちょうどそこに若い日本人男性が現れ、預け入れる方法を親切に教えてもらいました。 大聖堂にあるルーベンスの3部作(キリストの聖架、キリストの降架、聖母被昇天)をじっくり見て案内所へ行き、 宿の予約をしたのだが、トラムの番号が間違っていて、2時間近く雨の中うろつきました。 あと10分遅れたらキャンセルものでした。