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ロケット号を描いた切手は色々ありますが、ボイラーの部分は全て木製に描かれています。ところが実物を見てみると、金属製になっているのです。後年の改造の結果とみるべきでしょうか。
1829年にマンチェスターとリバプール間の鉄道が敷かれた時、動力を馬にすべきか蒸気にすべきかを決めかねレインヒルで競争を行った。参加したのはロケット号、サンパレイユ号、ノベリティ号であったが、スチーブンソンのロケット号が勝利をおさめた。レインヒルの競争で優勝したロケット号は、改造を経て1844年まで実用に供された。これまでの複雑なギヤ伝達に換わりピストンが直接車輪をまわすと言う簡単な仕組みで多数の煙管を備えたボイラーは熱伝導が優れその後のSLの設計の基本となった。スチーブンソンは、ロケット号に更に改良を加えた「プラネット号」を製作した。ロケット号は、当初は斜め上方向にシリンダーが設置され、操縦に支障が出たし、横揺れが大きい欠点をもっていた。ロケット号自身もシリンダーを水平にする改造が後年加えられた。ロンドン科学博物館に1862年に収蔵されたロケットの実物(写真)では、後年の改造後の姿でシリンダーはほぼ水平についている。