イソップの宙返り・31
         
蜜がこぼれていたので、蠅が飛んできて、舐めました。
美味しいので、むさぼり舐めていますと、足がくっついてしまいました。
蜜の海におぼれそうになって言いましたとサ。
「つかの間の快楽に溺れて身を滅ぼすとは」
寓意・食い意地がはっているばかりに、災いに遭う人がいる。
      
極東の凡俗としましては・・・
まことに恥ずかしながら、私メも食い意地がはったほうでございまする。
かくなれば、開き直って食い物の話。
            
牡蠣って、加熱用と生食用と2種類売っていますよね。
あれ、新鮮な方が生食用で、加熱用は清潔でないのか、って思っていました。
そうじゃあ、ないんですってね。
生食用って、うまみが除いてあって消毒してあるんだそうですね。
そういえば、生食用で牡蠣フライをすると、何となく旨くないんですワ。
これは前から気がついていた。
それに、新鮮なはずの生食用も、加熱用も生産日は同じで、値段も同じですね。
まえから、不思議だった。
だから、加熱して食べる場合は、うまみの抜いてない加熱用を買うのがいいらしい。
     
前に書いたけど、食品表示で「国産牛肉」と「和牛」って、別物として書いてありますね。
あれも、わかりにくいですね。
「国産牛」って、乳牛のオスを主としたものだそうで、ボクラが普通日本製の上等の牛って言うのは「和牛」って呼ぶものらしい。
和牛の中でも、コウベ・ビーフとか、松阪牛とかいうブランド物は、それぞれ別の名前がついているんだそうですね。
食い意地の張った話は、これでおしまい。
        
ロバと雄鶏とライオン
ロバと雄鶏が一つ小屋で暮らしていました。
ライオンがロバを食べようと近づきましたが、雄鶏がけたたましく鳴いたので、鶏鳴におびえるライオンは逃げてしまいました。
ロバは、これを見てライオンを見下して、遠くまで追いかけました。
小屋から離れて、鶏鳴が聞こえなくなるとライオンに食われてしまいました。
寓意・敵が辞を低くするのを見たばかりに大胆になり、うかうかと殺されてしまう人があるものである。
        
極東の凡俗が考えまするに・・・
ヤクザをライオンに譬えるつもりはありませんが、まあ、獰猛なことでは変わりはありません。
犯罪者との接触の多い、検察官とか警察官って、メチャクチャに正義感のあふれる人と、ヤクザとかに感情移入して無警戒になる人が出てきますね。
情報とかを得るために、ヤクザに「裸の付き合い」をはじめると、警察組織と離れる立場になりますから、まあ、『小屋から離れて、鶏鳴が聞こえなくなると』になります。
すると、ライオンならぬヤクザに食われてしまうことってあるようですね。
           
あれは、上に立つ者とか監察官が、よほどシッカリしていないと警察には不祥事が出てきますね。
それに、あの組織は一枚岩的な体質をもっていますから、一部が腐敗すると伝染していきますね。
まあ、腐敗が蔓延するのは外務省だけではないようですね。