御用達(ごようたし))
                  
京都には、和菓子屋さんの表に「宮内庁御用達」の金看板がでていますね。
日本では皇室御用達とは言わず、宮内庁って間接的な表現にとどめるんですねぇ。
王室のある国では、by appointment toとかの御用達って、よく使われる権威付けらしいですね。
                
御用達の極めつけは、キャプテン・ドレイクの海賊御用達。
エリザベス1世のときにはスペインとかオランダの商船を略奪して、これが英国では、王室収入の相当部分をしめていたというから、すごい御用達ですねぇ。
いまでも、英国では女王とか皇太子のウエールズ公なんて、それぞれが御用達看板を出すことを認可して、これがささやかな収入になっているらしい。
         
ところで余談だけど、ウエールズって、敵地とか敵って意味なんですってねぇ。
ボクらには英語の語感がないから意味のない地名ですが、アングロサクソン語らしいから、英国人にも「敵」なんて言葉の感じがしないのかなぁ。
           
閑話休題
日本の皇室では、皇族の御用達認可のアルバイトは認められませんから、不便でしょうねぇ。
でも、天皇さんが商売の手伝いをされるのは、あんまり悦しくはありませんがね。
       
ところで、英国とかの王室御用達ですが、これも一種のブランド信仰に連なる権威付けでしょうねぇ。
でも、今の日本で「宮内庁御用達」の金看板って、それほどのブランド力ってあるんかなぁ。
和菓子を買うときに、これに惹かれて買う人ってあるんかなぁ。
あなた、これを意識して買ったことありますか?
        
昔、百貨店では店舗と別の場所で展示会をやって、会期の前日に 特別内見会っていうのを、上得意さんに招待状をだしていたけど、百貨店の魅力の薄れた今は、優越感をくすぐる効果は、どうなんでしょうねぇ。
ところで、こないだ週刊誌のエッセイを読んでいたら通信販売で、百貨店巡りをする愉しみがなくなったって書いていたけど 、人それぞれの楽しみが多様になったってことですわなぁ。
それに同じ人でも、物によっては、通販ではなく、店で手にとって買い物を楽しむってことがありますから、買い物の仕方も多様化したんですねぇ。
           
ところで、貴方のお連れ合い、買い物好き?
女性にかきらず買い物でストレス解消をする人って、ありますねぇ。
このストレス解消は薬を飲むとか、周りへの八つ当たり、みたいな副作用はないけど、後で勘定書って副作用があるから、あまり油断できない。