ダイオキシンは制ガン薬?
                
大阪府豊能郡の塵埃焼却場からダイオキシンが出たって、大騒ぎになりました。
なんと、豊能郡にある納豆屋さんが、作った納豆は、神戸市内で、200g入りバックが、3個で100円で売られているんです。
それでも、売れてない。
私達夫婦はあんまり気の毒だから、それに安いこともありよく買っています。
              
汚染地域の農作物は破棄されましたし、納豆なんて、国産大豆で作られているのは、限られた高級品ですから、豊能の納豆屋さんは、輸入大豆を使っているはずです。
だから、どう考えてもダイオキシンで汚染されているはずはないでしょう?
でも、僕たちが豊能の納豆を食べていると知って、まわりの者は、「何で、癌になりたがるのか?」って、心配どころか、怒るんですねェ。
以前は、ささやかな庭の落葉を、冬になると焚いて、芋を焼いていました。
落葉を焼く煙は、何とも牧歌的な香りがして、冬の楽しみでしたが、ダイオキシン騒動後は、やめました。
             
環境アセスメント法ができましたので、奈良の若草山の山焼きはできなくなるんでしょうねェ。
物を燃やせば、必ずダイオキシンが発生します。炉の性能で出る量は違いますが。
ダイオキシンが猛毒で、発癌性があるとなると、山焼きも、畦焼きも禁止すべきでしょうねェ。
                
でも、このダイオキシン騒動はどうも、ウサンクサイところがある。
ダイオキシン製造は古く19世紀に遡るんですって。
ですから、ダイオキシン汚染は相当長い歴史があることを、僕たちでも知っています。
米軍がベトナムで使った枯葉剤の中にも含まれていましたし、イタリアのセベソの農薬工場の爆発で周辺住民4万人が、農薬を被った大事故は記憶しています。
こんな高い濃度を被ってしまった被害者が、ここ50年で34万人もいるんだそうです。
             
農薬の製造工程では、必然的に不純物として少なからぬダイオキシンが含有されてきました。
34万人のダイオキシン高濃度曝露者は、豊能の曝露者の1万倍の高濃度でした。
高濃度曝露者には、皮膚にブツブツが出ました。
これは塩素挫瘡って言うんだそうですが、人体実験になってしまった、この不幸な34万人には、特別ガン死亡者が増えたことは無かったと、疫学的調査の結果が出ているんだそうです。
むしろ中低濃度曝露者には、ガン発生率が低下して、特に、乳癌は顕著に減ったというんです。
              
これからして、ダイオキシンは量しだいでは、制ガン剤になるんでは、との説まであるらしい。
ここんところは、誠に理屈っぼい話になりますので、詳しくはボクのメールマガジンの、「ダイオキシンは猛毒?」で見てください。
          
この話は、学士会会報にあった東大名誉教授の和田攻博士の記事からの受け売りです。
そうかといって、ボクはわざわざ、ダイオキシンを吸いに、豊能まで出掛ける気もありませんが。