R & B
其の七 休憩


「ハーゲンも、ベオも、他の部下たちも多くが、死にましたか」
 漆黒の瞳に何の感情も浮かべず、その声に悲嘆も怒りもない。
 闇色の髪を揺らし、手にした暗黒の剣を天に捧げ続ける。
 彼らは死んだ。
 変革のため?
 運命神の干渉を排除するため?
 『ヴィーグリーズ』の計画続行のため?
 忠のため?
 義のため?
 ――違う。
 もっとも崇高な理由のために死んだのだ。
 もっとも愚かな理由のために死んだのだ。
 人間は、それのためにどこまでも強くなる。
 人間は、それのためにどこまでも弱くなる。
 彼らは利用され、死んだ。
 私に利用され、死んだのだ。
 だから、なんだ?
 だから、どうした?
 金。
 宗教。
 領土欲。
 政治思想。
 優ったと思える理由など天に瞬く星の数ほどある。
 劣ったと思える理由など地に積る砂の数ほどある。
 優劣など個人の価値観に過ぎず、比べることに意味などないのかもしれない。
 だから。
 私の――崇高で、愚かで、偉大で、矮小な――目的のためなら、犠牲になれ。
 美しく、醜い目的のために犠牲となれ。
 人の命を奪ってでも成就させる。
 平和を乱してでも成就させる。
 ――魂を捧ぐ。
 ――数多(あまた)の魂を捧ぐ。
 "神々の黄昏(ラグナロク)"には、程遠い。
 しかし、補うものはある。
 この争乱で、ぶつかり合い散った生命は、強靭なものが多い。
 ハーゲンも、ベオも、そして、勇敢なる我が部下も、勇猛なる敵兵も。
 すべての生命の散花が、勇気が、憤怒が、悲鳴が、慟哭が、――糧となる。
 すべてを焼き尽くす『レーヴァテイン』は、この手にはない。
 しかし、かつて光を奪った『ミスティルテイン』は、この手にある。
 もう少し。
 今少し。
 何よりも美しく、何よりも醜い理由のために、私は何でもできる。
 ただひたすらに。
 心のままに。
 純粋に。
 祈る。
 光。
 深く暗く美しい闇を纏ったナンナ・フォン・ブレイザブリクは唇を深く暗く美しい形に歪めた。
「――そう、『愛』のためなら、私は何でもできる」

 ――ハーゲンを倒したジークは艦内を突き進んでいた。
 逞しい大胸筋を背中まで貫通した傷は塞がりつつあるが、まだ完全ではない。
 治癒を促進する術の込められた布を包帯代わりに巻き、応急処置を施しはしたが、動くたびに焼き鏝を押し付けられているような激痛が、胸板を中心にして全身へと走る。
 雄大で強靭な肉体を持つとはいえ、さすがにその痛みは体力を奪っていく。
 それでも、進むのを止めないのは、歴戦の戦士としての精神力と矜持によるところが大きい。
 途中で幾度か、ジークの属するエッシェンバッハ派の後続部隊とブレイザブリク派の戦闘に遭遇したが、援護もそこそこに、『ガルム』の最深部に向かって進み続ける。
 苦戦していた部隊もあったが、彼らもジークの姿を見ると歓声をあげ、士気を上げてブレイザブリク派を圧倒し始めた。
 ジークには意外だったが、彼の強靭な体躯と強さは、兵士たちに力と勇気を与えるものだった。
 自分自身では将帥の器だとは思っていない。
 何しろ、拳を振るうことしか知らないのだ。
 戦略眼などないし、戦術論など知らない。
 指揮官としての能力はない。
 だが、兵士たちは、そういう能力とは違うものを見ているらしい。
 拳。
 巨体。
 破壊力。
 単純にしてわかりやすい、ジークの強さ――圧倒的な武勇。
 そういうものが、獅子奮迅の働きをするために必要らしい。
 強い存在に憧れる心理は、自身も強さを求めるジークにも、よくわかる。
 惜しむらくは、兵士たちの中に、シルビアとラーンを『裏切り者』として憎悪と侮りの対象にしている者がいることだ。
 組織に舞い戻ってきた経緯を考慮すれば仕方がないことはいえ、あの二人を受け入れることができれば、彼らはもっと高みに行けるだろう、と残念に思うのだ。
 雷のごとく荒々しく激しいシルビア・スカジィル。
 海のごとく静々しく深淵なラーン・エギルセル。
 あの二人を受け入れられるようにするのは、兵士たちに認められている自分の役割のように思えてくる。
 多くの者に、彼女たちの本当の姿を、そして、強さを教えてやるねばならない。
 また、やることが、増えた。
 それは、しかし、やりがいと責任がある。
 他者のために戦う拳とは、守る拳。
 そして、その守る拳とは、戦いにおいて振るわれるものだけではないようだ。
 しかも、負けられぬ拳だ。
 自分が負ければ、二人は孤立してしまう。
 どうやら、自分が手に入れようとしている新たな拳は、自分のためだけに振るってきた拳より、遥かに重いらしい。
 その拳を振るうべき戦いも、今までよりも困難で根気がいるものになるに違いない。
 ジークは、己が拳を価値を確認するように握り締めた。
 気がつくと、喧騒が遠くなっている。
 襲ってくる敵もいなくなっていた。
 ブレイザブリク派の姿がまったく無いというわけではなかった。
 彼らの中に戦える状態にある者がいないのだ。
 生きている者も、死んでいる者もいる。
 ある者は切り口も無残な凶悪な刃物で首を刎ねられており、ある者は炭化した肉体から黒煙を立ち昇らせて死んでいた。
 ある者は胸を槍のようなもので打ち抜かれ絶命しており、ある者は水に濡れた全身を壁にめり込ませて再起不能になっていた。
「シルビアとラーンの仕業だろうが、鎧袖一触(がいしゅういっしょく)といったところだな」
 ブレイザブリク派の兵士たちの負傷から判断して、二人に討たれたのだと想像できた。
 先行したシルビアをラーンが追って行ったはずだが、同時に彼らの相手をしたのか、それとも時間差があるのかは、状況からは判断しかねた。
 確かにわかることは、二人がこの場所を通ったということだ。
「あの二人が手こずる相手はもはや、この艦内には、ベオくらいしかいないだろうな」
 敵の領袖であるナンナ・フォン・ブレイザブリクの実力はよくわからない。
 魔力の強大さは、あの"夢魔"ミリア・レインバックにも劣らないという噂は聞いたことがあるが、少なくとも肉弾戦に関しては得意なようには見えない。
 だが、"戦狼"の異名を持つベオの実力は折り紙つきだ。
 ハーゲンと双璧を成す武人であり、彼が戦闘で苦戦したという話を耳にしたことがなかった。
 シルビアとラーンは、その男と戦っている最中なのだろうか。
 それとも、すでに倒したのだろうか。
 それとも、負けてしまったのだろうか。
 それとも、彼女たちはベオと遭遇していないのだろうか。
 戦っている最中ならば、援護をしなければならない。
 勝っているのなら、追いつくだけで良い。
 負けているのなら、助けなければならない。
 命を落としたとは、考えたくない。
 答えは、もちろん、ここにはない。
 あるのは、もっと先だ。
 進むしかない――。

 ――鼓膜を打ち続けていた轟音が静まる。
 シルビア・スカジィルとラーン・エギルセルの目の前に広がるのは、煙を上げる瓦礫の山。
 焦げくさい空気の中に漂う鉄のにおいは、崩れた鋼材のせいなのだろうか、それとも、流された血のせいなのだろうか。
 ベオと死闘を繰り広げた部屋は崩壊していたが、向こう側へ続く通路は無事なようだ。
 無論、引き返すつもりは毛頭ない。
 殺意と殺意をぶつけ合い、命を懸けて戦った男のためにも。
 そして、戦いの中で向けた殺意に嘘はなかったが、命を懸けて救ってくれた"戦狼"のためにも、引き返すわけにはいかない。
 シルビアが腰の鞘にフランベルジュを納め、複雑骨折している左腕に右手を添える。
 激痛が絶え間なく走るが、指を動かすことはできるようだ。
 とはいえ、使い物にはならない。
 胸部に深い斬撃を受け、無数の打撃を食らい、超電導化と雷光撃の反動に蝕まれている肉体も限界に近い。
 それでも、衝動に駆られる。
 ベオはあのままでも、戦傷によって死んでいただろう。
 しかし、死闘を穢すような罠から自分たちを救うために、彼は死んだのだ。
 戦いの場に卑劣な罠を仕掛けていたブレイザブリクへの怒りが湧き上がってくる。
 罠自体を否定する気はない。
 許せないのは、ベオに罠の存在を教えていないようだったこと。
 彼を巻き込むことを前提とした大規模な罠だったこと。
 ベオはブレイザブリクの盾として赴いてきたのに。
 一刻も早く、ベオの仇を討ちたい。
 頭に血を上らせ、走り出そうとしたシルビアを止めたのは、ラーンの掠れた声だった。
「お嬢、少し休みましょう」
 声の調子がおかしいのは、首を握り潰されかけたために違いない。
 彼女も、かなりの重傷を負っている。
 身体中に裂傷を刻まれているし、肉を噛み千切られた右肩からは、止まらぬ出血が腕を伝って床へと流れ落ちている。
 散々に痛めつけられた腹部の奥にある臓腑のダメージも、シルビアに勝るとも劣らないだろう。
 だが、相棒の痛々しい姿も、シルビアの瞋恚(しんい)の炎を消すことはできない。
「ベオの死にざまを見ただろうッ!?」
「ええ」
 怒鳴るように叫ぶシルビアに、ラーンは静かに応える。
 シルビアは唇を噛んだ。
 雷熱のような怒気と、理性が彼女の中でせめぎあっている。
「天井が崩れる仕掛けをベオは知らされていないようだったッ! 味方も巻き込むような大規模な罠の存在をッ!」
「わかっているわ」
「ベオの弔いに、ブレイザブリクの首を刎ねる!」
「もちろんよ」
 ラーンの表情は細波一つ立っていない湖面のようだった。
 シルビは声の調子を落としたが、尚も食い下がった。 
「……敵陣の奥深く、大将の一歩手前なんだぜ?」
「だからこそ、よ」
 ラーンは、きっぱりと答えた。
 一切の迷いの響きがない。
 シルビアが苛立ちをぶつけるようにラーンの顔を睨みつける。
 蒼い髪の相棒は、まっすぐに見つめ返してきた。
 ラーンはいつもシルビアの意見を尊重してくれるのだが、今回は引くつもりはないようだ。
「……わかった」
 シルビアは、しぶしぶと頷いだ。
「休もう。ただし、少しだけ、な」
 そう決めると、シルビアは背を通路の壁に預けた。
 ラーンは通路を挟んだ反対側の壁に寄りかかった。
 訪れる、沈黙。
 納得できない者と、頑なな者。
 向き合ってはいるが、気まずい空気が二人の間に流れる。
 やがて、シルビアの頭に上っていた血が、下り始める。
 落ち着いてくる。
 興奮が醒め、冷静になってくる。
 そうなってくると、休憩を提案したラーンの真意もわかってくる。
 シルビアは、大きく息を吐いた。
 向かいの壁に背を預けている相棒の顔を見る。
 彼女はベオに噛み千切られた右肩の負傷の具合を診ているようだ。
「――ラーン」
「なに?」
「重傷はともかく、怒りに任せて進んでも、ロクなことにはならない、よな」
「……お嬢」
「悪い」
「私こそ、ごめんなさい。どうしても、お嬢を止めたかったし、私自身もブレイザブリクの卑劣さに頭へ血が上っていたから、キツい口調になってしまっていたわ」
「アタシはホントに猪突猛進だな」
「それは構わないわよ。いつものことだもの」
「いつも、か?」
 さすがに不機嫌そうにシルビアが問う。
「いつもよ。いつも、私を置いて駆け出そうとする」
「……うぅっ、心当たりが多過ぎる」
「そういう無鉄砲さがステキなのだけど」
「……それは、ありがたいコトで」
 微かに頬を染めるシルビアに、ラーンはやさしく微笑む。
 だが、その額には、苦痛によって絞り出された汗が、浮かんでいる。
「ところで、お嬢」
「ん?」
「重傷はともかくって言ったけど、ケガの具合は?」
「マズい」
 苦痛に耐えるように眉根を寄せながら、シルビアは素直に応えた。
「はっきり言ってマズい。その部分は前言撤回だ」
「私も限界よ。たぶん内臓がいくつか損傷してる。それに右肩は神経も持っていかれているわ」
「アタシも、胸の傷が肺にまで届いてるし、左腕も骨が砕けてイカレかけてる。身体の中もけっこうヤバい」
 霊力(ちから)を持つ身でなければ、死んでいてもおかしくない。
 二人とも戦いで負傷することは覚悟もしているし、何度も死にかける経験も味わってはいたが、瀕死の重傷を負ったのは、日本での激戦以来だった。
「私もお嬢も治癒術の才能はないし、これほどの重傷だと、霊気を巡らせて治すのにしても、霊気の消費量が莫大なものになってしまうわね」
「時間の浪費も、な」
「どうする、お嬢?」
 ラーンが左手で、ネックレスの勾玉を握り、シルビアへと見せる。
 ベオにも使用しようとしていた治癒術の込められている勾玉。
 神代ちとせの姉である神代葵からの餞別として受け取ったものだ。
 この勾玉の効力を発動すれば、一度だけ、ボロボロの肉体を甦らせることができるはずだ。
「使う?」
「……使うしかないよ」
「切り札に取っておきたかったのだけど」
「取っておくだけ取っておいて、使わずに死んじまったら、マヌケ過ぎる。ソレに、チカラを使っても、ネックレスがなくなるわけじゃない」
「もちろん、ネックレスはなくらないでしょう。……何を言っているの、お嬢?」
「……い、いや、デザインがイイからさ。ラーンも気にしてるかと思っただけだよ」
「自分に言い聞かせてるように聞こえたけど?」
「……ラーン。余計なことを言わせようとするな。クソッ、マジで最近、あの風使いに似てきやがったな」
 向かい側に立っている相棒をジロリと睨んでから、シルビアは自分のネックレスの勾玉を手に取った。
 ラーンが、クスッと笑う。
 ――思い出がなくなるわけじゃないものね。
 心の中だけで、言う。
 このネックレスは、遠い地の仲間と呼べる存在との絆りを感じさせてくれる。
 治癒術とは別の癒しのチカラを与えてくれるのだ。
 ラーンに心中を見透かされ、シルビアが先程とはまた別の赤味を頬に帯びさせるが、口は開かなかった。
 墓穴を掘るのを恐れたのだろう。
 恥ずかしさを誤魔化すように、シルビアはそっぽを向きながら、治癒術を発動するべく、勾玉に念を送った。
 ラーンも念を送る。
 効果はすぐに顕れた。
 勾玉から溢れ出した青白い暖かな光が、それぞれの全身を包み込む。
 出血が止まり、傷口が塞がっていく。
 砕けた骨が繋がり、抉られた肉が形成され、裂けた皮がなめらかさを取り戻す。
 損傷していた内臓も機能を回復した。
 ただ、霊気は消費されたままだ。
 失われた血液も、すぐには戻らない。
 術による不自然な治癒のために、身体に負荷がかかり、体力は逆に削られ、疲労感も増した。
 それでも、瀕死の重傷を負っていた二人の肉体は、十分に戦いに耐えられる状態に回復した。
「お嬢」
「何だ?」
「今まで言う暇がなかったのだけど、ジークがハーゲンを足止めしてくれてるわ」
「筋肉ダルマが?」
「ええ。急襲部隊が突入するための囮となっていた私が、ハーゲンと遭遇してしまった時に助けてくれたわ。決戦戦力として後続部隊にいるはずの彼が、一番危険な場所に来ていたのは驚いたけど」
「命令無視だろうな。エッシェンバッハが、『裏切り者』のアタシたちに制裁も兼ねて危険な任務を押し付けたってのに、わざわざ出張ってくるとは、ね。まったく、アイツの頭の中は戦いのことばかりだな」
 シルビアもラーンも自分たちが『裏切り者』だということを強く意識している。
 『裏切り者』という刻印は、重い。
 厭われ、疎まれ、恐れられ、軽蔑される。
 本人の意思とは関係なく、周囲の者は、一度でも裏切った者は、いつかまた裏切るかも知れないと考えている。
 そして、組織としても、裏切り者を放置すれば、規律が緩み、新たなる裏切り者を生むかもしれないという懸念もある。
 だからこそ、組織の長たるヒルダ・エッシェンバッハは、制裁の意味も込めて、この『ガルム』攻略戦において、ラーンを危険極まりない囮として使い、シルビアを突破口を開く最前線に配置した。
 もちろん、二人の戦力は強力で、『ガルム』を落とし、ブレイザブリク派を討伐するために有効だという理由もある。
 だが、二人とも、今回の作戦でいくら功績を上げても、優遇されることはないということも、自覚していた。
 敵の幹部を多く倒し、たとえ、ナンナ・フォン・ブレイザブリクを討ったとしても、二人の功績と名声は、『裏切り者』という事実と相殺されるぐらいだろう。
 シルビアもラーンも、それぐらいが、ちょうど良いとも思っている。
 功績と名声が高くなり過ぎれば、強力な霊力を持つからこそ、組織にも、ヒルダ・エッシェンバッハにも、目障りな存在となる。
 『裏切り』の過去があるならば、尚更だ。
 いずれ、排斥の対象となり、暗殺されるかも知れないし、濡れ衣を着せられて尋問と称する拷問によって殺されかねない。
 闇の中で生きてきた二人だからこそ、そういう危険には敏感だったが、それを承知で組織に舞い戻り、それを承知で戦い続けている。
 今さら退く気はない。
 覚悟は、ある。
 ――自身を危険に晒し続けても、護りたいものが、ある。
「ベオは亡くなり、ハーゲンはジークに足止めされている。それに、私たちに続いて突入した急襲部隊も戦いを始めているはずよ」
「後方に憂いナシ、か」
「前方にも、もうブレイザブリクを守る璧はないわ」
「つまり、アタシたちは、まさに征くだけってコトだな」
 シルビアは壁から背を離した。
「出発ね」
 ラーンもまた壁から離れる。
 シルビアがラーンへ顔を向けた。
「ラーン」
「お嬢?」
「……走り出してもイイか?」
「もちろん」
 二人は問答に吹き出しそうになりながらも、込み上げてきた笑いを飲み込んで頷き合った。
 そして、打って変わって真剣な目を通路の先へ向ける。
「行くぜ」
「ええ」
 目指すは、航空母艦『ガルム』の最深部。
 狙うは、敵の首魁ナンナ・フォン・ブレイザブリク。
 肉体と精神の小休止は終えた。
 あとは、ただひたすら、突き進むのみ。
 


>> BACK   >> INDEX   >> NEXT