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                 核の抑止力より・・・ 〔人間の巣〕で防衛 / 覇権主義の終焉 

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 トップページHot SpotMenu最新のアップロード                   担当 : 大川 慶三郎 

 INDEX                          

プロローグ        覇権主義の終焉・・・  2006.10.27
No.1 〔1〕 凍結戦線...38度線 2006.10.27
No.2 〔2〕 “人間の巣”の巨大な防御能力 2006.10.27
No.3      <ミサイル防衛構想は、全面廃止> 2006.10.27

   

  プロローグ      覇権主義の終焉・・・  

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   《航空宇宙基地/赤い稲妻》・・・事務棟/ネット正面・作業ルーム...

 

  窓の向こうに、白い航空管制塔が見える。左手の方には、ススキの群生した広大な

草原が広がっている。草原の上空は、抜けるような秋空が深く、薄い卷雲が流れてい

る。時々、ススキの群生を渡って来る強い風が、事務棟近くの萩を、激しく揺らしてい

る...

  支折は、可憐な紫色の萩の花が、風に激しく揺れるのを見ていた。そして、ボスの

俳句を、口の中でつぶやいた...

    御仏に 半歩近づく 萩の風 

                                                       (一風/...ボスの俳号)

  支折は、草原と、萩が風に揺れる姿に、心を吸い込まれるように眺めていた。強い

風が、窓から部屋の中にも吹き込み、作業テーブルや部屋の壁で暴れている...

が、彼女はそれには頓着せずに、目を細め、茫々と波打つ草原と、萩の花を眺めてい

た。

  カウントダウンがスタートした...彼女は、奥の壁面スクリーンのヘッドラインに目

を投げた。それから、姿勢を正し、髪に手をやった。そして、モニターに表示されている

メモを、サッと読み返した。

  インターネット・カメラが、赤から青に移り、放送を開始した...

 

「お久しぶりです!星野支折です!

  今回は...《航空宇宙基地/赤い稲妻》/事務棟から、お送りします。“危機管

理センター”に続き、 think tank=赤い彗星がここに設立されました。《赤い

稲妻》が、にわかに活気づいて来ました。それで、今回は私たちも、秋が深まる大草

原の《赤い稲妻》での作業としました。

  ええ...ここは、宇宙基地兼用ですが、ロケット打ち上げのミッションは、一度きりで

終了しました。それ以降は、各種衛星との通信基地として運用されています。今後と

も、ここからのロケット打ち上げの予定はありません。ここは別の形で、どんどん整備

が進んでいくものと思います...」

 

「今回の仕事は...

  北朝鮮核実験を受け、東アジア情勢がにわかに緊迫し、緊急の仕事となりまし

た。“20世紀の遺物”である“覇権主義”が、“にわかに勢力を盛り返した観”があ

るとの分析で、“企画会議”で急遽決定されたものです...

  まさに、こうした折、右寄りと思われる安倍・政権が発足し、1ヶ月がたちます...

サイル防衛構想前倒しとなり...“在日米軍基地問題の要”となる沖縄の、

知事選挙がスタートします...“覇権主義の終焉”を提唱している当ホームページ

としては、戦略的な分水嶺と見ています...

  私たちは...“人間の巣の展開”を主張しているわけですが...この文明戦略

的な立場から、現下の核武装問題を、緊急に考察します。どうぞ、ご期待ください!」

 

「ええ...

  お久しぶりです、大川さん...今回は、かなり専門的な軍事戦略の問題になりま

すので、よろしくお願いします」

「ああ、久しぶりです...」大川が、ポケットに手を突っ込み、部屋の中を歩きながら

言った。「ひとつ、よろしくお願いします...」

「それから...」支折は、作業テーブルでパソコン端末をのぞいている、北原に言っ

た。「北原さんも、よろしくお願いします」

「はい...

  ええ、第2編集室・国際部北原和也です...まだ、あまり出番はないのです

が、これから勉強を重ね、頑張りたいと思います。支折さん、よろしくお願いします」

「あ、こちらこそ、よろしくお願いします。では、大川さんの方から、さっそく現状分析を

お願いします」

 

〔1〕 凍結戦線・・・38度線

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「うーむ...」大川は、窓の方から戻りながら言った。「軍事部門の話は、実に久しぶ

りになりますねえ...

  あらためて、自己紹介をしておきましょう...My Weekly Journal/第2編集室

/軍事部門・担当の大川慶三郎です...久しぶりに、本業の仕事ということになり

ます...

 

  北朝鮮核実験により...極東アジア情勢が、にわかにきな臭くなってきまし

た。そこで、忘れてもらっては困るのは...朝鮮半島の38度線は、依然として休戦ラ

インであるということです。現在も、複数大軍事組織が、臨戦体制で、直接対峙した

状態にあります。 朝鮮半島植民地支配していた、日本にも大きな責任のある地域

です。まず、そのことを、心に留めておいて欲しいと思います...

  ええ...一時期...米軍移動式中距離ミサイル/ランスが、核弾頭(威力100キロ

トン/W−70核弾頭)を搭載し、韓国側に持ち込まれていたこともある戦線です。もともと、こ

休戦ラインは、半世紀以上も前...1950年6月25日に勃発した、朝鮮動乱/朝

鮮戦争凍結戦線であり...実に、半世紀にわたる東西冷戦構造時代の象徴であ

り、またその遺物となっています...

  巨大なNATO軍と、ワルシャワ条約機構軍が対峙していた、最大のヨーロッパ戦

で...“ドイツ/ベルリンの壁”民衆のハンマーで破壊されました。以後、その

大な戦線が消滅しました。また、それにより、核戦略体系下東西冷戦構造も、急速

に終息して行きました。そして、朝鮮半島38度線・休戦ラインだけが、“大覇権主義

時代”遺物として、残雪のように残ってしまったわけです。

  おそらく、今回こそ、その最終決着を見ることになると思われます。それが、人類の

叡智を示す結果となることを、祈ります...歴史に翻弄された人々に、一日も早い、

平和な日々が訪れることを祈ります...

  私は、金大中・元韓国大統領の、“対北朝鮮・太陽政策”は、基本政策としては間

違ってはいなかったと思っています。民族の同胞に、温かい手を差し伸べるのは、当

然のことです。しかし、“その思い”が、相手には通じなかったのでしょうか。ともかく、

万難を排し、1日も早い悲願達成を祈っています。

 

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  さて...この戦線の歴史を少し説明しておきましょう...1950年/“長征”を終

えた毛沢東中国人民解放軍は、大陸から資本主義勢力を一掃すべく...“人海戦

術”をとり...巨大な義勇軍の波となって...鴨緑江を渡り、朝鮮半島になだれ込

みました...共産主義世界同時革命が、まさに最高潮に達した頃でしょうか...

  これに対峙したのが、当時、日本を占領統治していた、米軍マッカーサー元帥

/国連軍司令官です。国連軍は、上空から爆撃に継ぐ爆撃を加え、義勇軍の侵攻

押しとどめようとしました。しかし、その“人海戦術”軍事圧力に抗し切れず、ついに

朝鮮半島から、に追い落とされました...昭和20年8月15日日本敗戦から、

およそ5年後のことです...それから、数度にわたる朝鮮半島をなめ尽くす戦線に、

まさに裸の民衆がさらされることになります...

  この、朝鮮半島危機的状況に際し、マッカーサー国連軍司令官は、広島長崎

続いて、第3発目原子爆弾使用許可を申請しています。しかし、当時の米トルー

マン大統領は、これを却下します。以来、朝鮮半島は、長い期間にわたり、核爆弾の

危機にさらされてきたわけです...今回は、これを最後とし、核爆弾の恐怖一掃

れることを祈ります。

    

  当ホームページは...“核軍縮”“覇権主義の終焉”“日本独自の国際平和

戦略”“地球政府の創出”...というスタンスをとっています...

  また、“文明の折り返し”“反・グローバル化”“人間の巣の創設”という、

明戦略を打ち出しています...

  したがって、My Weekly Journal/第2編集室・軍事部門としては、“人間の巣”

の展開と、“核軍縮”“覇権主義の終焉”ということで、以後の考察を進めます」

 

  〔2〕 “人間の巣” 巨大な防御能力  

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「ええ...」支折が、窓から入る秋風に、髪を乱しながら言った。「では...本当の、

実際の、本題に入りましょう...

  私たちは、これまで“人間の巣”の考察を重ねてきました...でも、この巨大構造

物/半・地下未来都市の、軍事的側面には、あえて触れてきませんでした。それは、

必要のないものと思ってきたからです...

  つまり...生態系と協調した“脱・車社会”“脱・冷暖房社会”“脱・原発”、それ

から“自然災害の克服”“短期長期の気候変動への対処”“感染症等の淘汰圧力

への対処”“地震・小天体の衝突等の物理的大衝撃への対処”...などでした。

  したがって、人間どうしの争いである“戦争・紛争に対する防御力”については、あ

えて触れてきませんでした。かわりに、“地球政府の創出”と、“地球政府による文明

の管理”を提唱してきたわけです...

  でも...過渡期の問題として、“様々な紛争”“テロ”“核爆弾”などの、現実

的な課題があるわけですね...これらについて、“人間の巣”の立場を考察していた

だくために...あらためて、軍事部門の大川さんに依頼した次第です...

  大川さん...まず、生態系における“環境圧力”や、“淘汰圧力”ではなく、“紛争

や戦争圧力”に関して、専門的な立場から、コメントをお願いします...」

 

「ま...そうですな...」大川は、立ったまま、タバコに火をつけた。そして、煙を吐き

ながら言った。「まず...この“人間の巣”という半・地下構造物は...その目的性

は明らかに異なりますが、軍事戦略的な見地から見れば第1級“きわめて強固

要塞”と言えます...」

“第1級の要塞”ですか?」

「そうです...“核兵器”に対しても“第1級の要塞”です...

  広島・長崎のような上空で爆発させる核爆弾なら、厚さ10mの土で、“人間の巣”

は、ほぼ無傷で守られるでしょう...

  核爆弾最大の威力を発揮するのは、脆弱(ぜいじゃく)な都市の上空で爆発させ、

範囲を焼き尽くす場合です。また、それが核爆弾の怖さであり、大量破壊兵器と言わ

れるゆえんです。

  さて、では核爆弾直撃はどうかというと...さすがに“人間の巣”も被害を受け

るでしょう。しかし、厚さ10mのシェルターであり、被害はきわめて限定的になります。

これは、逆に言えば、その程度の限定的な被害を与えるために、核爆弾を使用すると

いうのは、まさに“バカげた話”ということです。

  これは、通常の爆弾1発を、既存の都市に落とすような被害です。確かに怖くはあ

りますが、大量破壊兵器とは言えません。したがって、よほどの目標物でない限り、

爆弾を使用して破壊する価値がないと言うことです。また、もしそうしたものならば、防

御する側は、“土の厚さ”2倍にでも、3倍にでもしておけば良いわけです...

  したがって、“人間の巣の展開”に対しては、核爆弾はもはや“大量破壊兵器で

はない”ということです...」

「うーん...それ程のものですか...」支折は、風で乱れる髪を、手で押えながら言

った。

「そうです。まさに、“第1級の要塞”です...

  それから、自給自足農業の展開もいいですねえ...長期持久戦が可能です。ま

た、“人間の巣”は、密閉与圧すれば、生物・化学兵器にも、理想的対処が可能で

す。まさに、NBC(核・生物・化学兵器)防御の装甲車のように、コンパクトにまとまっていま

す。

  したがって、“人間の巣の展開”で、これまでの“大量破壊兵器”の概念は消滅

るかも知れません。また、“核によるテロ”も、“大量破壊兵器”でなくなってしまえ

ば、それ程の脅威ではなくなるでしょう...ものは、考えようです...」

「はい、」支折が、うなづいた。「そうですね...」

「あの、冷戦構造核戦略の時代に、何故こうしたものが創出されなかったのか、不

思議なくらいですな...」

「私たちは...」支折が言った。「“文明の折り返し”という、別の目的の中で、“人間

の巣”の考察を開始しました。核兵器のことは、まるで考えませんでした」

「まあ、そうでしょう...

  当時も、核シェルターは色々考えられたわけですからな...しかし、文明全体が、

“地下都市へシフト”するという発想はなかった...」

「はい...私たちは、別の目的のために、“人間の巣の展開”を、真剣に考えて来ま

した」

ミサイル防衛構想は全面廃止   

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「しかし、」北原が言った。「現実には、安倍・政権の下で、ミサイル防衛構想が前倒し

で進んでいます。どうなるでしょうか?」

ミサイル防衛は...」大川が言った。「莫大な資金が、際限なくかかる割にはくだら

ない玩具です。

  こうした玩具は、戦争の危険を増大させるだけです。使ってみたくなるものです。そ

れならば、“絶対・専守防衛”“人間の巣の展開”の方が、確実に...あらゆる

淘汰圧力/環境圧力”から、人類文明全体を守ることができるでしょう...

  したがって、“ミサイル防衛構想は全面廃止”にするべきです!

「先ほど、」支折が言った。「費用対効果のことで、北原さんと話し合っていましたね。

それを、詳しく紹介していただけないでしょうか。とても、参考になると思いました」

「まあ、そうですねえ...

  ミサイル防衛は、くだらない玩具を開発するだけで、何兆円単位という、莫大な税金

が投入されます。しかも、予算大幅にオーバーすることがです。その上、実戦配備

となれば、さらに莫大な税金が必要になります。

  また一方では、莫大な利権が発生しているわけです。軍需産業政治が、がっぽり

利権を確保しているのです。日米のミサイル共同開発は、米/産軍複合体に、日本

の政・官・業を巻き込んで進むのでしょう。防衛施設庁膨大な汚職でも、その一端と

いうものが、垣間見えると思います。

  そうやって...さらに一時代を...覇権主義で、世界支配をしようと目論む人たち

がいるということです...その間...また、多くの若者の血が、無意味に流される

とになるのでしょう...

  まあ、何時の時代もそうでしたが...今度こそは、そうした“覇権主義”は、本当に

過去のものとしたいですな...“覇権主義”は、勇ましくはありますが、ただそれだけ

のことです。“反・グローバル化”を進め、“住み分け”が進めば、むやみに“覇”をとな

える必要も、なくなるわけです...」

「はい、」支折がうなづいた。

 

「では...」大川が、タバコを吹かし、灰皿に灰を落とした。「“人間の巣”の方に話を

移しましょう」

「うーん...そうですね...」

“人間の巣”は、確実に...“あらゆる淘汰圧力/環境圧力”から全ての国民を守

ることができます...そして、その割に、“驚くほど単純”で、“資金もかからない”

とが、私たちの検討でも分ってきました」

「あ、そうですか...」支折は、満面に笑みを浮かべ、ニッコリとうなづいた。

「むろん...」大川が言った。「“人間の巣”に、どれだけの未来都市システムを組

み込むかによって、予算規模は大きく違ってきます。

  しかし、既存総合的都市開発道路工事電気設備防災関連予算等を、全て

“コンパクトな半・地価都市空間”に集中できるわけです。既存の都市予算はそっくり

相殺されます」

「ええ。そのことは、分っています」

「その上で...

  ミサイル防衛システムの代わりに、厚さ10メートルほどの、“耐核シェルター”を整

備できるわけです。また、10メートル土は、“脱・冷暖房都市”を実現し、その膨大な

周辺コストも、削減できます...

  “淘汰圧力”防波堤としては...核攻撃だけでなく、感染症対策として、有効に

機能します。いや、あらゆる病原菌に対して、万一の場合は、“強力な人類文明のシ

ェルター”になる、ということでしょう...

  これは...まあ、非常に“お得な買い物”ですな...これを買わず、ミサイル防衛

という、“くだらない玩具”を買うことはないでしょう...真剣に国民のことを考えれ

ば、答えは明確です」

「はい!」支折は、さらにニッコリと笑った。

     “人間の巣”は専守防衛・U》 へ続く wpe4F.jpg (12230 バイト)

 

 

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