Community Space /ボスの展望台/ボスのTwitter/2018年/12月 |
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〔人間の巣のパラダイム〕 〔人間の巣/未来型都市/千年都市/・・・極楽浄土インフラ〕 ・・・の全国展開/世界展開/・・・ポスト民主主義社会の器!
★ 日本の社会インフラの再構築・・・ 激烈化する気候変動/豪雨・豪雪・ 熱波・ 寒波・ 地震・火山災害から・・・国民を完全防御!★ 対核シェルター以上の・・・ 戦争ゴッコへの対応! 感染症パンデミックへの対応!万能型・防御力/地球近傍天体の衝突への対応! ★ 気候変動への長期的対応・・・ 脱・冷暖房社会! コンパクト・分化・多様性の文明!
〔ポスト・民主主義社会・・・人類文明の折り返しの器!〕
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水 爆 ![]() 北朝鮮の核軍拡も 安倍政権の軍拡も しょせんは、同じ… <戦争ゴッコ!> です! |
アメリカの水爆実験 Russian
Atomic Weapon Museum 史上最大威力/Tsar Bomba (King of Bombs)と呼ばれる水爆
核弾頭は更新せず/廃棄を!
<核融合爆弾の、構造の概略> ・・・・・・<ジャンプ> |
12月 31日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (97)
ちょうど、年の瀬/大晦日ですが、よい新年をお迎え下さい。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (96)
だ>…と話しています」 「うーん…」マチコが、大きくうなづいた。「そうなんだあ、」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (95)
「“参考文献” からは…」アンが言った。「これ以上、この辺りの詳しい考察は分かりません わ」 「はい…」響子が、うなづいた。「まさに、最先端なのですね、」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (94)
<PD-1が・・・自己と非自己のしきい値を押し上げ・・・老化した細胞を、自己の枠 内に収める>…というものです。 ここでは免疫システムは出動しないで、その辺りが揺らぎ始めたら、<自己を・・・許容す るのが・・・PD-1の役割なのかも知れない>…と推定している様です」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (93)
「はい…」アンが、うなづいた。「<PD-1>は、これを防ぐ因子として働くのではないか、 という事です。 年齢を重ねると共に、細胞には変異が増えて行きます。細胞自身は、いわゆる<異物/ 非自己>…に近づいて行くわけですね。
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12月 30日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (92)
が攻撃していたら、高齢の人は誰でも、免疫系に身体中を攻撃されている事になります」 「うーん…」響子が、アゴをひねった。「そうなれば、自己免疫疾患が今以上に多発してい る…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (91)
「そうです…」アンが言った。 「うーん…」マチコが、肩を左右に揺らした。「そういう風に、考えるわけなんだあ、」 「ガン化していない…」アンが言った。「通常の細胞でも… 長期間細胞分裂をくり返すうちには、遺伝子変異が少しづつ蓄積しますわ。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (90)
氏>は…次の様に仮説を立てている様です。 <変異を蓄積した細胞を・・・自己として許容する事・・・その事こそが・・・PD-1 の 重要な役割>…というもの、です」 「はい…」響子が、うなづいた。「そういう…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (89)
でも… よけいな<PD-1>があるために、せっかくのT細胞の機能が無効化され、ガン細胞の 増殖を許している、という事です。 “何故・・・そんな必要があるのか”、という事ですね、」 「はい…」響子が言った。「そうですね、」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (88)
いるのです」 「はい…」響子が、神妙にうなづいた。 「そして…」アンが言った。「<PD-1>を働かなくさせたT細胞が、ガン細胞を認識する ということは、<T細胞には・・・変異の蓄積した細胞を・・・非自己と見なして攻撃する システム>…が元々備わって…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (87)
すると…ええと… <ガン細胞特有の・・・異常タンパク質を・・・標的とするもの>…が見つかったわけで すね。 もう一度、詳しく経緯を説明すると、こういう事です。 ガン細胞というのは… 分裂時のDNA複製の精度が下がっていて、普通の細胞よりも…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (86)
セントルイスの方ですね?」 「はい…」アンが、うなづいた。「そうです… 論文は… <PD-1 のブロックによって・・・ブレーキの外れたT細胞が、ガン細胞のどの部位 を認識し・・・攻撃するのか>…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (85)
「その…」アンが言った。「ヒントとなったのは… 2014年に、アメリカのワシントン大学・セントルイスのグループが発表した論文だそうで す」 「ええと…」響子が言った。「ワシントン大学は… ワシントン州/シアトルに…
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12月 29日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (84)
「ええと…」響子が言った。「ごめんなさい。この解明、というのは?」 「あ…」アンが、微笑した。「つまり… <PD-1 をブロックする事により・・・ ブレーキの外れたT細胞が・・・ガン細胞のどの部分を認識して・・・攻撃しているの か>…など、ですわ」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (83)
「うーん…」響子が、唇に指を押し当てた。 「生物というのは、さあ…」マチコが言った。「まったく、不思議よねえ…」 「ええと…」アンが言った。「<PD-1 の発見者/・・・石田靖雄氏=現・奈良先端科 学技術大学院大学・独立准教授>…は現在…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (82)
「まさに…」アンが、うなづいた。「その通りですわ… でも、実際には… マウスの平均寿命/1年半のうち、1年を経た老齢期まで待たないと、自己免疫疾患は 起きなかったと言います。つまり、それまでは、<PD-1ノックアウト・マウス>…は…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (81)
「うーん…」マチコが、うなづいた。「だから…車のサイドブレーキに例えたのかあ、」 「それなら…」響子が、首を傾げた。「<PD-1 の欠損した・・・PD-1ノックアウト・マ ウス>…では早々に免疫が暴走して、自己免疫疾患が起こる…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (80)
<免疫システムは・・・生体にとっては必要不可欠な・・・防御システム>…なのです。 そして… <全身の様々な細胞が・・・PD-1 を持つ>…はの、<免疫システムが・・・体のどこ で作動しても・・・必ずブレーキがかけられるように・・・安全装置として・・・
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (79)
免疫システムは、確かに、<生体から・・・非自己を排除する・・・主要な防御反応の1 つ>…ですが、生体にとっては大きな負担ですわ。<行き過ぎれば・・・ショック症状> …を起こし、命に関わります」 「そうなれば、さあ…」マチコが言った。「元も子もないわよね、」
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12月 28日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (78)
アンが、微笑してうなづいた。 「その様にも見えますわね…」アンが言った。「ええ、話を戻しますが… ええと…<PD-1 は・・・何故存在するのか>…という事ですが… 1つの解釈は… <活性化した免疫反応を・・・収束させる仕組みとして機能している>…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (77)
新陳代謝活動を行なっています」 「うーん…」マチコが、うなづいた。「生命体の、ホメオスタシス/恒常性の維持機構の1つ かあ。 生命体は、さあ…そのホメオスタシスの維持が…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (76)
「はい…」アンが微笑して、コクリとうなづいた。「免疫とは、つまり… ヒトや動物などが持つ、<体内に入り込んだ・・・自分とは異なる異物/非自己を排除 する・・・生体のホメオスタシス/恒常性の維持機構の1つ>…ですわ。 生体/個体の…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (75)
の、様々な細胞>…に共通して見られます」 「あ…」マチコが言った。「今さら、だけどさあ… そもそも、何のために、<免疫システムや・・・免疫のブレーキ機構>…がある…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (74)
「もし…」アンが言った。「T細胞に…もともと<PD-1>が存在しなければ…最初から、 免疫にブレーキがかからず…ストレートに、ガン細胞を攻撃できたはずですわ。そうすれ ば、多くのガンが、素直に攻撃できていたはずです。」 「うーん…」マチコが言った。「そうよね…」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (73)
学/本庶グループの発見した… <PD-1/・・・免疫のブレーキ分子>は…<免疫の働きをブロックする物質が・・・ 新たなガン治療薬>…を生み出す事になりました」
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12月 27日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (72)
関連する事すわ。 <元々・・・極めて有意な、複雑系/・・・生命システム> なのです。最近の、<神経 免疫学>では、<免疫システムが・・・脳システムとも、密接に関わっている事>… が分かって来ています。 これまでは… <免疫システム/・・・自然免疫・獲得免疫>は、<脳システム/・・・5感や自律神 経系>…と2本立てと考えられていたわけですが… どうも…<免疫系も・・・脳機構に統合されているのが、分かりつつある>…ようです わ」 「うーん…」マチコが、ゆっくりとうなづいた。「その方が、自然かも…」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (71)
<PD-L1 を細胞表面に作り・・・T細胞にブレーキをかけている>…事もある様で す。“参考文献” だけからでは、詳しい状況がわかりませんが…」 「うーん…」マチコが、肩を揺らした。「複雑よねえ。でも、さあ…どうしてなのかしら?」 「ほほ…」アンが、笑って首を傾げた。「先ほどの、マチコさんの質問に戻りますが…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (70)
「ふーん…」響子が、アゴに手を当てた。「つまり… ガン細胞だけではなく… 周囲の他の細胞の関与も、考慮した上で、<ニボルマブ/商品名:オプジーボ>…の 効果を、予測して行く…という事ですね?」 「そうですね…」アンが言った。「ガン細胞の…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (69)
PD-1 を狙ったガン免疫治療薬が・・・効く人もいる>…と。 これは、つまり、<PD-1>を持つのは、ガン細胞だけではないという事ですね。 <ガンの周辺にある細胞が・・・PD-L1 を細胞表面に作り・・・T細胞にブレーキを かける事もある>…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (68)
患者からガン細胞の1部を採取し、<細胞に・・・PD-L1 があるかどうかで・・・判断 している>…という事です」 「うーん…」響子が言った。「はい…」 「ええ…」アンが言った。「でも、先ほどの岩井女史はこう言っています。
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12月 26日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (67)
それから、<間質性肺炎など・・・命にかかわる副作用が・・・起きる事もある>…と 言います」 「はい…」響子が言った。「<薬が効くかどうか・・・事前に予測する手法>…の開発は、 重要になりますね」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (66)
「うーん…」響子が、後髪のバレッタ(/髪留め)に手をやった。「3割ですか… この数字が、どの様なものかは私には分かりませんが、<治癒する・・・という事>は、 すごいことですね?」 「そうですね…」アンが、うなづいた。「進行ガンが、大きく縮小する人…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (65)
その1つが… <この薬が・・・効く人と効かない人を・・・見分ける手法の確立>…です」 「そもそも…」響子が、そっと手を挙げた。「この薬は、どのくらい効くのでしょうか?」 「あ、そうですね…」アンが言った。「<ニボルマブ/・・・
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (64)
現在は… <さらに・・・幅広いガン治療に・・・使える可能性>…が出ていて、臨床試験が進んで います」 「うーん…」マチコが、頭を左右に振った。「万能じゃあ、ないんだあ…」 「もちろんです…」アンが、微笑した。「まだ…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (63)
「そうですね…」アンも、うなづいた。「マスコミでも、かなりセンセーショナル(/人の感情・感覚 を強くゆすぶる性格をもつさま)に報道されました。 当初… <オプジーボ>は、<メラノーマ/悪性黒色腫>の薬として承認されましたが… その後… <非小細胞肺ガン>や、<腎細胞ガン>…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (62)
<PD-1 をブロックする・・・抗PD-1抗体を使った薬・・・ニボルマブ/・・・商品名 : オプジーボ> …が、まず、日本で発売になりました。 「はい!」響子が、大きくうなづいた。「そのニュースは…
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12月 25日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (61)
<日本の・・・小野薬品工業>との共同で、<実用化を目指した・・・臨床研究を開始 する>…という、体制が整ったのです。 そして、2012年に… <メラノーマ/悪性黒色腫に対する・・・臨床試験で・・・有望な結果>…が得られまし た。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (60)
が、その矢先に、光明が見えたと言います。 それは… カリフォルニア大学/バークレー校のアリソンらが見いだした、<抗CTLA-4 抗体> …の開発を手がけた…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (59)
アンが、ゆっくりとうなづいた。 「でも…」アンが言った。「当然ですが、本庶・教授は、諦めなかったわけですね。この辺り はスポコン(/スポーツ根性)漫画と一緒です。 大手製薬会社がダメならベンチャー企業に、日本国内でダメなら海外にと…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (58)
ともかく… 効果についての、科学的証明も乏しくて… 湊長博(みなと・ながひろ)氏/現・京都大学副学長も、当時を振り返って… <効くわけがない・・・というのが通説だった> …と言っています」 「うーん…」マチコが、肩を傾げた。「そんな、免疫療法の…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (57)
「学会でも…」響子が言った。「免疫療法のセッション(/会議)には、人が集まらないことは、 聞いた事がありますわ」 「そうですね…」アンが、コクリとうなづいた。「2000年代に入った頃は、多くの研究者が この分野に…
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12月 24日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (56)
「もちろん…」アンが言った。「<体内の免疫システムを・・・賦活(ふかつ/活力を与えること)化 >…したり、<活性化した免疫細胞を・・・投与>…したりする治療は、多数試みられて います。でも、有望と言えるものは有りませんでした」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (55)
<抗PD- 1 抗体>を、いざ、<医薬品として・・・実用化する企業>…を探ってみる と、日本国内の製薬メーカーは、軒並み冷ややかな反応を示したそうです。 その当時は、まだ、<ガンの免疫療法>というものは、正当な治療法とは見なされてい なかったのです」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (54)
データが積み重なるにつれて… <PD-1 と、PD-L1 の結合による・・・ブレーキ機構を解除>…すれば、<ガン 免疫を活性化させて・・・ガン治療が出来る! > と…確信を抱くようになっていった、 と言います。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (53)
事、また… <★ マウスに・・・PD-1の抗体を注射すると・・・PD-1 の無いマウスと同様に ・・・ガンの増殖・転移が抑えられる>…事を、発見しました」 「はい…」響子が言った。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (52)
<PD- 1 の働きを抑える・・・抗体を作れば・・・ガン治療が・・・出来るのではない か?>…という事ですね?」 「そうです…」アンが、うなづいた。「その後… 岩井女史は…
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12月 23日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (51)
増殖は加速する>、という事です。 2つの分子が結合すると… <ガンを認識するT細胞に・・・ブレーキがかかって・・・免疫攻撃が弱まり・・・ガンの 増殖を抑えられなくなる>…と見られる、という事です」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (50)
<ガン細胞表面に・・・PD-L1>があっても…<T細胞の側に・・・PD-1 >が無け れば、<ガンの増殖は加速しない>…という事ですわ」 「はい…」響子が、コクリとうなづいた。 「つまり…」アンが言った。「この2つの実験から言えることは…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (49)
ですが、次の実験がありました。つまり、次に… この、<PD-L1 が発現している・・・ガン細胞>を…<PD-1 ノックアウト・マウス >に注射してみると…通常のマウスに比べて、ガンの進行が遅くなりました。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (48)
「うーん…」マチコが腕組みをして、頭を傾げた。「つまり、さあ… <ガン細胞の・・・PD-L1>が発現していると…<T細胞の・・・PD-1>と結合して …<免疫にブレーキ>がかかっているから…<ガンは増殖する>という事かしら?」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (47)
そこで… 遺伝子操作によって細胞の表面に、<PD-L1を発現した・・・皮膚ガンの細胞>…作 をり、マウスに注射したところ、<ガンの増殖が・・・加速>…しました。 この実験から、<ガン細胞の PD-L1 は・・・ガンの増殖を・・・
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (46)
そこで、<PD-1>と<PD-L1>が、ガンに対する免疫応答で、何らかの役割を果 たしているのではないかと、考えました」 「はい…」響子が、うなづいた。 「岩井女史らは…」アンが言った。「マウスを使った実験で、この仮説を検証しました。
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12月 22日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (45)
の深い意味があります」 「そうかあ…」マチコが、宙を見た。 「ええ、さて…」アンが、科学雑誌に目を当てた。「興味深いことに… 岩井女史らは、<PD-L1 >を探す過程で、<PD-L1が・・・ガン細胞にも存在> する…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (44)
「免疫システムに、さあ…」マチコが言った。「サイドブレーキをかけて置くことの、意味は、 あるのかしら?」 「非常に…」アンが言った。「深い意味がある、と思いますわ。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (43)
よって、能力を発揮するわけかあ、」 「そうですね…」アンが、うなづいた。「そして、<PD-1>の能力というのが、免疫シス テムのサイドブレーキの様なものらしい…という事です。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (42)
「その内の…」アンが言った。「1方は… 全身の様々な細胞の表面に存在し…本庶・教授らはこれを…<PD-L1>と名付けま した。名前に加わった “L” は、<PD-1 >に結合する “Ligand(リガンド/因子、配位子)” …を意味します」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (41)
ハーバード大学/フリーマンらとの共同研究で、<CTLA-4 と結合する因子と・・・似 たタンパク質の中から・・・PD-1 と結合する因子を探索> して…ええと…2つ、発見 しました」
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12月 21日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (40)
実は…アリソンらが見出した<CTLA-4>と、本庶グループの<PD-1>は、部分 的にではありますが、似た構造を持っていたと言います」 「うーん…」マチコが、うなづいた。「似ている…わけなんだあ、」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (39)
1998年の事ですが… 京都大学/本庶研に、<岩井佳子(いわい・よしこ)/・・・現・日本医科大学大学院・教授 >が、大学院生として参加しています。 彼女は… <T細胞の表面に生じる・・・PD-1 タンパク質・・・に結合する因子>…の探索に…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (38)
ない>…という事です。 1996年に… アリソンらは、ガンを移植したマウスに、<抗CTLA-4 抗体・・・を投与し・・・ガンが 消失する事を確認>…しています」 「はい…」響子が、うなづいた。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (37)
した。
えたわけですね。<CTLA-4 を・・・ブロック>すれば…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (36)
<ガンを認識する・・・T細胞の活性化>…に関連する、<CTLA-4/・・・細胞傷害 性Tリンパ球抗原4>…という分子に、<T細胞の働きを・・・抑える作用がある>…事 を、ええと… イリノイ大学のグループと、カリフォルニア大学/バークレー校のアリソンらの…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (35)
ええと… 湊氏等の、<PD-1 には・・・自己免疫反応を・・・防ぐ働きがあるのではないか! >…という報告の、少し前… <ガンに対する・・・免疫機構の研究>で…アメリカで新たな動きがありました。
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12月 20日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (34)
彼等は、この成果を論文にまとめ、1999年に 『 Immunity 』 誌に発表しました。
石田氏等による、最初の<PD-1>の報告から、すでに7年が過ぎていたと言います。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (33)
合わせてみました。すると子供のマウスは、狼瘡よりもさらに重い、腎炎を発症しました」 「はい…」響子が、息をつめた。 「湊氏等は…」アンが言った。「<PD-1>には…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (32)
「それで…」アンが、アゴに手を当てた。「1年後… その、<年老いた・・・PD-1ノックアウト・マウス>…を解剖してみると、腎臓がわず かに炎症を起こしていました。 湊氏は、これを見逃さずに… 別の研究で使っていた、<狼瘡(ろうそう/・・・全身性エリテマトーデス)という・・・
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (31)
これまでは… 生後3カ月で、<PD-1ノックアウト・マウス>を解剖して調べていましたが、せめて、 1年待てば、すぐには見えない変化が、見えて来るかも知れない、という事ですね、」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (30)
<PD- 1>の機能を突き止めるヒントは…やはり、<PD- 1ノックアウト・マウス> にある、と考えました。 そして、<待つしかない・・・それでダメなら、諦めよう・・・>…という事になりました。 「うん…」マチコが、うなづいた。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (29)
「はい…」響子が、唇を結んだ。 数年後… <免疫学を専門とする・・・湊長博(みなと・ながひろ)/・・・現・京都大学副学長>…が加 わりました。
《HP/『人間原理空間』の方でアップロード》 12月 19日
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12月 19日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (28)
「うーん…」マチコが、髪を首元にしぼった。「<免疫の・・・分子構造の解明>とは…そ んな事をやっているんだあ、」 「そうですね…」アンが、口元を緩めた。「分子生物学や、生物情報科学では…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (27)
よねえ、」 「そうです…」アンが、うなづいた。「でも、全く、異常は見られなかった、わけです。 <PD- 1>は…どうも、<アポトーシス/・・・プログラム細胞死>…とは…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (26)
「うーん…」響子も頭を傾げ、口に手を当てた。「それは、おかしいですね、」 「そこで…」アンが言った。「遺伝子操作で… <PD- 1 を全く持たない・・・PD-1ノックアウト・マウス>…を作ってみたそうです。 でも、異常は、全く見られなかった、と言っています」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (25)
「ええと…」アンが言った。「ここでいう、発現とは… つまり、遺伝子が働いてタンパク質を作る事です。そしてアポトーシスの時にだけ、働くと 思われる遺伝子を発現させても、アポトーシスは…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (24)
しかし、<PD- 1 遺伝子>の機能解析は困難を極めたと言います。留学中の石田氏 のもとに、本庶研からこんなファックスが来たそうです。 <PD-1 を強制的に発現させても・・・細胞は死なずに・・・ピンピンしている!>… と、」
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12月 18日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (23)
底的に吟味する>…という事でした。 その研究の基本姿勢を、本庶・教授は弟子達に叩き込んだと言います。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (22)
<分子生物学の・・・基本的な考え方は・・・全て本庶先生から教わった>…と石田氏 は言っています。 そして、本庶・教授の口癖は… <何が知りたいんだ?>…という事だったと言います。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (21)
<プログラム細胞死/Programmed cell death を起こす遺伝子 → PD-1>…と名 付けました。 そして1992年に、<PD- 1 遺伝子>の発見を、『 The EMBO Journal 』 誌に発表 しました。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (20)
「うん…」マチコが、うなづいた。 「ええ…」アンが、科学雑誌に目を移した。「実験の結果は… <どちらの細胞でも・・・アポトーシス時に、のみ、働く遺伝子は・・・たった1つ>…だ と判明 しました。 その機能は、まだ不明でしたが、石田氏は…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (19)
本庶・教授の指揮棒の動きなのですね。フロンティア領域で科学実験を指揮して行く、指 揮者としての指揮棒の、」 「うーん…」アンが、赤毛を揺らした。「私達は、本庶・教授については、ほとんど知らない わけですが、その指導の…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (18)
両方の細胞で、共通して働く遺伝子が見つかれば・・・アポトーシスに必須の遺伝子 である、可能性が高い・・・>、わけです。 すると、本庶・教授も… <これなら、いけるかもね、>…とゴーサインを出し、実験が始まった、と言いますわ」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (17)
<数十個以上の候補遺伝子が出たら、どうする? そこから絞り込むのは、大変だ ぞ、> そこで石田氏は、新たな方法を考え出しました。 <T細胞だけでなく・・・骨髄由来の別の細胞についても、同様に実験し・・・アポトー シスを起こす時に働く・・・
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12月 17日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (16)
ここでは… <人為的にアポトーシスを起こさせたT細胞と・・・通常のT細胞の遺伝子を比較す れば・・・アトーシスの時にだけ働く遺伝子が・・・見つかるだろう> …と考えたわけですね。 でも… 当時の石田氏の実験計画には、本庶・教授は渋い顔をして…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (15)
「そうですね…」アンが、手を立てた。「その方法として着目したのが、<サブトラクション (/引き算 ) 法>と呼ぶ手法です。 細胞で働いている遺伝子を網羅的に調べ、複数の細胞を比較して…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (14)
<免疫システムが・・・自己と、非自己を見分ける仕組みを、明らかにしたい>…と 思い、本庶研の門を叩いたと言います。 彼は… <T細胞が・・・アポトーシスを起こして自死する・・・引き金となる遺伝子>…を突き 止めたい、と考えていました」 「ふーん…」マチコが…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (13)
当時、本庶・教授らは… <1つの抗体遺伝子から・・・多様な抗体を作られる、抗体クラススイッチ現象>…の 解明で、成果を上げ、<免疫の・・・分子構造の解明>…では先頭を走っていました。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (12)
る研究が進んでいました。 <PD-1 の遺伝子>を発見した… “石田靖雄(いしだ・やすお)/…現・奈良先端科学技術大学院大学・独立准教授”が…本庶研 (ほんじょけん/京都大学・大学院医学研究科 - 免疫ゲノム医学)…
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12月 16日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (11)
そうしたT細胞は自らプログラムした、<アポトーシス/・・・プログラム細胞死>…を起 こして、消え去ります」 「うーん…」マチコが、しっかりとうなづいた。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (10)
の<攻撃の主力となるT細胞>は、多種多様な外敵を認識するために、成熟する過程 で、自らの遺伝子の1部を再構成し、膨大なバリエーションを作り出します」 「はい…」響子が、頭を斜めにして、うなづいた。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (9)
「はい…」アンが、うなづいた。「<PD-1の・・・研究の序章>は、1980年代にまで遡 りますわ。 ええと、まず… <免疫システム>というのは… 筋肉や血管など、<自己の・・・細胞>と、細菌やウイルス…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (8)
その後、本庶・教授らはその… <免疫システムに備わる・・・ブレーキ機構>…を明らかにしました。人類は、<ガン と戦う・・・強力な武器>…を手に入れたわけですわ」 「うーん…」マチコが言った。「強力な武器かあ、」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (7)
「ええ…」厨川アンが、作業テーブルでその動画を見ながら言った。「ノーベル賞受賞式の 様子ですね。 本庶佑(ほんじょ・たすく )/京都大学・特別教授は… <PD-1(/…免疫システムのブレーキ) ・・・を見つけた時・・・
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (6)
「おう!」ポン助が言った。「オレの仕事だよな、」
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (5)
「ありがとう…」響子が言い、素早く幾つかの情報機器をチェックした。 「うーん…」マチコが、センターの中を見回した。「ここへ来るのは、久しぶりねえ、」 「オレもそうだよな…」ポン助が言った。
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12月 15日 |
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (4)
ン免疫療法の考察>…を開始したいと思います。いいかしら、アン?、」 「はい…」アンが、科学雑誌/『日経サイエンス』 を脇テーブルに置いた。「今、“参考文 献” の『日経サイエンス』…
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (3)
折原マチコとポン助も一緒だった。 《危機管理センター》 の中には、時々交代要員を務めてくれる厨川アンがいた。彼女は メイン・遊動チェアーの上で、脚を組み、科学雑誌を読んでいた。
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (2)
免疫システムのブレーキ役として働くタンパク質 <PD-1> 発見から四半世紀、 多くの研究者の手を経て医療応用に結実した。 出村政彬 (編集部)
《 革新/ ガン免疫療法の考察! 》 (1) ★ 日本人/本庶佑 (ほんじょ・たすく )氏・・・ノーベルを賞受賞 !
『日経サイエンス・・・2018/12』 詳報/ノーベル医学・生理学賞 【がん免疫療法・・・革新をもたらした基礎研究】
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12月 14日 |
《仏教/ 雑学・3 》 【日本仏教の・・・俯瞰】 (190)
聖武・太上天皇の七七忌(/77日)…に際し… 光明子/光明皇后は、東大寺/盧舎那仏(/大仏)に、<聖武遺愛の品を・・・追善供養 のため奉献>…しました。その一部が、<正倉院宝物>…として、今に伝存していま す。 (★ 奈良時代の仏教は、これで終わります)
《仏教/ 雑学・3 》 【日本仏教の・・・俯瞰】 (189)
聖武・太上天皇は… 光明子(/光明皇后)や、孝謙天皇とともに鑑真に会います。 日本側/聖武・太上天皇も…営々と…待ちに待ったわけですが…ついに、それを果たし たわけです。
《仏教/ 雑学・3 》 【日本仏教の・・・俯瞰】 (188)
ちなみに、聖武天皇は譲位して、<太上天皇(だいじょうてんのう、だじょうてんのう)/上皇(じょうこう) >となった、初の男性天皇となりました。 ★ 752年5月30日 (/天平勝宝4年4月9日)… <東大寺/大仏の・・・開眼法要>…が行われました。
《仏教/ 雑学・3 》 【日本仏教の・・・俯瞰】 (187)
切りました。 ★ 749年8月19日(/天平勝宝元年7月2日)… <聖武天皇は・・・娘/阿倍内親王/・・・第46代/孝謙天皇に、譲位>…しました。 一説には… 自らを<三宝の奴(さんぼうの・やっこ/仏・法・僧の三宝に供養するため身を捨ててその奴隷となること。歴代天皇 で初の出家者となり、これ以降、仏教は日本で広まって行くことになります。)>…と称した聖武天皇が、独断 で出家してしまい…
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12月 13日 |
《仏教/ 雑学・3 》 【日本仏教の・・・俯瞰】 (186)
また、食用動物を処理した骨なども、しだいに埋める場所がなくなってきます。つまり、そう した事からも、遷都が必要だった様です。
藤原氏の重鎮が相次いで病没したために、国の政治は橘諸兄(たちばなの・もろえ)/…
《仏教/ 雑学・3 》 【日本仏教の・・・俯瞰】 (185)
ーロッパの大都市/パリなどと比べて、江戸は都市独特の体臭も無く、清潔な都市だっ た様です。 しかし、奈良時代は、その900年も前の話であり…
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