Community Space /ボスの展望台/ボスのTwitter/2016/10月 |
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トップページ/New Page Wave/Hot Spot/Menu/最新のアップロード/ 担当: ボス= 岡田 健吉 |
2016年
10月
軽装甲機動車 LAV/PKO・・・イラク派遣仕様
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これまでの・・・ PKO携行小銃 ![]() 9mm 拳銃 <P220> ![]() 9mm 機関拳銃 <略称/M9> ![]() 89式 5.56mm小銃 <主力小銃> ![]() 5.56mm ミニミ軽機関銃 ![]() 64式 7.62mm小銃 ![]() 62式 7.62mm機関銃 ![]() 12.7mm 重機関銃/M2 (有効射程: 2000m) (最大射程: 6770m) ![]() (12.7mm 重機関銃の弾丸) ![]() 96式 40mm 自動てき弾銃 (最大射程: 2200m) (発射速度:350発/分) ![]() (40mmてき弾 /40mmグレネード弾) |
自衛隊PKO/装備の考察 ( ネットより画像借用 /及び、パブリックドメインのもの )
★ すでにPKOに投入。軽装甲だが長距離移動が可能で、機動性が高い。 右写真は、上部ハッチが開き、01式軽対戦車誘導弾を構えるが、この武器はこれまでのPKOには 携固定武装はないが、正面銃架に5.56ミリ機関銃を装備できる。
乗員数4名(上面ハッチを開け、後部座席間に機関銃手を座らせた場合は5名) 乗員配置前席 2名、後席 2名(+1名) 装甲/装甲圧延鋼板・防弾ガラス 速度/約100km/h
LAVよりも装甲も厚く、大型。小銃弾や砲弾破片 は、十分に防御可能。調達価格は1億円強/平成
装甲/装甲圧延鋼板 主武装/ 96式40mm自動てき弾銃 12.7mm重機関銃/M2 速度 100km/h 自衛隊の重機(東ティモール/艦艇はオーストラリア軍) 道路整備の自衛隊(南スーダン/コミュニティ道路を整備)
イラク派遣仕様/C-130H P-3C アフリカ/ジブチ ベトナム/ダナン ★ ソマリア沖海賊対処で派遣の P-3C (/同型機) ★ 南シナ海の中国牽制で、ベトナム海軍と図上訓練
自衛隊の海外基地/・・・ジブチ基地とは! 海上自衛隊は・・・ソマリア沖の海賊から付近を航行する船舶を護衛するため、護衛艦を派遣。海上 保安官(/海上保安庁の職員のうち、刑事訴訟法上の、特別司法警察職員に指定されている者)を同乗させた護衛 艦が、洋上で船舶を護衛し・・・P-3C哨戒機が空から海域を監視。 護衛艦を2隻づつ・・・第25次・派遣部隊となり、これまでに、延べ50隻の護衛艦を派遣。 陸上自衛隊は・・・P-3C運用のためのに、ジブチに設置された基地の警護と基地管理を担う。 航空自衛隊は・・・物資と人員輸送のために、ジブチに部隊を派遣・・・陸・海・空3自衛隊がそろう。
ジブチ国旗と・・・日の丸 稲田防衛大臣のジブチ訪問 (/ネットより画像借用)
派遣海賊対処行動 第25次水上部隊 PKO/南スーダンは・・・ジブチ基地のすぐ近く
護衛艦/DD-101/むらさめ むらさめ/・・・無事故着艦10000回
護衛艦/DD-153/ゆうぎり 護衛艦/DD-108/あけぼの
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水 爆 ![]() 北朝鮮の核軍拡も 安倍政権の軍拡も しょせんは、同じ… <戦争ゴッコ!> です! |
アメリカの水爆実験 Russian
Atomic Weapon Museum 史上最大威力/Tsar Bomba (King of Bombs)と呼ばれる水爆
核弾頭は更新せず/廃棄を!
<核融合爆弾の、構造の概略> ・・・・・・<ジャンプ> |
脱・戦争ゴッコ!![]() ![]() ![]() ![]() |
★ 文明の折り返しの時! 脱/成長戦略! 人口半減へ!
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10月31日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(154) ★★★ はやぶさ・2/探査機・・・小惑星/リュウグウへ飛行中! ★★★
「あ…」マチコが言った。「ドイツとフランスが共同開発した着陸機も、搭載しているんだ あ、」 「そうです…」高杉が言った。「世界で最先端ですから… <ミネルバ・2>は、<はやぶさ・1>が搭載していた着陸機…
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(153) ★★★ はやぶさ・2/探査機・・・小惑星/リュウグウへ飛行中! ★★★
「それから…」高杉が言った。「もう1つ… <はやぶさ・2>は<オシリス・レックス>が搭載していない、<小型着陸機>を4機 持っています…」 「はい…4機もですか?」 「そうです。3機は日本製/…
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(152) ★★★ はやぶさ・2/探査機・・・小惑星/リュウグウへ飛行中! ★★★
「うーん…」マチコが、しっかりうなづいた。「それで、<小惑星深部>をえぐり出すわけ かあ、」 「そうです…」高杉が言った。「<露出した・・・小惑星内部>を観測し、地下構造を探 り…それから<はやぶさ・2>をクレーター内に着陸させ、サンプルを採取します」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(151) ★★★ はやぶさ・2/探査機・・・小惑星/リュウグウへ飛行中! ★★★
「小惑星の…」マチコが言った。「深部ですかあ…どうやって、採取するのかしら?」 「まず…」高杉が言った。「小惑星の直上で、爆薬を爆発させ、約2kgの純銅板を打ち込 み…
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(150) ★★★ はやぶさ・2/探査機・・・小惑星/リュウグウへ飛行中! ★★★
「<はやぶさ・2>の…」マチコが言った。「ミッションの特徴は、何でしょうか?」 「<オシリス・レックス>は、<はやぶさ・1>と同様に小惑星表層のサンプルリターン ですが、<はやぶさ・2>は…
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10月30日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(149)
★★★
はやぶさ・2/探査機・・・小惑星/リュウグウへ飛行中!
★★★
て飛行しています。 その後…2016年3月~5月にかけて、主エンジンを連続運転し、予定通りの加速が完 了しています」 「はい…」マチコが、うなづいた。 「次の連続運転は…
はやぶさ・2/・・・想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(148)
★★★
はやぶさ・2/探査機・・・小惑星/リュウグウへ飛行中!
★★★
うか?」 「はい…」高杉が、うなづいた。「これは、文字通りに…<はやぶさ>の後継機です。 <はやぶさ>が地球に帰還したのは2010年です。<はやぶさ・2>は2014年に打 ち上げられ…
はやぶさ・2/・・・想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(147)
★★★
はやぶさ・2/探査機・・・小惑星/リュウグウへ飛行中!
★★★
「<オシリス・レックス>は…」高杉が言った。「約3年間、<ベンヌ>の上空に留まる わけですが…2023年の後半には、前述の<科学的なお宝>をカプセルに収め、地 球に帰還します」 「はい、」マチコが言った。
はやぶさ・2/・・・想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(146)
★★★
はやぶさ・2/探査機・・・小惑星/リュウグウへ飛行中!
★★★
で同時に、<リュウグウ>と<ベンヌ>の、小惑星探査が開始されます。 <はやぶさ・2>は…約1年半、<リュウグウ>上空で観測を行った後、2020年々の 暮れに地球に帰還します…」
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10月29日 |
はやぶさ・2/・・・想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(145)
★★★
はやぶさ・2/探査機・・・小惑星/リュウグウへ飛行中!
★★★
しょうか?」 「うーむ…」高杉が、モニターをスクロールした。「2018年の、6月~7月の予定です…」 「じゃあ…2020年の東京オリンピックの前よね、」 「まあ…<オシリス・レックス>の…<小惑星/・・・
はやぶさ・2/打ち上げ (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(144)
★★★
はやぶさ・2/探査機・・・小惑星/リュウグウへ飛行中!
★★★ 日本の…<はやぶさ・2/探査機>は、<オシリス・レックス>に先行し…<小惑星 /リュウグウ>に向かって、順調に飛行中です…」 「あ、はい…」マチコが、大きくうなづいた。
地球近傍小惑星/ベンヌ/・・・想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・/(143) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
高度3kmでパラシュートを展開します。回収したカプセルは、NASA/ジョンソン宇宙セ ンターに移送されます。これで、7年間の旅が完了します…」 「はい…」マチコが、うなづいた。
地球近傍小惑星/ベンヌ/・・・想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(142) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
で、地球上層大気に再突入します。 耐熱シールドは、大気との摩擦熱の99%以上を遮断すると言います」 「うーん…」マチコが、うなづいた。「耐熱シールドは、完全なんだあ…」
《響子の・・・土佐日記》・・・(77) 二十九日 (響子の言葉・12-3)
刻み、等分に調合したものです。 <くすし>らしい気遣いですね…4年余りの任期の間に、<くすし>とは、様々な付き 合いがあったわけですね。べつに、餞別しなくてもいい身分なのでしょうが、日記の作者 /女性は、この<くすし>を、誠意のある人のようだと、評しています…」
《響子の・・・土佐日記》・・・(76)
二十九日 (響子の言葉・12-2) に呑む、縁起物の酒です。うーん…大晦日(おおみそか)も近いわけですね。 <白散/びゃくさん>は…新しい年の健康を祈って、屠蘇と共に元旦に服用する散薬 です。
《響子の・・・土佐日記》・・・(75)
二十九日 (響子の言葉・12-1) かつて、昭和天皇の御製歌に、<くすし>が出て来たのを覚えています。 うーん…この<くすし>というのは、一定の身分のある人なのでしょう。わざわざ、義理 がたく、酒を差し入れしているわけですね。
《響子の・・・土佐日記》・・・(74)
二十九日 (現代語訳・12) 誠意ある人のようだ。
《響子の・・・土佐日記》・・・(73)
二十九日 (原文・12) くはへて持て来たり。こころざしあるに似たり。
《響子の・・・土佐日記》・・・(72)
二十八日 (響子の言葉・11) 以前の国守の子とは…どの様な身分の人物なのでしょうか。任期を終えた国守を送ると ころを見ると、それなりの身分がある様ですね。そして、舟への差し入れですから、その 辺りで、岸へ寄った時でしょうか…」
《響子の・・・土佐日記》・・・(71) 二十八日 (現代語訳・11) みねが、酒や旨(うま)い物などを持って来て、舟に差し入れした。行く行く飲み食いする。
《響子の・・・土佐日記》・・・(70) 二十八日 (原文・11)
ね、酒、よきものども持て来て、舟に入れたり。ゆくゆく飲み食ふ。
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10月28日 |
《響子の・・・土佐日記》・・・(69)
二十七日 (響子の言葉・10) 「別れの風景は、基本的に今と違いはない様ですね。西国で甲斐/山梨県の歌をうたう など、トンチンカンなあたり似ています。 藤原のときざね、橘のすえひら、その他も追って来た、とありますが…うーん…これは、や はり…舟で追ってきたと考えるべきでしょうか…?この一帯は、まだ、土佐国の内部です よね…」
《響子の・・・土佐日記》・・・(68)
二十七日 (現代語訳・10) また、ある人は、(ここは)西国であるけれど、(東国の)甲斐歌などを歌う。このように歌 うので、 「舟屋形の塵も散り、空を行く雲も漂ってしまう」 と言っているようだ。今夜は浦戸に泊まる。藤原のときざね、橘のすえひら、そのほかの 人々も追ってきた。
《響子の・・・土佐日記》・・・(67)
二十七日 (原文・10) またある人、西国なれど甲斐歌などいふ。かくうたふに、 「舟屋形の塵も散り、空ゆく雲も漂ひぬ」 とぞいふなる。こよひ浦戸にとまる。藤原のときざね、橘のすゑひら、こと人々追ひ来た り。
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10月27日 |
地球近傍小惑星/ベンヌ/・・・想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(141) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
その後…<オシリス・レックス>は、再びエンジンを吹かし、太陽を周回する安全な投 棄軌道に入ります」 「うーん…」マチコが言った。「それは、太陽に落ちて行くという事かしら?」 「まあ…その様ですねえ、」
オシリス・レックスの・・・ベンヌからのサンプル採取/想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(140) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
★ 帰還・・・ ★ ンジンに点火し、地球への帰途につくことになります」 「はい、」マチコが、背筋を伸ばした。 「そして…2023年後半…<貴重なサンプルを収めたカプセル>を…
オシリス・レックスの・・・ベンヌからのサンプル採取/想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(139) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
「あ、はい…」マチコが、コクリとうなづいた。 「時間はタップリありますが…」高杉が言った。「チャンスは3回…3振するとアウトだと言 います」 「うーん…それじゃ、三振はできないわねえ、」 「そうです、」
オシリス・レックスの・・・ベンヌからのサンプル採取/想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(138) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
<TAGSAM>は3回のサンプル収集を試みる量の、窒素を備えています」 「窒素…?」マチコが、頭を横に沈めた。 「うーむ…これは地表の<レゴリスを・・・流動化>…
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10月26日 |
オシリス・レックスの・・・ベンヌからのサンプル採取/想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(137) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
<TAGSAM/タグサム/接地型サンプル収集装置>が、5秒間でサンプルを収集 した後…エンジンをふかしてゴー…高度約10kmまで上昇するそうです」 「うーん…」マチコが言った。「10kmと言うと…旅客機が飛ぶ高度まで上昇かあ…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(136) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
<オシリス・レックス>は…数時間の間にエンジンを3回作動させ、軌道を変え、着地 点の真上に移動してから、ゆっくりと降下するそうです」 「うん…」マチコが、うなづいた。「そのプログラムが、確定しているわけかあ…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(135) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
遠い位置…地球から光速で18分以上かかる場所で、行われると言います」 「太陽の光が…」マチコが言った。「地球に届くのは、約8分20秒よね。それより、10秒ぐ らい遠い距離かあ、」 「そうですね…」高杉が言った。「つまり… 地球から電波で、<サンプル採集開始>の指令を送信して…18分後に<オシリス・ レックス>がそれを受診し…
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10月25日 |
《響子の・・・土佐日記》・・・(66)
二十七日 (響子の言葉・9-3) 貫之さんの心に残ったのは、そういう人だったのです。こうした人々が、凛(りん)とした日 本文化を育んできたわけです。 でも…いつの時代でもそうですが、こうした風雅と逆行するような、即物的な人々も、常 にいるわけですね」
《響子の・・・土佐日記》・・・(65)
二十七日 (響子の言葉・9-2) 貫之さんも、『土佐日記』の中で記しています。 もう会うことはないのだから…任期を終えた国守は、関係ないという態度の人々…その 一方、八木のやすのりという人は、国府で召抱える者ではないけれど、立派な様子で餞 別をしてくれた、と。
《響子の・・・土佐日記》・・・(64)
二十七日 (響子の言葉・9-1) 古(いにしえ)の時代には、会うも別れも<一期一会>(いちごいちえ/茶道で・・・一生に一度の出会い であるということを心得て、亭主・客ともに、互いに誠意を尽くす心構え。)なのです。都から遠く離れた任地 や旅の途上では、別れたら二度と会うことはありません。そして、それを承知していて、 キリッと、襟を正し、生きて行くのです。
《響子の・・・土佐日記》・・・(63) 二十七日 (現代語訳・9-4)
と騒ぐと、舟に乗ろうとする。この時に居合わせた人々は、その場に合わせて、漢詩など
その時にふさわしいものを吟(ぎん)じる。
《響子の・・・土佐日記》・・・(62)
二十七日 (現代語訳・9-3) 棹(さお)をさしても… 底もわからない… 大海の深さと同様の… 深い心遣いを…
あなたに感じることだよ… でしまったので、早く行ってしまおうとして、
《響子の・・・土佐日記》・・・(61) 二十七日 (現代語訳・9-2)
は…
《響子の・・・土佐日記》・・・(60) 二十七日 (現代語訳・9-1)
もしここに… 留まってくれているかと… 葦鴨が群れるように… 私たちは大勢で… 来たことであるよ…
《響子の・・・土佐日記》・・・(59)
二十七日 (原文・9-2) …楫取(かじとり)、もののあはれも知らで、おのれし酒をくらひつれば、はやくいなむとて、 「潮満ちぬ。風も吹きぬべし」 とさわげば、舟にのりなむとす。このをりに、在る人々、をりふしにつけて、漢詩ども、時 に似つかはしきいふ。
《響子の・・・土佐日記》・・・(58)
二十七日 (原文・9-1) |
10月24日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(134) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
3年以上の滞在期間の大半をかけ、<場所を選定>すると言ってもいいわけです。そ の上で…綿密な予行演習を行って、本番のタッチアンドゴーに備えるわけです…」 「ふーん…」マチコが、うなづいた。
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(133) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
うかの、手掛かりが得られるかも知れないのです。 そういう意味では…<重力波の実証観測>にも匹敵する、新展開をはらんだミッション なのです。仮に、<NEO/地球近傍天体・・・ベンヌ>の…もう1つの側面をのぞいて もです、」 「うーん…」マチコが、深くうなづいた。「資金も時間もかけて、大雑把なサンプルリターン はできないわけかあ、」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(132) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
…」 「これは…」高杉が言った。「大雑把な賭事のようなミッションではないのです。<重力波 望遠/LIGO>が、<GW100914>を観測して<宇宙に・・・重力波の新しい窓> を開いた様に…
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(131) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
の自転に、<オシリス・レックス/探査機>の速度を同調させやすい、赤道近くが考え られます。 そして…<科学的価値>を高めるには…<有機物や・・・含水鉱物>などを含む、 <サンプルを得られやすい場所>、の選定です」
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10月23日 |
当時の舟のイメージ/ “法然上人絵伝/端舟に乗る遊女” (ネットより画像借用) 《響子の・・・土佐日記》・・・(57) 二十七日 (響子の言葉・8-7) うーん…そうですね… 当時でも…沿岸沿いの海の道/海上ルートは、確立されていたと思われます。土佐の 年貢/穀物などは、このルートで都まで運ばれたのでしょう。 詳しく研究してみれば、面白いのかも知れませんね。でも、ここは、 『土佐日記』 を読み 進んで行きましょう…」
当時の舟のイメージ/ “法然上人絵伝/端舟に乗る遊女” (ネットより画像借用) 《響子の・・・土佐日記》・・・(56) 二十七日 (響子の言葉・8-6) 私は海育ちではないので、漁村や港町のことは詳しくはないのですが…土佐の南方は、 茫々とした太平洋が広がっています。 当時は、舟で陸が見えなくなるのは、大きな恐怖だったと思われます。したがって、舟は 沿岸に張り付くように、漕ぎ進んで行ったのでしょう。
当時の舟のイメージ/ “法然上人絵伝/端舟に乗る遊女” (ネットより画像借用) 《響子の・・・土佐日記》・・・(55) 二十七日 (響子の言葉・8-5) さて… 舟が出発したわけですが、現代人の私たちが考えるように、海原へ出て、室戸岬(むろと みさき/高知県を代表する観光地の1つで、室戸阿南海岸国定公園に指定されている。)を回り、大阪湾に入る わけではありません。 何隻かはまだ判明しませんが…一族郎党と荷物を小舟に載せ、岸沿いに漁村を渡って 行くのでしょうか。
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10月22日 |
《響子の・・・土佐日記》・・・(54) 二十七日 (響子の言葉・8-4) …あげく… 百済王国(くだら・おうこく/・・・有名な百済観音はこの王国の名に由来します。)再興のために朝鮮に送っ た朝廷の大舟団/大船団は、陸上部隊もろともに全滅します。 日本の国際的・大敗戦は… 昭和20年の<第2次世界大戦>の敗戦と、この663年の<白村江の戦い>、2回の みです。そのため、世界でも稀(まれ)な、多くの歴史遺産や民族遺産が、現在まで日本列 島に残されました。それが、現在の日本観光ブームの基盤となっています。 ええと…さあ… 大陸/朝鮮/白村江での大敗戦が判明すると…一行は、倭(やまと)/飛鳥京に逃げ帰 り…さらに、都を琵琶湖湖畔の近江にまで遷都します。それほど、大陸側・連合軍の反 撃を恐れたわけです。 ともかく…それが、天智天皇の近江朝です。新羅・唐の連合軍に対し、太宰府には水城 (みずき/福岡県の太宰府市・大野城市・春日市にまたがり築かれました。)が造られ、防人(さきもり)が配置さ れます。『万葉集-防人の歌』は、その時代のものですよね。
《響子の・・・土佐日記》・・・(53) 二十七日 (響子の言葉・8-3) 大海人皇子(おおあまの・みこ)は第40代/天武天皇であり…その妃/后/鸕野讃良(うのの・ さらら)/持統天皇も乗っていた船です。うーん…私の想像ですが、当然、1隻だけではな いですよね…大船団だったと思います。都が動くわけですから、実力者/中臣鎌足も一 緒に下向したと思われます。 余談ですが… 天智天皇の晩年、皇太子/大海人皇子が皇位継承をめぐって都落ちし、その後、<吉 野出兵・・・壬申の乱(じんしんのらん/672年)>となるわけですが…その時には実力者/ 調停者/藤原鎌足は…すでに、この世にはいなかったわけですね。 あ、これも余談ですが… 斉明天皇が大宰府へ下ったのは、<新羅・唐の連合軍との戦い/白村江の戦い(663 年8月)>のためです。 でも…筑紫の朝倉宮に斉明天皇が遷幸し、大戦(おおいくさ)に備えたのですが、筑紫に到 着してすぐに、斉明天皇が崩御するなど、不吉な出来事が続きます。
遣唐使船・・・2枚の帆と10本ほどの魯が見えます。 (ネットより画像借用)
《響子の・・・土佐日記》・・・(52) 二十七日 (響子の言葉・8-2) 遣唐使船なども、あったわけですし… 斉明天皇(()さいめい・てんのう)が中大兄皇子(なかの・おおえの・おうじ)と大海人皇子(おおあまの・み こ)と共に動座(どうざ/貴人、神輿などが座所を他に移すこと。天皇が動座すれば、都も動きます。)して九州へ
下った時も、それなりの規模の船だったと思われます。 その船の中で… 大伯皇女/大来皇女(おおくのひめみこく/・・・天智天皇の皇女/大田皇女が母であり、持統天皇の姉。大田 皇女が先に大海人皇子に嫁ぎ、妹の鸕野讃良(うのの・さらら)/持統天皇が後に嫁いでいます。姉妹で乗船していたわ けですね。)/・・・伊勢神宮の初代斎王/斎宮(さいぐう)が、生まれているわけですね。 中大兄皇子は…第38代/天智天皇であり…
第37代/斉明天皇。第35代/皇極天皇と重祚(ちょうそ/2度即位)しています。第34代/舒明天皇(じょめい・てんの う)の皇后です。舒明天皇の先代は、聖徳太子が仕えた第33代/推古天皇になります。 ちなみに、斉明天皇は・・・蘇我入鹿(そがのいるか)の首を落とし、中臣鎌足(なかとみのかまたり)と【大化の改新】をス タートさせた、中大兄皇子、そして大海人皇子の母親です。中臣鎌足は、晩年に天智天皇から<藤原姓を賜り・・・藤原鎌 足>となり、<藤原氏の祖>となっています。)
《響子の・・・土佐日記》・・・(51) 十二月二十七日 (響子の言葉・8-1) 7日目に…ようやく舟を漕ぎ出し、出発ですね… うーん… 最初に思ったのですが…原文に<舟>という漢字が出て来ます。私も<船旅>という 字は使わず、あえて<舟旅>としてきました。舟の大きさが想像できますよね。<舟> は小型で手漕ぎのものを言い、<船>は大型で動力のついたものを言います。でも、 当時の大型船は、帆はありましたが動力は無く、手漕ぎの魯が何本も付いていたようで す。
《響子の・・・土佐日記》・・・(50) 二十七日 (現代語訳・8-5) …かの(見送りに来た)人々が、網を大勢で持つように口を揃えて、この海辺でやっと作 り出した歌は…
《響子の・・・土佐日記》・・・(49) 二十七日 (現代語訳・8-4) …酒などを持って追いかけてきて、磯に下りて、座って、別れ難いことを言う。国守の官 舎にいる人々の中で、この来た人々が(とくに)思いやりがあるように(前国守は)ほの めかしておっしゃる。このように別れがたく言って…
《響子の・・・土佐日記》・・・(48) 二十七日 (現代語訳・8-3) ★ あるものと 忘れつつなほ なき人を いづらと問ふぞ 悲しかりける
死んだことを忘れてしまって… 今、なお… その子が何処に居るのかと… 尋ねるのは… 悲しいことだなあ…
の人が…
《響子の・・・土佐日記》・・・(47) 二十七日 (現代語訳・8-2) 居合わせた人々も堪えきれない。この間に、ある人が書いて出した歌は…
都へ帰るのだと思うのに… 何となく悲しいのは… 一緒に帰らない人が… いるからであったなあ…
《響子の・・・土佐日記》・・・(46) 十二月二十七日 (現代語訳・8-1) 二十七日。大津から浦戸を目指して漕ぎ出す。このような中で、京で生まれた女の子が、 (土佐)国で急に死んだので、この頃の出立の準備を見ても、何も言わない。京へ帰る のに、女の子のいないことばかりが、悲しみ、恋しく思われる。
《響子の・・・土佐日記》・・・(45)
二十七日 (原文・8-3) …守の兄弟、また、こと人、これかれ酒なにと持て追ひ来て、磯に下りゐて、別れがたき ことをいふ。守の館の人々のなかに、この來たる人々ぞ、心あるやうにはいはれほのめ く。かく別れがたくいひて、かの人々の、口網ももろもちにて…
《響子の・・・土佐日記》・・・(44)
二十七日 (原文・8-2) この間に、ある人の書きて出だせる歌、
《響子の・・・土佐日記》・・・(43)
十二月二十七日 (原文・8-1) 国にてにはかに失せにしかば、このごろの出で立ちいそぎをみれど、何事もいはず。京 へ帰るに、女子の亡きのみぞ悲しび恋ふる。在る人々もえ耐へず。
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10月21日 |
( お休み ) 前日/10月20日は… 上野の東京国立博物館へ、『特別展/禅…心をかたちに』 を見に行って来ました。
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10月20日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(130) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
「これは…」高杉が言った。「<安全性>、<サンプル収集の難易度>、<採集資料 に期待される・・・科学的価値>…にもとづいて絞り込んだ、<ベンヌのお宝マップ> です」 「ふーん…これが、地球に激突するわけかあ…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(129) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
を作成する事になります」 「うーん…」マチコが、うなづいた。「<お宝マップ>かあ、」 「まあ…」高杉が言った。「実際には、<サンプル収集の・・・第1候補地>と、予備サ イトです」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(128) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
よね?」 「3年以上です…」高杉が言った。「その大半は、<サンプル収集作業>の準備に費や されます。<カメラ/レーザー/無線アンテナ/分光計>を使い、<ベンヌ全域> …
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10月19日 |
地球近傍小惑星/ベンヌ/・・・想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(127) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
セル>に収められます。 予備として…<TAGSAM>の<下部プレートに付いている・・・24の接地パッド> が、着地の際に<小惑星表面から巻き上げられた・・・微粒子>…を、つかまえます」 「うーん…はい、」マチコが、うなづいた。
地球近傍小惑星/ベンヌ/・・・想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(126) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
の<レゴリス(/固体の岩石の表面をおおう軟らかい堆積層の総称)を・・・流動化>し…回収容器に 送り込みます。 <ロボットアーム>は…ヘッドの位置を調整し、採集作業後に、ヘッドをカメラの前に引 き上げます。これは撮影して、確認するためです」
オシリス・レックスの・・・ベンヌからのサンプル採取/想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(125) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
言うわよね、」 「そうです…」高杉が、うなづいた。「この装置は… 主として…<サンプル採集ヘッド>と、<多関節ロボットアーム>からなっています」 「はい…」マチコが、うなづいた。
オシリス・レックスの・・・ベンヌからのサンプル採取/想像図 (ネットより、画像借用) 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(124) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
=タグサム/Touch-And-Go Sample Aquisition Mechanism>を使用して行われま す」 「ふーん…」マチコが言った。「<はやぶさ>が…ほんの少ししか、サンプルを回収でき なかったシステムよね、」 「<はやぶさ>の場合は、初めての事ですからねえ、」
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10月18日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(123) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
探査機を小惑星に、タッチ・アンド・ゴーするものです」 「ふーん…」マチコが、大きくうなづいた。 「まあ…日本の<はやぶさ>の場合も、タッチ・アンド・ゴーですがね、」 「あ、そうなんだあ…」マチコが、腕組みをした。
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(122) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
ずか、5秒間のパフォーマンス!>、だと言います」 「わずか、5秒間…?」マチコが言った。「<ベンヌ>への着陸かしら?」 「そうです…<ベンヌ>への、タッチ・アンド・ゴーです」
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10月17日 |
《響子の・・・土佐日記》・・・(42) 二十六日 (響子の言葉・7-5)
『土佐日記』の成立が935年頃であり、中国で北宋が成立するのは960年です。宋銭 は、北宋時代に鋳造された銅銭ですから。 あ、もちろん…日本にも、天武・持統天皇(じとうてんのう/第40代天武天皇の妃で、第41代天皇になる) の富本銭から、第43代/元明天皇(/天武・持統天皇の皇太子/草壁皇子の妃。天智天皇の皇女)の 和同開珎(わどうかいちん)の流れが、ありますよね…」
《響子の・・・土佐日記》・・・(41) 二十六日 (響子の言葉・7-4)
当時の…産業、流通、税制、国守の権限など…調べてみれば面白いと思うのですが、こ こではともかく、『土佐日記』を読み進んでみましょう。 あ、もう一言…ご祝儀をとありましたが…
《響子の・・・土佐日記》・・・(40) 二十六日 (響子の言葉・7-3)
大きく豊かな国の国守だと、任期満了でひと財産ができるとも言われますが、放漫にや っていては何も残りません。 私服を肥やしても、上納さえキッチリとやっていれば、罰せられることは無く、国守はウマ 味のある官僚ポストだった様です。 紀貫之さんも、晩年にようやく従五位下に叙されるような中流貴族です。歌人として有名 でも、官位が上がらなければ生活は安定しなかった様ですね。 『枕草子』の清少納言の父/清原元輔(きよはらの・もとすけ)も、紀貫之と同様に三十六歌仙 の歌人ですが、62歳で従五位下・河内権守に叙されています。そして79歳の高齢で肥 後守として九州に赴き、任地で83歳で亡くなっています。清少納言も父にくっついて任 地を回っていたようですが、結婚していたこともあり、さすがに最後の赴任には、ついて いかなかった様ですね。 『源氏物語』の紫式部の父/藤原為時(ふじわらの・ためとき)も、有名な学者であり、漢詩人 ですが、国守になりたいという趣旨の漢詩を書き、それが天皇にまで届き、国守に任命 されています。さらに、その国が実入りが少なく駄々をこね、越前の国に配置換えしても らったという、逸話もある様ですね。三十六歌仙や有名な学者でさえ、国守を務める必 要があったのです。 一方、国分寺は、かなり豊かな様ですね。寺の財源として、僧寺には封戸50戸と水田 10町、尼寺には水田10町を施すこと…僧寺には僧20人・尼寺には尼僧10人を置くこ とも定められた…様ですね。でも、災害や飢饉となれば、地方全体が窮乏し、それなり に…
《響子の・・・土佐日記》・・・(39) 二十六日 (響子の言葉・7-2)
そして、本当の引継ぎは関係者だけの様です。新しい主人/国守は、前任者の従者に までご祝儀(ごしゅうぎ/祝儀とは・・・時節、時期、機会や出会いなどの、人生や日常においての節目節目に金品を 贈る行為。)を与えています。 国分寺の住職にしても、国守にしても…
《響子の・・・土佐日記》・・・(38) 二十六日 (響子の言葉・7-1)
これが…本当の引継ぎの宴ですね。 前日の…国分寺の住職が餞別に来た時は、居合わせた人々は身分の上下を問わず、 子供まで泥酔して…とありますから、人々にとっては数年に一度のめでたい酒盛りです。 その費用は、国分寺の住職が…
《響子の・・・土佐日記》・・・(37) 二十六日 (現代語訳・7-5)
《響子の・・・土佐日記》・・・(36) 二十六日 (現代語訳・7-4)
あれこれ語って、前の国守、今の国守も、一緒に(庭に)おりて、今の主人(国守)も、前 の(国守)も手を取り合って、酔った言葉で気持ちのよい言葉を述べて…
《響子の・・・土佐日記》・・・(35) 二十六日 (現代語訳・7-3)
白波の立つ航路を… はるか遠く… 行き違いにやって来て… 私と同じように… 無事に任期を終えて… 帰京する方は… 他の誰でもない…
貴方であるのに…
《響子の・・・土佐日記》・・・(34) 二十六日 (現代語訳・7-2)
あなたにお会いしようと… 土佐に来た甲斐(かい)もなく… すぐに別れてしまうのだなあ…
《響子の・・・土佐日記》・・・(33) 二十六日 (現代語訳・7-1)
大声で吟じた。和歌を、主人も客も他の人も詠み合った。漢詩は(女の私には嗜(たしな) みがないので)、これには書けない。和歌は、新任の国守が詠んだというのは…
《響子の・・・土佐日記》・・・(32) 二十六日 (原文・7-3)
て、酔言に心よげなる言して、出で入りにけり。
《響子の・・・土佐日記》・・・(31) 二十六日 (原文・7-2)
《響子の・・・土佐日記》・・・(30) 二十六日 (原文・7-1)
あげていひけり。和歌、あるじもまらうども、ことひともいひあへりけり。漢詩はこれにえ 書かず。和歌、あるじの守の詠めりける、
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10月16日 |
《響子の・・・土佐日記》・・・(29) 十二月二十五日 (響子の言葉・6-2)
明の、社会性の力学とも言えますよね。そして対極にあるのが、戦争・確執だったわけ です。 平安時代の別れの宴も…慣習法で制度化された、儀式だったのでしょうか」
《響子の・・・土佐日記》・・・(28) 十二月二十五日 (響子の言葉・6-1)
やはり、まだ土佐でしたね… かつては結婚式でも、何日もかけてするものがあった様です。特に、国と国、家と家、が 結びつく政略結婚などは、この儀式の方が大切だったのでしょう。
《響子の・・・土佐日記》・・・(27) 十二月二十五日 (現代語訳・6)
中、一晩中、あれやこれやと遊んでいて、夜が明けてしまった。
《響子の・・・土佐日記》・・・(26) 十二月二十五日 (原文・6)
かく遊ぶやうにて、明けにけり。
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10月15日 |
《響子の・・・土佐日記》・・・(25) 二十四日 (響子の言葉・5-2)
土佐の国府の官舎を出て、港まで行っただけで…まだ土佐の港なのでしょうか? 『土佐日記』(/成立は、承平5年(935年)頃)が書かれた、平安時代の別れの宴(うたげ)とは、何 日もかけて、行われていたのでしょうか。 うーん… それと、当時の船旅ですから…風待ち(かぜまち/順風を待っていること)や、潮待ち(しおまち/船の 航行に適した潮を待つこと)も、ありますよね…」
《響子の・・・土佐日記》・・・(24) 二十四日 (響子の言葉・5-1)
ようやく、『土佐日記』を考察する、スタイルが固まってきました。 さて… 12月21日から数え、24日で4日目になります。ここは何処なのでしょうか。現代の船な ら、21日はともかく、22日には和泉の国/大阪に着いていますよね。
《響子の・・・土佐日記》・・・(23) 二十四日 (現代語訳・5)
を命じた寺院であり、国分僧寺(こくぶんそうじ)と国分尼寺(こくぶんにじ)に分かれる。)の住職が、餞別(せんべつ) をしにおいでになられた。居合わせたあらゆる人々は、身分の上下を問わず、子供ま泥 酔して、一という文字さえ知らぬ(無学な)者が、足は十の文字に踏んで遊び興じる。
《響子の・・・土佐日記》・・・(22) 二十四日 (原文・5)
なども行った。)、馬のはなむけに出でませり。ありとある上下、童まで酔ひしれて、一文字を だに知らぬ者、しが足は十文字に踏みてぞ遊ぶ。
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10月14日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(121) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
<ヤルコフスキー効果>が、<地球近傍小惑星の・・・軌道変更に有効>と分って 来れば…これは人類文明にとって、極めて重要なテクノロジーになります」 「うーん…」マチコが、深くうなづいた。「小惑星の軌道変更かあ…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(120) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
れば、<改善版/ヤルコフスキー効果>が…全ての<NEO/地球近傍天体>の 衝突危険性評価に組み込まれます」 「はい…」マチコが、うなづいた。「予測の精度が、上がるという事よね?」
《響子の・・・土佐日記》・・・(21)
二十三日 (響子の言葉・4) 「うーん… このエピソードは…どこかで聞いた事があると思うのですが、その原典は『土佐日記』に あったわけですね。こうした折に、その人の人間的な本質が現れるという事でしょう。 舟旅に、馬のはなむけがあったり…作者/紀貫之さんの、人間性とユーモア(/人間生活に にじみ出る、おかしみ。上品なしゃれ。)が見えて来ます」
《響子の・・・土佐日記》・・・(20)
二十三日 (現代語訳・4-2) …といって、(顔を)見せないのだが、道理をわきまえている人は、(世間体)をはばから ずにやって来た。これは、贈り物によって褒(ほ)めるわけでは決してない。
《響子の・・・土佐日記》・・・(19)
二十三日 (現代語訳・4-1) 二十三日。八木のやすのりという人がいる。この人は、国府で必ずしも召し使っている者 でもないようである。この人が、立派な様子で餞別(せんべつ)をしてくれた。国守の人柄の せいであろうか、地元の人の心の通例として、 「今は(関係ない)」
《響子の・・・土佐日記》・・・(18) 二十三日 (原文・4-2)
《響子の・・・土佐日記》・・・(17) 二十三日 (原文・4-1) あらざなり。これぞたたはしきやうにて馬のはなむけしたる。守がらにやあらむ、国人の 心の常として、 「今は」 とて見えなざるを、心あるものは…
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10月13日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(119) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
せん。 SF映画/『アルマゲドン』の様に…核爆弾で特攻的に破壊するのは、いかにも<不確 実>ですからねえ、」 「うーん…」マチコが、ゆっくりとうなづいた。「そうよね、」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(118) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
「<ヤルコフスキー効果>で…」高杉が言った。「<ベンヌの・・・軌道を変えるミッショ ン>を始めるには、ともかく、今回の<オシリス・レックス>のデータは不可欠です」 「うん…」マチコが、うなづいた。「それは、分かるわよね、」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(117) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
それが最良の方法かも知れません。熱効果の方法は、他にも考えられるわけですね、」 「核爆弾で…」マチコが言った。「破壊するよりも、簡単そうよね、」 「さあ…それは、どうですかねえ…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(116) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
ヌの加速>も、直接計測します。 <ヤルコフスキー効果>が、詳しく分かれば、それによって…<ベンヌの・・・軌道を 変えるミッション>も、可能になるかも知れません」 「あ…」マチコが、口をあけた。「そいう事かあ…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(115) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
<自転・表面の状況・放射熱>を計測して…<ヤルコフスキー効果>を、詳しく調べ る予定です」 「そうかあ…」マチコが言った。「<ヤルコフスキー効果>を、間近で、実地調査をする わけよね、」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(114) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
の地表には、風化していない新鮮な物質が、露出している可能性があると言います。 <原初のサンプル>を取得する上では、好都合です」 「はい…」マチコが言った。
《響子の・・・土佐日記》・・・(16)
二十二日 (響子の言葉・3) しっかりと、道中の無事を、願かけするわけですね。朝廷の威信をかけた道中ですから、 それなりに、恵まれた旅なのでしょう。でも、海や天候の荒れ、病気、不慮の出来事など、 当時は、旅をするのは命がけです。 都へ奉公に出る人々なども、同行したのでしょうか。
《響子の・・・土佐日記》・・・(15)
二十二日 (現代語訳・3) あるのに馬のはなむけをする。身分の上中下(を問わず)、十分に酔って、たいへん妙な ことに、海のほとりでふざけ合っている。
《響子の・・・土佐日記》・・・(14)
二十二日 (原文・3) 国府があったことに由来する。)までと、たひらかに願立つ。藤原のときざね、舟路なれど馬のは
なむけす。上中下、酔ひあきて、いとあやしく、潮海のほとりにてあざれあへり。
《響子の・・・土佐日記》・・・(13)
十二月 二十一日 (響子の言葉・2) 解由状を受け取り、身支度して、官舎を引き払い、港へ行くわけですね。名残り惜しくて も、都へ帰ることの喜びも、交錯するわけですね。 港では…別れの宴が張られ、騒いでいる内に、夜も更けていった様です。
《響子の・・・土佐日記》・・・(12) 十二月 二十一日 (現代語訳・2-2)
ちに、夜は更けてしまった。
《響子の・・・土佐日記》・・・(11) 十二月 二十一日 (現代語訳・2-1)
状などをうけとって、住んでいる官舎から出て、船に乗ることになっている所へ行く。あの 人この人、面識のある人ない人が、見送りする。 長年、たいそう親しく…
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10月12日 |
《響子の・・・土佐日記》・・・(10) 十二月 二十一日 (原文・2)
官人が任期満了で交代の事務引き継ぎをすること。)などとりて、住む館より出でて、舟にのるべきとこ ろへ渡る。かれこれ、知る知らぬ送りす。年ごろよく比べつる人々なむ、別れがたく思ひ て、日しきりに、とかくしつつののしるうちに、夜ふけぬ。
《響子の・・・土佐日記》・・・(9)
十二月 二十一日 (響子の言葉・1) 土佐の国府を出発するくだりから、書き出していますが…午後の八時頃に出発するの でしょうか…? すると…徒歩や馬ではなく…舟なのでしょうか? ともかく…ここが書き出しなので…まずは、少し先まで見てみましょうか…」
《響子の・・・土佐日記》・・・(8) 十二月 二十一日 (現代語訳・1)
である。ある年の十二月二十一日の午後八時頃に(土佐の国府を)出立する。その次 第(しだい)を、少しものに書きつける。
《響子の・・・土佐日記》・・・(7) 十二月 二十一日 (原文・1)
まり一日の日の、戌(いぬ/ 十二支のひとつ。通常十二支の中で第11番目に数えられる。)の時(/戌の刻・・・ 現在の、午後8時の前後2時間頃を指す)に門出す。そのよし、いささかにものに書きつく。
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10月11日 |
《響子の・・・土佐日記》・・・(6)
書き手を、女性に仮託している事…ほとんどを仮名で日記風に綴ってあり…57首の和 歌を含む事です。 さあ…私/響子も…『土佐日記』 は、全くの、初めて触れる古典になります。一体、どん な事が書かれているのでしょうか。
《響子の・・・土佐日記》・・・(5)
流文学の発達に、大きな影響を与えたと言われます。 延長8年/930年~承平4年/934年にかけて、紀貫之は土佐国に国司(こくし/古代から 中世の日本で、地方行政単位である国の行政官として中央から派遣された官吏。四等官/四等官制で、守(かみ/長官) 、介(すけ/次官)、掾(じょう/判官)、目(さかん/主典)を指す)として赴任していました。その任期を終 え、土佐から京/都へ帰る55日間の旅路ですね。
《響子の・・・土佐日記》・・・(4)
< あなたは、さあ… どんなお心か、分かりませんが… この昔なじみの故郷では… そこに咲く花は、昔と変わらずに…
良い匂いで、私を迎えてくれますねえ…〉 『土佐日記』 は…日本文学史上、最初の日記文学と言われます。
《響子の・・・土佐日記》・・・(3)
承平5年/935年頃と言われます。古くは…『土左日記』と表記されていたと言います。 さあ、まず…作者/紀貫之とは、どの様な人物かというと… 『小倉百人一首』の 【35番→ 紀貫之】(きのつらゆき/平安時代前期の歌人。『古今集/古今和歌集』の選者の1人。また三十六 歌仙の1人。紀友則は従兄弟。散文作品として、『土佐日記』があります。日本文学史上、 少なくとも、歌人としては、最大の敬意を払われてきた人物です。)
《響子の・・・土佐日記》・・・(2)
『土佐日記』とは…どの様な古典なのでしょうか。日本文学の源流の古典ですから、ワク ワク します! 『土佐日記』とは…平安時代に成立した日記文学の1つです。これは紀貫之が、土佐国 (とさのくに/現在の高知県)から、京/都に帰る途中に起きた出来事を、虚構を交えて綴(つづ)
ったものです」
《響子の・・・土佐日記》・・・(1)
『響子の・・・小倉百人一首』 は…思いの外、長く、2年以上もかかってしまいました。 100首の歌だけではなく、歴史背景なども書いた事から、長くなってしまいました。 ひと休みしましたので…今度は、紀貫之(きのつらゆき)の『土佐日記』(とさにっき)の方を、覗 (のぞ)いてみようと思います…」
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10月10日 体育の日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(113)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
「はい…」マチコが、うなづいた。 「<ベンヌ>の非対称な地表に、太陽光が降り注ぐ事によって、長い間に自転速度が 上がり、地表の物質が極から赤道へ動かされた、という事です」 「うん、」マチコが、短くうなづいた。
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(112)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
回転するコマに似た<ベンヌの形状>は、これで説明ができると言います」 「うーん…」マチコが言った。「<ベンヌの形状>には、そうなる意味があった…と言うわ けかあ、」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(111)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
<ベンヌ>が、小惑星帯/アステロイド・ベルトよりも遠い場所…もっと木星軌道に近い 場所で生まれ…内側の現在の軌道まで移動してきた事を示している…と思われます」 「うーん…」マチコが言った。「そうかあ…」
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10月 9日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(110)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
鏡と宇宙望遠鏡の両方で、計測されていています。 1999年に…<ベンヌ>が発見されて以来、軌道はすでに160km以上ズレた様です」 「うん、」マチコ言った。「10数年で160km以上かあ…1年に10kmかしら?」 「うーむ…」高杉が、顎に手を当て、モニターに目を流した。
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(109)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
し、<ベンヌ>の様に…自転が逆行している小惑星は…太陽系の内側へ漂っていく様 です」 「うーん…」マチコが、うなづいた。「ともかく…軌道に影響を与えるという事よね…太陽光 が…」 「そうです、」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(108)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
ンの様な働きをして、小惑星の軌道が、しだいにズレて行くわけです…」 「ふーん…」マチコが、神妙にうなづいた。 「そして…」高杉が言った。「小惑星の自転が…順行/地球同様に…
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10月 8日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(107)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
「そうです…」高杉が、うなづいた。「<小惑星が太陽光を受け・・・そのエネルギーを 熱として宇宙空間に再放射する場合に・・・小惑星に働く力を記述したのが、ヤルコ フスキー効果>…です」 「はい…」マチコが、大きくうなづいた。
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(106)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
発見されたものですが、<重力によらない・・・軌道への影響>です」 「あ…」マチコが言った。「そうかあ… これは、重力によらないわけかあ…これは、小さな小惑星の表面に太陽光が当たると、 その放射熱で、<軌道を変える様な・・・推力やトルク>が…
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(105)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
ません」 「はい…」マチコが、うなづいた。 「<NEO/地球近傍天体>の…」高杉が言った。「<地球衝突>に関して…<オシリ ス・レックス>の最大の貢献と予測されているのは…
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(104)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
コンピューター・モデルができれば、予測精度も向上します。<オシリス・レックス>は、 そうしたデータも収集できるわけです」 「<はやぶさ>よりも、意欲的なわけですね?」
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10月 7日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(103)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
あると言います。さらに、確率はずっと下がりますが、<水星や火星、そして木星>と の衝突も、あり得ると言います」 「うーん…」マチコが言った。「外惑星の木星ですかあ…」 「そうです…」高杉が、うなづいた。
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(102)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
になる、という事よね?」 「そうです…」高杉が言った。「そして… その両方が回避された場合は…最終的に、<太陽に落下>する確率も…やはり同程 度ある様です」 「その後、かあ…」マチコが言った。
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(101)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
よりも太陽に近い軌道をめぐる惑星・・・具体的には、水星と金星)から、外(/太陽系の外惑星は、地球よりも外側の 軌道をめぐる惑星・・・具体的には、火星、木星、土星、天王星、海王星)に放り出される確率も…<地球衝 突と同程度>にある、と言います」 「外に…?」マチコが言った。「弾かれるのかしら?」 「“参考文献”には…」高杉が言った。「説明はないのですが…ともかく、そうなれば、2度 と地球に接近する事はないでしょう」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(100)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
万馬券(/配当金が1万円以上の馬券)の4分の1の確率よね。あ…馬券は、1枚100円だから、 その100分の1か…でも、ひょっとして、馬連(うまれん/1着2着の馬を、順不同で当てる馬券)で当 たるかも…」 「うーむ…」高杉が言った。「<キーホール>と<地球衝突>の馬連というわけか…ま あ、<キーホール>が1着で、次に<地球衝突>の順ですがね、」 「うん!」マチコが…宙を見て考え込んだ。
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(99)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
約1万分の1>です。そして可能性を全て合わせると…<2175年 ~ 2196年の間 に・・・地球に衝突する確率は・・・約2700分の1>…だと言います」 「うーん…」マチコが、うなづいた。
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(98)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
うか…現在は<ベンヌ>について十分には分かっていないので、予測はつかないので す」 「でも…」マチコが言った。「ニアミスする事は…分かっているんだあ、」 「そういう事です!」
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10月 6日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(97)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
ともかく… <ベンヌ>が…2135年の地球に接近通過の際に…<地球近傍領域にある・・・複 数の・・・キーホール>の、どれかを通過した場合、<累積の重力効果>によって22 世紀の終わり近くに、<地球衝突軌道>に乗るという事ですね…」 「うーん…」マチコが、腕組みをした。 「それで…<3000メガトン/・・・アメリカの保有する核弾頭・核爆弾の総量>…に 匹敵する、衝撃が襲うわけです…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(96)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
ン・ミサイルは、衛星速度にも達していないでしょう」 「そうかあ…」マチコが言った。「でも、<はやぶさ>は、サンプルリターンに、成功したわ けよね」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(95)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
「うーん…」マチコが、宙を見た。「北朝鮮の…ノドン・ミサイルを打ち落とすより、難しい わよね…」 「はっはっはっ…」高杉が笑った。「<ベンヌ>は秒速28kmです。地球の引力圏を脱 出するには、秒速11・2km(/第2宇宙速度)が必要ですし…
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(94)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
<ベンヌ>は、2135年に地球から30万km以内を通過する…と算出されているわけ です」 「ふーん…」マチコが、頭に手を当てた。「広大な、太陽系空間を公転している地球が… <小惑星軌道の・・・ベンヌ>と…ニアミスを起こす、という事よね…?」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(93)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
準惑星の冥王星、大型の小惑星、月などの衛生>…それから、<地球の扁平率> (/地球は自転しているため遠心力が働いています。このため、地球の形は<真球>ではなく<楕円球>になっていま す。つまり、遠心力で上から押しつぶしたように、やや扁平になっています。その扁平の度合いのことです。)も重要で、 <ベンヌ>が近くを通過する際に、軌道にかなりの変化を誘起すると言います…」 「うーん…扁平率も、ですかあ、」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(92)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
<オシリス・レックス/チーム>は、高忠実度のコンピューター・モデルを用い、<ベン ヌ>の軌道に及ぶ全影響力を計算しています」 「うーん…」マチコが言った。「全影響力ですかあ…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(91)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
実性は… <全長/168,505,699・049kmに対し・・・わずか6mの誤差>、の精度です。 しかし、これでも不十分なのです。多くの外的な力で、軌道そのものが変化するからで す」 「他の天体の影響かしら…?」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(90)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
ら?」 「その通りです…」高杉が、うなづいた。「それ故に、危険な天体でもあり…小惑星の中で は最も詳しく、軌道が調べられています」 「<ベンヌ>とは、そういう天体なんだあ、」
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10月 5日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(89)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
<軌道速度・・・毎秒28km超>、<6年ごとに・・・地球に接近>、<1回の公転で 移動する距離・・・10億km超>、<地球から最も遠ざかる距離・・・3億4000万k m>…ですね、」 「うーん…」マチコが、頭に手を当てた。 《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(88)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
これに対し、 公転周期が200年以上の彗星を、長周期彗星と言います。 まあ、彗星の話は、別の機会に譲るとして…<ベンヌは・・・1.2年で太陽を1周>し ます」 「はい…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(87)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
「ハレー彗星は…」高杉が言った。「約76年周期で地球に接近する短周期彗星ですが、 そんな彗星の様な軌道の天体ではありません」 「はい…」マチコが言った。「あ、でも…短周期彗星と言うのは?」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(86)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★
さて…その、<ベンヌの・・・危険性/脅威> について考察しましょう。<ベンヌ>が 地球に衝突するかどうかを見極めるには、その惑星軌道を極めて高精度に計測する必 要があります」 「うん…」マチコが、うなづいた。「<ベンヌ>の惑星軌道かあ、」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(85) ★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ ★ <ベンヌ>・・・地球近傍天体としての危険性 ★
地球近傍天体の衝突回避のためのデータ収集という、2つの主要な目的を持ってい ます。その、どちらが主目的と言っても…
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10月 4日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(84)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ …今度はアメリカ/ユタ州の砂漠に着地し、回収されると言いますねえ、」 「うーん…」マチコが言った。「その、<大量の・・・有機物サンプル>は、貴重よね、」 「その通りです!」高杉が、うなづいた。「巨大な地球生命圏の、起源に関する情報を、含 んでいます」 「はい…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(83)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「うーん…」マチコが言った。「2020年7月は、東京オリンピックの直前ですよね?」 「まあ…」高杉が言った。「そうなりますねえ… 今度は、一定量のサンプルを収集できるでしょう。地球への帰還にも、2年半の飛行を要 します。サンプルを収めたカプセルは…
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(82)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「まあ…」高杉が言った。「<タッチ・アンド・ゴウ>の間に… 伸縮アームによってサンプルを収集するわけですが、日本の<はやぶさ>では1500個 ほどの微粒子しか、収集できなかったわけです。この辺りも、<はやぶさ>の経験をいか し、改良している様です」 「はい…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(81)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ …必然的に行われるわけです」 「いつ…」マチコが言った。「サンプル収集を、するのかしら?」 「そうですねえ…」高杉が、顎に手を当てた。「早ければ… 到達の2年後、2020年の7月にも…候補地の内の1つで、<5秒間の・・・タッチ・アン ド・ゴウ>を実施します」 「はい…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(80)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ …3年以上にわたって<ベンヌ>を周回し、その形状・密度、表面組成を計測し、サンプ ル収集の適地を探し、実行します」 「ふーん…」マチコが言った。「時間は、タップリあるわけね、」 「そうです…」高杉が言った。「そうした過程で、<ヤルコフスキー効果>の観測も…
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10月 3日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(79)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「ともかく…」高杉が言った。「<オシリス・レックス>は… これらの効果の、背景の要因を、これまでにない高精度で、計測して行く事になります。 1度、地球をスイングバイして、速度を上げ…2年かけて<ベンヌ>に向かいます。そし て、2018年に<ベンヌ>に到着し…
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(78)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ …<ベンヌ>の自転速度が上がり、形状は回転するコマの様に、赤道付近が膨らんだ 姿になった…と言いますねえ、」 「うーん…」マチコが、首をひねった。「直径500mの天体ならさあ…重力による結集力は 弱く…弱い回転でも、赤道付近は膨らむのかしら…?」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(77)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「そんなに微妙な事で…」マチコが、宙を見て言った。「軌道が変わるんだあ…」 「小さな小惑星では…」高杉が言った。「という事ですね… <ベンヌ>の場合は…1999年の発見から、これまでに、軌道が160kmほどズレたと 言います。また同様の効果によって…
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(76)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「そうです…」高杉が言った。「この効果は、自転する小惑星の表面に太陽光が当たると、 <温められた側から・・・放射される熱>により…小惑星の軌道を変える<推力>が 生じる他に…自転速度と自転軸の向きを変化させる、<トルク>が生まれる様です。」 「うーん…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(75)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「塾長…」マチコが言った。「<キーホール>を通過すると、どうして軌道が変わるのか しら?」 「“参考文献”には…」高杉が言った。「詳しい説明はないのですが、<ヤルコフスキー 効果>という現象に言及しています」 「<ヤルコフスキー効果>…ですか?」
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10月 2日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(74)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ …大きなクレーターは、そうした小惑星が衝突した跡でしょう。 月には大気や水の流れがが無いですから、そのまま衝突の痕跡が残るわけです」 「小惑星の衝突は…」マチコが言った。「そう珍しい事では無いと?」 「天文学的な時間の中では、そういう事です… まあ…<ベンヌ>の軌道は、これからさらに正確な、再計算がくり返されます…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(73)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「ともかく…」マチコが、頭を傾げた。「可能性はあるんだあ…」 「その時の…」高杉が言った。「月軌道上の、月の位置によっては…月のわずか数万 kmの所をかすめるわけですが、その危険性の指摘はない様ですねえ。月には無数の クレーターがありますが…
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(72)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「<キーホール>ですか?」マチコが聞いた。「針の穴の様な…?」 「そうです…」高杉が言った。「これは、幾つかある様なのですが…その<キーホール> を通過した場合、地球の重力によって<ベンヌ>の軌道が少し変わり、将来の接近遭 遇で、地球に衝突する可能性が、出て来るのだそうです」 「うーん…地球の重力/引力の影響で、吸い寄せられるのかしら?」 「まあ、そうですねえ…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(71)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ …と言います。これは現在アメリカが保有する、全核爆弾の爆発力に匹敵すると言いま す」 「3000メガトンかあ…」マチコが、口に指を当てた。 「<ベンヌ>は…」高杉が言った。「この接近遭遇の際に、<キーホール/・・・直径数 kmの領域>の、どれかを通過する可能性があるのです」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(70)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「うーん…」マチコが、顎にコブシを当て、うなづいた。 「<ベンヌ>は…」高杉が言った。「<2135年に・・・地球近くの軌道に進入>し… 月軌道/地球の上空約38万kmよりも内側の、<約30万km>の所をかすめる見込 みです。問題は、その<衝突エネルギーが・・・TNT火薬換算で3000メガトン>…
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(69)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「塾長…」マチコが言った。「もう1度、聞くけどさあ… <ベンヌ>は、本当に地球に衝突するのかしら?」 「うむ…」高杉が、うなづいた。「<ベンヌ>は… <直径0.5kmの地球近傍小惑星>ですが、地球に衝突する可能性が、<わずか ながら・・・有る>という事です、」
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10月 1日 |
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(68)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「はい!」マチコが、しっかりと、うなづいた。 「さて…」高杉が、モニターに目を投げた。「<オシリス・レックス>は… <ベンヌ>を3年以上にわたって周回し…<ベンヌ>を正確に、徹底的にマッピング (/① ある情報を1対1に、別の情報に対応させること。コンピューターではプログラム中の番地を、記憶装置の実際の番 地に対応させること。② 数学で・・・写像。)します。 これは将来、<小惑星の・・・採掘ミッション>の、先導役を果たす事になると、期待さ れています」 「はい…」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(67)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「うーん…」マチコが、深くうなづいた。「<防衛目的なら・・・軍事協力も許される>、な んて言う人もいるけどさあ…それも、<しっかりと・・・戦争ゴッコ>よねえ!」 「そうです…」高杉が、うなづいた。「<攻と防の内の・・・防の方>ですから…そういう 事ですねえ。<そんな風に・・・軍拡がエスカレート>、して行くわけです。 もう…<人類文明は・・・戦争を必要としない時代>、に入っているのです。<食物連 鎖の野生の喧騒を超え・・・大自然の生命潮流の中に・・・さらに1歩深く踏み込むス テージ>…に入っているのです」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(66)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「宇宙を…」高杉が言った。「<戦争ゴッコのステージ>にはしないために、今が、非常 に重要な時です。 <宇宙空間イノベーションの・・・スタート・ダッシュ時>に、<科学技術の・・・軍事 転用/軍事協力は・・・厳しく監視して行く>のが…人類の英知です。 <戦争ゴッコ>は、“文明の第2ステージ/エネルギー・産業革命”で卒業し…“文明の 第3ステージ/意識・情報革命”は…〔パラダイス/極楽浄土〕を、建設する時代です。」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(65)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「水と光があれば…」高杉が言った。「容易です。両方とも、豊富にありますね。そんな未 来社会が近付いているわけですが…<戦争ゴッコ>に熱中すると、宇宙空間も<戦争 ゴッコのステージ>になってしまいますねえ、」 「絶対に…」マチコが言った。「そんな事には、したくないわよね!」 「そうです!」高杉が、コブシを握って、うなづいた。
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(64)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「それに…」高杉が言った。「3Dプリンターを使えば… 月や小惑星の資源で…宇宙空間での建設資材/部品が容易に作成できます。かなり 複雑な機械部品等も、宇宙空間で供給できるようになるはずです。 <巨大な・・・重力波望遠鏡>が、太陽系空間で展開する時代になれば、そうした事も 必要になります」 「うーん…」マチコが、うなづいた。「食料も、宇宙空間で生産できるのかしら?」
《地球近傍小惑星/ベンヌ》・・・(63)
★ 米国版・はやぶさ/・・・オシリス・レックス小惑星探査機 ★ 「さて…」高杉が言った。「幾つかの企業や国家が、小惑星の資源採掘を真剣に研究し ている様です。 小惑星の稀少金属を抽出し、地球に持ち帰ること…あるいは、小惑星の氷/水を利用 し、ロケット燃料を生産する方法等です」 「あ、水素と酸素に分解するわけかあ…」マチコが言った。
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