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  【茜・新理論研究所】                      ===  生物情報系との接触領域  ===

                     生体ウエアー  の考察! 

     ハードウェアーソフトウェアー に続く・・・ 生体インターフェース とは?

                                   

トップページHot SpotMenu最新のアップロード/                     理論研究員 :  秋月 茜 (あかね) 

  INDEX                            

プロローグ     .....梅雨の《軽井沢基地》での考察.....  2010. 6.19 
No.1 〔1〕 “生体ウエアー/生体インターフェイス”・・・とは?  2010. 6.19
No.2       <生体ウエアー・・・についての提案> 2010. 6.19
No.3 〔2〕 具体的に・・・どのようなものか?  2010. 6.19
 
     

  No.4


【警告2号】


  No.5

〔3〕  ・・・ 2010/夏/特別企画 ・・・

      【警告2号】  《危機管理センター》  

         “2010/参議院選挙”が終わり・・・

                  後は、野となれ山となれ、も過ぎ・・・

           さあ、私たちの未来社会の展望は・・・?  

 最良の策・・・人間の巣/未来型都市/・・・千年都市の展開で >
2010. 8.16
No.6 〔4〕 生物情報系と・・・文明との接触領域!

     <しばらく、ご無沙汰していました・・・>  
2010. 9.25
No.7      生命体/・・・生物情報系とは?>     準備中 

 

   プロローグ               wpeE.jpg (25981 バイト)     

 

「お久しぶりです!

  【茜・新理論研究所】秋月茜です!今回は、梅雨の季節の《軽井沢基地》での考察になり

ます。ええ、軽井沢に入ったのは少し前になりますが、考察はすでに開始していました。これから

まとめるのは、“仕事の・・・仕上げ”、という形になります。

  軽井沢の散歩道は、連日の雨に濡れています。カラマツ松の幹も、黒々と湿っています。でも、

そうした中で、緑が豊かです。下藪の葉には、雨にぬれたカタツムリや、テントウ虫が現れ、アリ

が行列を作り、濃密な命の大海を見せてくれます。

  藪の奥の桑の実も、赤黒く熟れて鈴なりです。私たちを藪の中へ誘います。そうした生活の中

で、≪今回の課題≫の、“生体ウエアー”について考察してきました...」

 


「さて...

  今回は、《資源・エネルギー・未来工学》担当/堀内秀雄さんとの仕事になります。アルバ

イト・アシスタントユキちゃんも、最初最後には、顔を出してくれるそうです。あと、《軽井沢

基地》響子さんも、近くにいるので、もちろん参加してもらいます。

  それと...厨川アンにも、声をかけてあります。良い意見を、もらえると思います。ただ、この

“生体ウエアー”についての考察は、すぐに結論の出るような課題ではありません。ゆっくりと、

長い時間をかけて人類文明の流れの中で、育てて行くものかも知れません。私たちの仕事は、

その“叩き台”になれればと、考えているわけです」 

 

「そもそも...

  今回の...“生体ウエアーという・・・新概念の創出”、は...“量子/開かずの扉”の内

部は?》/【U/検証実験】の最後に...高杉・塾長から提案されたものです。それを、【茜・

新理論研究所】に...考察を依頼してきたわけですね。

  そういうわけで...ここでは、その経緯も含めて...少しづつ、考察を試みたいと思います。

これは、発展性のある、難しい課題だと考えています。皆さんの協力を得て、進めて行こうと考え

ています」

                                      wpeE.jpg (25981 バイト)   

「あ、ユキちゃんも...ごあいさつをどうぞ、」茜が言った。

「はい!鳴沢ユキです!茜さんアシスタントを務めます!よろしくお願いします!」

「今回は...」茜が言った。「ユキちゃんのお友達の、カエルや、カタツムリや、テントウ虫など

も、いっぱいいますね、」

「はい...」ユキが、うなづいた。「鹿村のような、深い山の中ではないけど...軽井沢の林の

中も、小さな動物がいっぱいです」

「そうですね...」茜が言った。「...さあ、始めましょうか、」

「はい!」

 

  〔1〕 “生体ウエアー/生体インターフェイス” とは? 

               

 

「ええ、よろしくお願いします...」茜が、堀内秀雄と、里中響子に頭を下げた。「この“生体ウエ

アー”という...新しい概念を、考察するに当たり...

  何故...このような概念が、必要と考えたのかという...その経緯を紹介する必要があると

思います。そういうわけで... “量子/開かずの扉” の内部は?》/【U/検証実験】の、

最後の部分を、ここにコピーして、提示します...高杉・塾長と、折原マチコさんの会話です。

 

       *************************************************************

         <生体ウエアー・・・についての提案>  wpeE.jpg (25981 バイト)

                                          (高杉・塾長と、折原マチコの会話)

 

「さて...」高杉が言った。「新しい時代/未来社会は...

  “量子コンピューター”“量子通信”“弱い測定”などの、“次世代テクノロジー”で実現し

て行く流れですが...これだけでは、まだ、全体の構図は描けません...新時代の、方向性が、

定まりません...

  そこで...私が考えた、次世代・キーワードは...“生体ウエアー”です。“ハードウェアー”

“ソフトウェアー”に続く...“生体ウエアー”という新しい概念ですが...どうでしょうか?

  これは、ハードソフト中間に位置するかも知れませんが...全く新しい概念です。これは、

“工学的な・・・生体部品”のようなもの、と考えてください...」

「うーん...」マチコが言った。「生物体とは違うのかしら?」

生物体とは、違います...

  あえて言えば...“リンゲル液/生理的食塩水に浸した・・・人工的細胞”...に近いものか

も知れません。ハードソフトも含んで...“生体の基本チップ”のような、新しい概念です...

  ええ...これが、“生体ウエアー”ですが...どんなものが可能か...【茜・新理論研究所】

で、考察してもらいましょう。この“生体ウエアー”が、“文明の第3ステージ/意識・情報革命

時代の...次世代・キーワードになって行くことを、期待しています」

「はい...」マチコが、うなづいた。「と、ユキちゃんの所で、考察するのかあ...」

 

「さて...」高杉が言った。「最後になりますが...

  “21世紀・大艱難時代”の中で、文明スタイルは...“機械科学の文明”から、“生体科学

の文明”へ...大きくパラダイム・シフトして行くことが予想され...また期待されます...

  しかし、これは、本来、非常に明確な流れです。私たちが、“存在している場所・・・知識を吸収

している対象・・・地球生態系”は...“非常に高度な・・・生体科学の・・・フロンティア”、だか

らです。私たちは、“野生の喧騒”から...“真の文明種族”に、脱皮して行くわけです...」

「うーん...」マチコが、口に手を当てた。「可能なのでしょうか...?」

“文明の折り返し”は、必至の状況です...

  “グローバル化/・・・大自然の征服”から...“人間の巣/・・・大自然との融合”へ、ステ

ージが大きくシフトして行くことが予想されます。そこで...“生体ウエアー”...という概念が、

広がりを見せるようになれば...“生体科学の文明”が、本格化して行くのかも知れません」

「はい...」マチコが言った。「そこでは、“原発”なんかは、無くなっているわけかしら?」

「そうですね...

  “はるかに・・・高度に変貌”して行くでしょう...社会形態/社会ステージそのものが、今の

ようなコンクリート金属のものから、より“生態系的・生物的”なものへと、進化して行くでしょう。

そして、その第1歩となるのが...〔人間の巣のパラダイム〕...だと考えています...」

  江里香が、うなづいた。

COP16(気候変動枠組み条約・・・第16回締約国会議。/2010年11月/メキシコで開催予定)では...是非、“こ

の方向性”を、打ち出して欲しいですね」

「はい、」マチコが言った。「もう11月は、アッという間に来てしまうわよね、」

「私たちの人類文明そのものに、期待してみましょう!」

「はい!」江里香が、両手を握った。

                                                 <・・・・・詳しい経緯については、こちらへどうぞ>

 

                          

       ************************************************************* 

 

            

 

  ...ええ...」茜が、堀内秀雄と、響子を眺めた。「...というものでした...

  さあ、では...“生体ウエアー”...という新しい概念を、考察して行きましょう。まず、堀内

さん、お願いします」

「はい...」堀内が言った。「私も...

  軽井沢に来てから...“生体ウエアー”というものについて、色々と考察をしてみたのですが、

“ハードウェアー”“ソフトウェアー”に続く...“生体ウエアー”という新しい概念、結局のと

ころ...“生体インターフェース”...ということに、なるのではないでしょうか。

  つまり...“機械(ハード、ソフト)の・・・生物体への・・・インターフェース(二つのものの接触面)...

ということになると思います。

  パソコン人間とをつなぐものは...キーボードや、音声ガイドタッチパネルのようなもので

すが...パソコン“生物体としての・・・ヒト/人体”をつなぐものが...塾長の提唱している、

“生体ウエアー”というものに、相当するのではないでしょうか...?」

「はい...」茜が、厳しい表情で、唇を引き結んだ。“生体インターフェース”、ということは...

“ハードウェアー”“ソフトウェアー”と...“生物体との・・・ジャンクション/接合点”、にな

るもの...ということでしょうか?」

「そうですねえ...」堀内が、顎に手を当てた。「まだ、分かりませんが...

  素直に解釈すれば、そういうことになります...まあ、これも、1つの候補にはなるでしょう」

「はい...」茜が、うなづいた。「そうですね...

  “テクノロジーと生物体との・・・インターフェイス/接合面・・・ジャンクション/接合点”が、

今後...焦点になって行くということでしょうか。

  “文明の第3ステージ/意識・情報革命”の時代において...“生体ウエアー/生体インタ

ーフェース”...つまり...“次世代・パラダイムの・・・キーワード”になって行く、と考えるわ

けですね?」

1つの候補...ということです」

「はい、」茜が、うなづいた。

  〔2〕  具体的に ・・・ どのようなものか? 

               

 

「そもそも...」響子が言った。「“文明の第3ステージ/意識・情報革命”の時代では...

  “機械科学の・・・文明”から...“生体科学の・・・文明”へ...大きなパラダイム・シフト

起こることが予想されるわけですね。そうした中で、“生体ウエアー”という新しい概念が、必要

になって来る...ということですね?」

「まあ...」堀内が、ゆっくりと口を開いた。「そうですねえ...

  “文明の第2ステージ/エネルギー・産業革命”の時代のパラダイム...“エネルギー・産業

革命/機械科学の文明”は...すでに“構造的な・・・終焉”が、見え始めたということです。

  これは、言うまでもなく...“地球温暖化”“海洋酸性化”グローバル化の弊害人口爆発

食糧危機を見ても分かります。世界はまさに、“出口のない・・・閉塞状況”に陥っています。こ

パラダイムを、これ以上続けることは、“地球生態系の・・・大崩壊”につながります...」

「はい...」響子が、厳しい表情でうなづいた。「“戦争ゴッコ”は...まず、論外として...

  “文明の第2ステージ/エネルギー・産業革命”は...“構造的な・・・終焉”が見えて来たこ

とは、確かですわ。この客観的事実を受け入れれば...“人類文明の・・・構造的な難問”...

は、全てクリアできます...

  “巨大エネルギー施設/・・・原発の建設”...等は、終わりにして、“生体科学の文明”

切り替えを、促進するということですね。それを推進する...1つの新しい概念が...“生体

ウエアー”ということでしょうか?」

「はい...」茜が、両肘を抱くように腕を組み、うなづいた。「私たちが打ち出している...〔人間

の巣のパラダイム〕に続く...“生体ウエアー”という...新しい概念になるわけですね、」

難しい仕事ですが...」響子が言った。「うまく行けば...

  新しい時代貢献できるかもしれませんね...それは、茜さん...具体的には、どういうもの

なのかしら?」

「はい...」茜が、コクリとうなづいた。「それは、これから考察して行くわけですが...

  生体インターフェース”具体例では...“遺伝子チップ”や、“iPS細胞”や、“普通のクスリ”

や、“ワクチン”なんかも...“生物体と・・・文明テクノロジーの接点”、に位置するものかも知

れません。

  また、もっと広い意味では...“医療・医学・生物学・心理学なども・・・生物体との接点”

とも言えます...こうした分野は、今後の考察になりますが...」

「はい...それは、これからの考察に、なるわけですね?」

「はい...」茜が、うなづいた。「時代的な推移にもよりますわ...

  でも...現在...とりあえず、“2010/参議院選挙”がスタートしましたので...ともかく、

そちらの方の考察が忙しくなります...以後の考察は...その後、ということになりまうわ...」

「そうですね...」響子が言った。「“2010/参議院選挙”が始まりましたね...

  そっちの方は、一体、どういうことになって行くのでしょうか...それも、気になります...」

「一応...」茜が、肩を後ろに引いた。「...〔新党/茜〕を...旗揚げするつもりです...」

「そうですか...」響子が、口元で微笑し、誠実にうなづいた。「大変でしょうけど...期待してい

ますわ...」

「はい!」茜が、唇を結んだ。

  
  〔3〕  ・・・ 2010/夏/特別企画 ・・・    

       【警告2号】      《危機管理センター》       

    
   
国家上流域からの・・・社会連帯の崩壊  +  社会インフラの限界

          新/列島改造で・・・21世紀維新  +  未来ステージへ

                                

    “2010/参議院選挙”が終わり・・・           

              後は、野となれ山となれ・・・も過ぎ・・・

           さあ・・・私たちの暮らし/・・・未来社会の展望は・・・?  

 

  響子は、窓の外の芝生に映る黒い影を見つめていた。まるで時間が止まっているようだった。

そんな物憂い中で、軽井沢も依然として猛暑が続いている。

  響子は、小さな息をついた。そして、リズムを取るように、体を回わした。ワンピースの裾がフ

ワッと浮く。物憂い気持ちとは別に、体のキレはいいのが、彼女には分かる。

  響子は深い思いを込め、インターネット正面カメラを見上げた。顎を伸ばし、唇を結んでいた。

そして...静かに口を開いた。

 

「ええ...」響子が言った。「...猛暑が続いていますね。“2010/参議院選挙”も終わり、一

段落です...

  私は、これまで...政治向きの発言は控えて来ました。でも、昨今は...政治的混乱/陳腐

が、〔国家/社会〕大きな危機をもたらそうとしています。 《危機管理センター》 としても、

無関係ではいられない状況になりました。

 

  ともかく、日本の政治は...“大豪雨災害/・・・大土砂災害の真只中”で...“社会インフ

ラの・・・再構築”...の話もなく...

  まさに、別次元混乱・紛糾の中で...貴重な、“2009/総選挙”“2010/参議院選

挙”を、過ごしてしまいました。これは、“確信的/過ち”であることは、全国民が知っています。

この国民に対する...“政治の明確な裏切りは・・・今後、消えることはない”と思われます。

 

  一方、マスコミ/公共放送は...現下の未曾有の国難に際し...〔国民的・・・大議論の場〕

を、あえて提供せず...“日本文化/公序良俗/慣習法を蓄積を・・・破壊する方向”...に、

ベクトルを働かせているようです。

  これも、国民に対する...“マスコミの・・・明確な裏切りに相当”...するわけですが、“政

治の国民からの乖離”と同様に、“マスコミの国民との乖離”も、理由が判然としません。何故

のでしょうか...

  ともかく、こうしたことのために...“社会形成のエキス”は失われ...代わりに、マンガ的

お笑いや、井戸端会議や、川を流れ下るゴミのような文化を、マスコミは陳列しています。これで

は、夢の持てる社会ではなくなってしまいますわ。やがて、人材も育たなくなります...

 

  “社会上流域/国家3権・・・司法・立法・行政”、そして、“第4の権力といわれる・・・マス

コミ/公共放送”は...いずれも“玉石混合(ぎょくせきこんごう/優れたものと、つまらないものが入り混じって、

区別が付かないこと)なのですが...

  これまでの経緯からして...全体としての自浄作用がなく、熱力学の第2法則のように、非可

逆的エントロピーが増大して行く方向にあります...日本の伝統文化は、まさに、“破滅的な

文化に・・・模様替えをして行く様相”...が見えて来ます。

 

  ええ、これには...こうした事態を想定して設置し...また“浄財・拠出”で運営して来た...

“公共放送/NHK”が、あったわけです。この、“社会的安全装置/スタビライザー(姿勢安定化装

置)の、機能不全非常に大きいというのが、私たちの見解です。

 

  いざという時のための...“非常電源/救命ボート/原発の・・・非常用炉心冷却装置”

が、まさにその時になって...(さび)ついていて...あるいは、他の好き勝手なことをしていて、

全く役に立たなかった...ということですわ。これは、 《危機管理センター》 としても、最も承知

できない事態です。

 

  “全てから独立”し...“浄財・拠出の国民に立脚”し...“国民の意思で運営される公共放

送”は...まさに、“民主主義の牙城/日本文化の守護神/公序良俗・慣習法の総本山”...

として機能し...また、その中立性が、本来の使命として期待されてきたわけです。

 

  でも...何故か、そのための人材育成最初から放棄され...何故か、著しく官僚化してし

まったようですね。現在も...未曾有の国難の中で...娯楽番組を中心に置いて、お料理番組

や、松井・選手イチロー・選手だと騒いでいます。何を考えているのでしょうか...?

 

  また...“財政の中立性”を確保するための“浄財の拠出”は...いつの間にか、国会へ持っ

て行って報告され...国民への説明は無くなりました。そして...“浄財・拠出”のない国民に

対しては...“告訴する/出入り禁止/差別する”という...“鬼の顔/弾圧の顔”を見せ

始めています。これでは、“何のための・・・誰のための、公共放送なのか?”ということです。

 

  こうした事態を反映するように...日本の、“民主主義/文化/公序良俗・慣習法”は、“ズタ

ズタの状態”になっています。それを横目で見ながら、NHK高校野球娯楽番組などを放映

しているわけです...私は、この状況下では、娯楽番組は全面廃止すべきだと考えています。

 

  そもそも...国家大乱根本原因となる所は...“官僚の天下り”であり、“年金問題”であり、

最近では高齢者をはじめとする、“ずさんな行政管理問題”などがあります。でも...“公序良俗

・慣習法の総本山”として...公共放送/スタビライザーは、別に機能しているはずなのです。

 

  非常に、残念です

 

  《当ホームページ》では...公共放送/NHKは...日本国家のミニチュア版という、非常

にユークな特質を見抜いています...確かに、公共放送/NHKは、全国的ネットワークを持っ

ていますし、“浄財”という独立財源も持っています。

  かつては両方とも、トヨタのキャップをかぶっていましたが...でも、何よりも似ているのは、

その、官僚的体質なのではないでしょうか。

 

  いったい、どうしてこんな...“官僚的軌道/レール”を、走ることになってしまったのでしょう

か...NHKの歴史については、部外者にはよく分からない所があります。最初から、開示され

た、シビリアンコントロールのもとにあったのか、非常に心もとないものを感じます。

 

  いずれにしても...“NHKは国家のミニチュアで・・・国家再生のバロメーター”、というの

は、“正鵠(せいこく/弓の的の中央の黒ぼし)を射ている”ものと思います。“公共放送/NHKの再生

が・・・日本再生と連動”...しているのは、確かだと思います。

 

  民主主義社会ですから...“公共放送/NHKの・・・本来の機能”...が、健全に機能

ることが、“一番良い方策”なのです。それが...“透明な・・・新・民主主義社会”...のもう1

つの側面になります。

 

  ただ、現在のような...“上から目線の・・・公共放送”ではなく...“トップダウン型/動脈

型の行政組織”対峙する...“ボトムアップ型/静脈型の新・公共放送”への再編成が、不可

です...それが、“透明な・・・新・民主主義社会”の、新しいスタビライザーになりますわ。

 

  “市民目線/ボトムアップ型の・・・真の公共放送”、が機能して...これによって...“民

主主義のエキス”が...血液のように...うまく循環することになります...」

 

                    


「ええ...」響子が、チラリと窓の方を眺めた。ポン助が、芝生の中を歩いていた。「さて...

  “2010/参議院選挙”の後...ここ軽井沢では...大韓航空機爆破事件の実行犯/金賢

(キム・ヒョンヒ)元工作員の滞在で...少しの間、ザワついていました。でも、それも去り...今は

時間の止まったような、夏の軽井沢に戻っています...ポンちゃんは、何をしているのかしら?」

 

「ええ...」響子が、インターネット・正面カメラに視線を戻した。「ともかく...

  日常の時間が戻ったわけですが...“私たち国民は・・・これから、どの方向を目指し・・・

再び希望に向かって、歩き始めたらよいのでしょうか?”...もう一度、具体的に考えてみた

いと思います...

 

   《危機管理センター》 担当者としては...日本中で激化する、“豪雨災害・土砂災害”

の、年々の拡大が、ひどく気がかりです...日本的情緒のあった梅雨のシトシト雨は...熱帯

地方のスコールのように変わりました。

  事実...そのつど、“警報”が出され...毎年のように大災害が続出します。こうした事態を

総合すると...“日本社会の危機は・・・非常に高まって来ている”...ことは、誰の目にも明

らかなように思います。そこで、 《危機管理センター》 として...【警告2号】、を発動すること

にしました...」

 

 

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    ≪警 告!≫  【警告2号】  《危機管理センター》   

 
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「ええ...」響子が、メモから顔を上げ...あらためて、インターネット正面カメラを見た。「まず、

≪警告≫...にかかる危機の...

 

  1つ目は...“国家上流域・・・国家3権/司法・立法・行政・・・そして、第4の権力/マス

コミ・公共放送の・・・モラルハザード”...です。それが...国家中流域/企業社会国家下

流域/国民生活域へ流れ下り...拡大し...法治国家が揺らぎ...社会全体が鬱屈(うっくつ)

としています。

 

  2つ目は...“日本社会のインフラ全体が・・・気候変動/大地震等の前に・・・非常に脆

弱化(ぜいじゃくか)して来ている”...ということです。現在の社会インフラでは...“国家/社会

が・・・物理的に崩壊して行く”...ということです。

  あらゆる自然災害...パンデミック(感染症の世界的大流行)...食糧危機...そして、紛争・戦争

を含め、あらゆる侵略にもビクともしない...“新しい社会インフラ/未来型都市の整備”が、

急務となっています。“大艱難(だいかんなん)時代”は...“生き残り戦略の時代”でもあります。

 

  3つ目が...“文明の折り返し/反グローバル化”という...“地球的危機・・・文明的危

機”...への対処です。“地球温暖化/海洋酸性化”による、環境の激変が急迫して来ていま

す。これらは全て...“想定範囲内で・・・十分に予想されていること”...なのですわ。そし

て、回避可能なことでもあるのです。

  COP・16(気候変動枠組み条約/第16回締約国会議/2010年11月・・・メキシコで開催予定)では...“ 文明の

折り返し・宣言!”...を、強く提唱します。

 

  “持続可能な経済発展”...というスローガンは...私たちは当初から、懐疑的でした。そ

して、案の定(あんのじょう/予期した通り)こうした状況の到来となっています。この延長線上では、や

がて、巨大な飢餓が訪れます。

  そして、飢餓社会を停止させ...さらに2次的被害3次的被害が、地球を席巻して行くこと

になります。グローバル化社会機能不全となり、非常に多くの人々が犠牲になることは、容易

に想像できます。そして...生態系の中で、反グローバル化社会が、残って行くと思われます。

 

  ええ、確か...1968年だったと思いますけど...ヨーロッパの、実業家科学者小グル 

ープが...イタリアの首都/ローマにある大邸宅で...ある会合を持ちました。“ローマ・クラ

ブ”という会合です。

  そして、“ローマ・クラブ”1972年に...成長の限界という出版したわけですが...

それは、“成長社会に対する・・・大きな警告”...だったわけですね。

 

  今...振り返ってみても...“ローマクラブの警告は・・・正しかった”...ということですわ。

そしてまた、世界的な機運も、当時はあったのです。人類は、その時、“文明の折り返しの・・・

大きなチャンス”...を失っています...非常に残念なことですわ...

 

 さあ 、そして、 COP・16 ですが、果たしてどうなのでしょうか。“ 文明の折り返し・宣言!”

は、すでに遅過ぎるほど、遅れています。でも、それゆえに、“少しでも・・・早いほどいい!”

わけなのですが...非常に、気がかりです。はたして、どんなことになるのでしょうか。

 

  ええ...これらの諸問題に関しては...<バーチャル・総理大臣候補>として...また今

回の“2010/参議院選挙”では...【新党・茜】を立ち上げ...秋月茜さんには、大変な御

尽力をしていただいています。

  でも...いよいよ、《危機管理センター》としても...これまでのように、ただ監視だけをして

いる段階ではなくなりました。私としても、今後は、積極的に関わって行くつもりです...」

 

最良の策 ・・・ 人間の巣/未来型都市/千年都市・・・の展開で >


        


「私たちとしては...」響子が言った。「“最良の策”として...

  〔人間の巣のパラダイム〕にもとずく、【日本版/ニューディール政策】提唱しています。

そして、これが、〔21世紀/維新〕への道と、確信しております。社会単位を、〔人間の巣〕

ベル縮小し、その単位での生態系の中での...多様社会的バリエーションを考えます。

 

  そして、そうした中には、かなりの確率で...〔極楽浄土/パラダイス〕...を実現できる

能性があります。政治〜民族・宗教まで、あらゆる対立は、〔人間の巣〕という細分化...多様

性・複雑化ベクトルで超えて行きます。私たちは、子孫に、〔極楽浄土〕を残して行くことも、

だということですわ。

 

  ええと...もう1つ、言い添えると...〔人間の巣〕展開は、“失敗リスクの無い・・・政策”

だということです。〔未来型都市/千年都市は・・・生態系の中で自立可能な・・・自給自足

型社会〕...だということてす。

  “大艱難時代”の中で...結局...“生態系と協調して行ける社会”...が生き残って行く

ということですわ。有限な生態系の中では...結局...その方向しかないということです。

  それから...政治的/経済的連動がなくても...また、軍事的圧力にも耐え得る...1個

の細胞のような開放系システムだということです。

  “万能型・防護力”は、その基本構造の中に有り...多方面に発揮されるわけです。ともかく、

世界中どこでも可能な...専守防衛の、〔未来型都市/千年都市・・・   極楽浄土 〕...の

“原型”になるということですわ。

 

  さあ...しっかりと考察を重ね...“決断する時”が迫っています。こうした“未来型社会”を、

あえて阻むものは、既得権を持つ勢力でしょうか...

  でも、そうした既得権勢力も...“地球温暖化/海洋酸性化”、そして、“人口爆発/干ばつ

/飢餓”を...回避できるものではありません。また、既得権などというものは、非常に些細な

ものです。しかも、やがて...“価値観の・・・大きな変動”...もやって来ますわ...

 

  あ、それから...“市場主義経済/グローバル化経済・・・というパラダイムは・・・まもな

く有限な地球表層の限界に達し・・・終息に向かう”...ということです。

  私たちは...差し迫った大混乱に備え...“万能型・防護力”〔コンパクトな高機能空間

・・・人間の巣/未来型都市/千年都市/・・・自給自足社会・・・〕...を、獲得しておくこと

を、強く提唱します。

 

  ... ≪警告≫  は以上です...」

 

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      wpe4D.jpg (7943 バイト)        wpe73.jpg (32240 バイト)      


  響子が、バインダーを胸に当て、作業テーブルの方に歩いた。そして、堀内と茜に軽く頭を下

げ、腰に手を滑らせ、椅子に掛けた。

「茜さんの方からも...」響子が、バインダーを脇に置きながら言った。「ひとことお願いします」

「はい!」茜が、小麦色に日焼けした顔で、快活にうなづいた。「ええと...そうですね...

  私たちの、政治的な仕事は...“国民に・・・国家の将来展望/青写真を提示する”...

ということに尽きると思います。その意味では、“2010/参議院選挙”、は終わりました。しば

らくは...“生体ウエアーの考察”...に専念できることが、非常に嬉しいですわ」

「はい...」響子が唇を引き結び、目を細めてうなづいた。「もう...言いたいことは、言い尽くし

た...ということかしら?」

「はい...でも、結果が出ませんわ。申し訳なく思っています」

「茜さんは、本当によくやってくれていますわ、」響子が、茜をねぎらった。

  茜が、小さくうなづいた。


                

 
「さて...」堀内が、上体を揺らした。「ここからは...

  “生物情報系と・・・文明情報系の・・・接触領域”...の話に、移りますか...」

「はい...」響子が、肩を引いた。「よろしくお願いします...

  ええと...厨川アンも...今朝、軽井沢に入っているはずですわ。もうすぐ顔を出すでしょう」

マチコさんと、一緒かしら?」茜が聞いた。

「そうです...

  《病原菌の細胞ハイジャック》の方は、最初から急ぎの仕事ではありません。ノンビリでいい

と言ってありますから、軽井沢に避暑に来たようですわ...また、にぎやかになりますね...」

「ふふ...」茜が、口に手を当てた。「マチコさんが来たのなら、にぎやかになりますね...

  今頃は...リックサックを背負って...何処かを、ブラついているのかしら。アンと一緒に...」

「そうですね...」響子も、首をかしげて笑った。「うーん...おいしいパンを買ってきてくれると、

嬉しいんですけど、」

「あら...」茜が言った。「だったら、電話をしたら?」

「ええと...そうですね...」

「オウ...」ポン助が、向こうで言った。「電話なら、おれがしてやるぞ、」

「あら、そう...」響子が、肩を回した。「じゃ、お願いするわ、ポンちゃん、」

「オウ!」ポン助が、手を上げた。

  〔4〕 生物情報系と・・・       

              文明情報系との・・・接触領域!     

                          

    
  <しばらく、ご無沙汰していました・・・> 

 

「ええ...」響子が、作業テーブルを見回して、話を切り出した。「9月も下旬になり...ここ軽井

も、ようやく秋の気配が漂って来ました。

  《当ページ》は中断していたわけですが、その間、“2010/参議院選挙”があり...《当ペ

ージ》を借りての...《危機管理センター》/【警告・2号】発動もあり...本来の考察は、

月以来になるでしょうか。

  ええ...そういうわけですが、また、よろしくお願いします...」

                    wpe8B.jpg (16795 バイト)

「さあ...

  《生体ウエアーの考察》ということですが...これは、“ハードウェアー”“ソフトウェアー”

に次ぐ、“新しい概念の創出”になります。じっくりと考え、急ぐという仕事ではないのですが、そろ

そろ再開しなければなりません。

  今回から、厨川アンにも参加してもらい、さらに考察を深めて行きたいと思います。久しぶりで

もありますし、アンが参加したということもありますので、もう一度、重ねて説明することにしましょ

う...」

  響子がキイボードを叩き、モニターをスクロールし、表示された画像をマウスでクリックした。

「ええと...」響子が言った。「まず...

  この“生体ウエアー”という概念は、ハードソフト中間に位置するのかも知れません。でも、

これは、“新しい概念の創出”になります。まだ、全体のガイドラインも固まっていませんが、とり

あえずは...“工学的な・・・生体基本チップ”...のようなもの、とお考え下さい。

  その上で...くり返し周辺を説明すると...これは、生物体とは違うものですね。“生物体と

・・・機械/クスリ/物質/情報の・・・接点を形成”、するもので...“ハードウェアー”“ソ

フトウェアー”も含んだ、“生体科学文明・・・意識/情報革命時代の・・・基本的ツール”、の

1つに、なると予想されるものでしょうか...

  さらに、別の方向から眺めれば...医療テクノロジーと・・・人体とを結ぶ・・・インターフェ

ース(二つのものの接触面)ジャンクション(接合点)...というのが、ここまでの考察でした。

  そして、肝心なことは...そこが単なる、“インターフェース/ジャンクション”ではなく、“そ

れを超えて花開く・・・何者かを期待している!”...というわけです。

  高杉・塾長は、そこに、“生体科学時代の・・・イノベーション(技術革新)・・・ステージの飛躍”

可能性を見ているようですわ...ともかく、そのあたりになると、私たちの想像を絶した世界

になります...その“未来ステージ”に、実際に立ってみないと分からないものがあります」

 

                              

「ええ...」響子が、スクリーン・ボードの方に目を投げた。「これも、くり返しになりますが...

  人類文明は...長い揺籃期(ようらんき: ゆりかごに入っている幼年の時代)“文明の第1ステージ/農

耕・文明の曙”の時代を経て...“文明の第2ステージ/エネルギー・産業革命”に至りました。

  いわゆる、産業革命は...18世紀後半イギリスで始まり、ヨーロッパ諸国に波及しました。

機械設備による大工場が成立し、社会構造が一変することになるわけです。この産業革命をへ

て初めて、近代/資本主義経済が確立してくるわけです。そして、現在に至るわけですね...

  この、“文明の第2ステージ/エネルギー・産業革命”の時代、を象徴するのは...莫大な熱

エネルギーと、熱エネルギー消費型/自動機械でしょうか。

  そこで生み出された...核技術/核爆弾と...自動機械の究極/知能ロボット...そして、

文明スケール産業を推進した、資本主義のダイナミズム...まさに、“郷愁の、古き良き時

代から・・・物質主義の、欲望に支配された時代”...に変貌してきたわけですわ。

  当然...この、“文明の第2ステージ/エネルギー・産業革命”の時代は...非常に短いもの

になりました。“機械科学/核爆弾/資本主義ダイナミズムは・・・大戦争時代を開き・・・競

争原理の深化は・・・袋小路(ふくろこうじ)に陥り・・・環境破壊と人口増加は・・・文明の破滅を

招来すること・・・”...になってしまいました。

  これは、当然、修正が必要です。いずれにせよ、“文明の第2ステージ/エネルギー・産業革

命”の時代は、まもなく終息します。地球生命圏は今、古生代/カンブリア紀(約5億4000万年前〜

5億年前/・・・無脊椎動物が爆発的に出現)以降...人類文明による、“6度目の・・・種の大量絶滅”

危機に直面しています。

  原因は、あえて指摘するまでもありませんね...でも、ひとこと言い添えれば、人類文明

球生命圏表層域に留まり...無限太陽系空間、そして星間空間へと、版図を拡大すること

がなかったということですわ...

  地球生命圏という、有限空間の中で...人口増加と、競争原理のダイナミズムが支配し、

態系沈没し始めたということです。“有限の・・・生命原理のベクトル空間の中で...【人

間原理空間・ストーリイ】が...“集束し始めた”...ということでしょう。

  “何故・・・このレベルでの集束か・・・次の段階はどうか?”は...“ストーリイの世界軸

が・・・見えてこない段階では・・・分らない”...と高杉・塾長が、申しておりました。

  ともかく...“文明の第2ステージ/エネルギー・産業革命”から...“文明の第3ステージ/

意識・情報革命”へと...【人間原理空間・ストーリイ】に、強大なバイアス(偏り、偏向)がかかって

いたと...塾長は見ているようです」

                         

「ええ...」響子が、リモコンでスクリーン・ボードの画像をスクロールした。「そして...

  ここに、表示してあるように...“文明の第3ステージ/意識・情報革命”の時代は...すでに

並行的に、スタートが切られているわけですね。リレーバトンタッチをするように、次のステージ

が動き始めているわけです。

  具体的には...輻輳(ふくそう/方々から集まること)に...コンピューター爆発的な発達があり、

ヒトゲノム解読に象徴される、高度・情報化時代スタートし...さらに、次世代テクノロジーとし

て、量子コンピューター/量子通信の...基礎研究進展しています。

  その、次世代ステージでは...“機械科学文明・・・巨大で粗野な熱運搬エネルギー”から、

“生体科学文明・・・微細で繊細な情報運搬エネルギー”への...パラダイムシフトが、想定

れているわけですね。

  “地球温暖化/海洋酸性化”が進行し...“人口爆発は・・・巨大な飢餓”呼び込むこと

確実となり...“文明の第2ステージ/エネルギー・産業革命は...急速終息して行くと思

われます」

                         


「ええ...」響子が、スクリーン・ボードに別の画像を呼び出した。「話は異なりますが...

  私たちは、この...“21世紀/大艱難時代” に際し...“文明の折り返し/反・グローバ

ル化”/〔人間の巣の・・・世界展開〕...を提唱しています。これが実現すれば、〔世界市民〕

犠牲最小限に抑えられ、“文明の・・・軟着陸が可能”と考えています。

  もちろん、それでも...“相当の混乱と・・・犠牲を覚悟...しなければならないでしょう。す

でに、地球上の人口許容範囲を大きく超えています。食物連鎖の上でも、異状な姿になってい

るからです。

  さらに...“機械科学文明は・・・大自然を鉄の爪で耕し・・・非常に単調な風景に激変”

させています。それにもかかわらず...“日本の・・・政党スのローガンには・・・人口の増加

政策”、が掲げられています。

  また、つい先日ですが...テレビで放映された“ワシントン・レポート”では...アメリカ有力

な論客が...“アメリカの人口増加傾向を歓迎し・・・かつ・・・経済の成長戦略”...を口に

していました。

  これには、私としては、“非常に驚き・・・ビックリ”しました...でも、これが...“世界の・・・

現在の潮流”なのだと、納得した次第です。

  確かに...“地球温暖化”のことも口にしましたが...これは予測不能と、ポイ、と投げ捨てて

しまいました...これも、“そんな雰囲気・・・そんな潮流”なのでしょう。でも...“責任は・・・

誰が取る”のでしょうか?

  “さらなる・・・人口増加”となれば...“結果は・・・非常に明白”ですわ。その“シワ寄”

は、常に、弱者に押し寄せます。でも、最後には...“文明の第2ステージ”の終焉にと止まらす

に...“6度目の・・・種の大量絶滅”...となるかも知れません...“この愚かさ”を、私たち

は、何処で食い止めたら、いいのでしょうか...」

                           

「ええ...」響子が、口をすぼめて微笑し、頭を下げた。「この話になると、つい夢中になってしま

います。申し訳、ございません...

  ともかく...こうした時代背景の中で、新時代/“文明の第3ステージ”に踏み込んで行く...

第1歩が、〔人間の巣のパラダイム〕ということです。そして、第2歩目が...“生体ウエアー”

という...“新概念の創出”になるのでしょうか。

  いずれも、“新しい概念”であり...“生体科学文明”という...“人類文明の・・・新しいス

テージを切り開いて行く・・・ツール(道具)...ということになります」

           
 

  響子がヘリの音を聞き、窓の方を眺めた...雑木林の端から降下して来る、ヘリが目に入っ

た。機体の一部が、午後の強い陽射しを反射した。轟音がどんどん近付き、ヘリポートを目指し

て降下して来る。ブラッキーの操縦する、定期便ではなかった。不定期便の機体だと分かった。

  不定期便はめったに来ないが、管理部門の誰かが操縦して来る。いずれも、関東平野/西部

丘陵の...《航空宇宙基地・赤い稲妻/ 危機管理センター本部 シンクタンク赤い

彗星ビル(/東京下町から、本部機能を移転)とを結ぶ、ヘリ便である。

  しかし、省エネ対策で、最近では定期便もまばらになっている。その穴を埋めるために、不定

期便が増えているようだったが、今週はすでにブラッキーの便は来ていた...

  <...何かしら...?>と、響子が、心の中でつぶやいた。<システム異常事態があった

のなら、連絡があるはずだし...緊急なら、ハイパー・リンク・ゲートを使うはずなのに...>

  響子が、ヘリポートへの接近を見守っていると、ポン助が陽射しの中を、そっちの方へ歩いて

いるのが目に入った。その後を、マチコが麦わら帽子を押さえ、ついて行く。轟音はさらに大きく

なり、ヘリは接地体制に入った。

 

「ええ...」響子が、そこまで見届けると、作業テーブルに視線を戻した。「それでは...今回の

考察に入りましょうか...」

「はい...」茜も、窓から視線を戻した。

  アンが、モニターからゆっくりと顔を上げた。

「誰が、来たのかな...」堀内が、冷めた茶を口に運んだ。

生命体/・・・生物情報系とは?>        

     wpe4D.jpg (7943 バイト)             

 

                            

 

 

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