次の、fig3の左は中華人民共和国江西省産66o。ここの個体も日本産によく似
ている。ただ他の中国産よりも点刻が細かいと言うのか、少し艶が有る。中国の
オオクワガタの標本はどの産地もまとまった数が入らないようで、もっと多くを
見たいものである。(最近になり入ってきている様です)サイズも色々と噂されているが、最大型はいったいどのぐら
いになるのだろうか。
真ん中は台湾南投県産68o のタイワンオオ、右の Dorcus grandis grandis と
の比較で並べて見た。この並外れた大型種であるグランデスが近年になって再
採集された事は衝撃的であった。この種の DIDIER の図は以前より有名であったが、
再採集されるまでは存在を疑う人もいたようである。台湾産とは前胸背板側縁の
カタチが似ているが(並べたタイワンオオは似てないタイプ)頭部の小突起は日本産、
台湾産、中国産よりいくらか中央によっていてparryi系に似ている。主にラオス
の Xieng Khouang 近郊だけで採れる(現在ではベトナム・中国雲南省等の産地が見つかっている)
そうで、この写真の個体もラオス・シエンクワン産となっている。写真の個体は約70o弱有る
がこのサイズでも中歯にもならず、いかにこの種が大型種であるか伺え、なかに
は90oに達する個体もいると言う。(残念ながらこれも、まだ見たこと無し)
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