fig5の左は、スラワシ(セレベス)産のDorcus parryi parryi 69o。頭の小突起はcurvidens 系より
もparryi系の方が中央寄りで、産地によってはあまり尖らないものもいる。
真ん中はDorcus parryi ritsemae 東ジャワMt. Argopuro採集71o。この産地の
ものは大腮が激しく湾曲し、体の幅は広くなり独特の雰囲気を持っていて非常に
良いが、70oを越える個体は少ない。また西ジャワ
には大腮のカタチが日本産と良く似た個体を産し、頭部の小突起もparryi系の
ように中央には寄っておらず、一見するとcurvidensに見える個体がいる。
一番右は、Dorcus parryi volscens 南スマトラ産73o。この亜種が parryi系
の中では今のところ(1998当時あたりまで)日本に一番多くの標本が入って来ている。
その為か70oオ−バ−も比較的見るが、やはり50〜100頭に1頭程度しか70o
オ−バ−はいないそうである。
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