大阪-名古屋
(その2 加茂まで)

前頁 ホーム 次頁

 6:05名古屋着。ここで朝食を食べるつもりだった。しかし、駅構内を歩いても、やっている店がない。いや、コンビニなど、食料を調達できる店はたくさんあるが、店内で食べられる(イートイン形式の)店がなかった。本当はコーヒーが飲みたかったのだが。。。やむなく、昨晩バスの中で腹が減ったときのために買って置いた菓子パンが残っていたので、それを車内で食べる事とし、6:40に電車に乗り込んだ。
 関西本線、亀山行き普通電車。今回の完乗目標路線の第1号である。クロスシートであり、車内で食事をする身としては助かる。前回の大阪旅行で名古屋-弥富は乗車済み。先月見た風景が広がる。私の乗る下りは空いているが、反対側の上りは通勤客で混んでいる。終点亀山には7:34着。これより先は非電化なので直通車はない。コーヒーを飲めるところはないか・・・と駅前に出てみるも、何もないのでおとなしく8:03発の加茂行きに乗る。
 2両編成、残念ながらロングシート。川沿いに走り、窓の下には断崖絶壁、遙か眼下には川が左右に併走。情緒満点ローカル線の素質は十分なのだが、如何せんロングシートでは車窓を楽しむことは困難。ぐるっと首をひねっていると首が痛い。しかも、(通路を挟んで)反対側の乗客にカーテンを閉められてしまい、もう万事休す。居眠りして過ごすしかなかった。ロングシートでも、座らずに立てば景色をたのしむのは可能だが、そこまでの元気はなかった。
 また、もう1つ、人気ローカル線となるには大ネックとなる事がある。それは、JR西日本お得意の「月一回の運休日」である。全国版の時刻表を開いていただくとすぐに分かることだが、JR西日本の一部の閑散路線では「毎月第3水曜は運休」という表示を目にする。保線作業のため運休との事だが、代替バスの運転等はない。さすがに終日運休という訳ではなく、昼間の数本だけが運休。昼間なら、乗るのは恐らく数十人(または数人)。乗るメンバーも恐らく決まり切っている事だろう。それらの一部の人に我慢してもらえば済むという事だろう。しかし、それでは観光客は取り込めない。「ちゃんと調べと来ないと乗れないかも知れませんよ」というのでは、大きく宣伝もできない。私の乗ったディーゼルカーにも「次回の運休日は3/24です」と大きく掲示してあった。力を入れていない事は明らか。
 関西在住の方の鉄道好きのサイトをみると、この「月に一度の運休制度」に大きなダメージを受けている事が分かる。思いついたときにいつでもでかけられるのが、鉄道の(特に普通列車を使った)旅行の良さなのに、毎日運行が保証されていないというのはつらいところである。
 10:23加茂着。ディーゼルカーを降りた。

前頁 ホーム 次頁