大阪-名古屋
(その1 名古屋まで)

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 旅行記シリーズ最終回、大阪旅行偏である。3/13-3/16の3泊4日。往復とも夜行快速のムーンライトながら、現地でビジネスホテルに一泊という強行軍であった。そもそも大阪には2月に行ったばかり。なぜまた?と周囲には訝しがられた。お気に入りの(商売の)女の子ができたに違いないと職場で何人にも言われた。説明してもあまり分かって貰えなかったから、ここには書いておくという訳でもないが、理由はいくつかある。   
やはり前回と同じく、大阪時代の仲間に会うのが目的である。前回の旅行で、以前の勤め先であるH社の同期と連絡を取り、同期会をしてもらうことになっていた。 しかし、「日取りが決まり次第連絡する」といったまま、しばらくメールの返事がなかった。私がしびれを切らし、同期会は企画倒れになったと判断し、別のアポを入れてしまったのである。しかし、やはりその同期は会の実現のために動いていてくれたことが判明し、大変な失礼をしてしまったのである。人事異動を控え、今後自由に旅行に行けるかどうかも分からず、「確実に行けるのは今しかない」と思ったのである。ちなみに、現在新職場にいるが、あらかじめ予定しておけば、旅行に自由に行けそうである。慌ててこの時期に行くことも無かったわけだが、勿論この時の私はそのことは知らない。
 もう1つの理由として、やはり前回の旅行で会い損ねた人がいた。こちらは、連絡すらしなかったので、私が大阪に行った事も伝えていない。他のアポでいっぱいになり、連絡できなかった。新人時代に教わった方であり、私より前にH社をやめて、外資系の同業他社に移られた。H社時代も特に個人的に親しかったわけでもなく、プライベートで会ったこともなかったが、私が辞める時に見送り会をしてくれて、有り難かった。何も知らない新人時代に仕事を厳しく叩き込まれ(今振り返るとごく当たり前の指導をされただけなのだが、当時は厳しいと感じた)今の職業人としての私を形作ったといえるので、特に「お礼をする」とまでは言わないまでも、大阪に来ておきながら素通りを続けるわけにはいかない、と強く感じたのである。
 もちろん、列車に乗るのも大事な用事。青春18きっぷで大阪近郊区間を乗り潰す。そして、この頃掲示板で話題になっていた交直流電源切替を体験したい。盛りだくさんで忙しい旅行になりそうである。
 3/13(木)の夜に出発。17:15定時きっかりに仕事を終え、帰宅。これまで仕事の後に夜行で旅立つときは外食し銭湯に入って時間を潰していたが、この日は飲み会もなかったし、ムーンライトながらは発車が東京駅23:46と遅いので、一旦家に帰った。外食プラス銭湯よりお金もかからないし、荷物も減らせる(下着が1セット少なくて済む)ので、これは正解だった。ただ、一遍家に帰ってしまうと、再度出かけるのが億劫になってしまうのが難点。
 前回の教訓で、あまり早く東京駅についても仕方がないことを知っていたので、ゆっくり出た。2回目のムーンライトながら。3号車で、名古屋までが指定席。前回は初めてだった所為か、色々気に入らない事(乗客のマナーが悪いとか)が多かったが今回はあまり気にならなかった。慣れは大きい。検札は確か、かなり遅い時間に来た。0時を過ぎていたと思う。ただ、ムーンライトえちごと違い消灯しないので、その時間の検札もあまり違和感はない。でも、寝ているところを起こされていた客も多く、気の毒だった。
 これもうろ覚えだが、小田原を過ぎた辺りで、デッキに立っている乗客に対し、車掌が510円を徴収した上で着席許可をだしていた模様。ただし「指定券を持った乗客がもし来たらどいてください」と念を押していたが。
 いつの間にか眠っており気付くと豊橋。豊橋で長時間(30分ほど)停車。不思議な物で、停まっているときに目が覚める。豊橋から先はほぼ各駅停車になるので、こまめに発車、停車を繰り返す。いちいち揺れるので、もう眠れなかった。豊橋以西は始発電車を兼ねているので、地元の人(通勤通学客)が大勢乗ってくる。青春18きっぷの客など邪魔者でしかないだろう。本当は自由席である4-9号車に乗らなくてはいけないが、そこは通路まで一杯で乗れない。やむなく1-3号車に乗ってくる。でもさすがにこういった人々に検札し、510円を取ることはなかった。寝付けないまま名古屋に着いた。

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