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「金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った」安部 芳裕(徳間書店 2008年9月)


→目次など

■この本に描かれた世界史は実に理解しやすい。たぶん、つじつまがあっているからだろう。■

アメリカ合衆国の中央銀行とされているFRBの理事9人のうち、6人はロスチャイルドら株主によって決定されるといいます。不思議なことに、国家にとって最も重要な機能が国民主権から切り離されて、特定の人びとの自由にされているのです。日本銀行も例外ではありません。

私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そうすれば、誰が法律を作ろうと、そんなことはどうでも良い。」 (By マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド)

まさに、この言葉通りの世界が出来上がっているとしたら、どうでしょう。国家よりも、国家に借金を負わせている金融機関のほうが権力を持っていると見るべきではないでしょうか。

各地にネットワークを張り巡らせて、戦況を正確に知ることができれば、独占した情報を利用して一儲けできます。資金提供を遅らせることで、戦況に影響を与えることもできます。しかも、戦争の勝敗とは関係なく、戦費を提供する側である金融家には必ず利益がもたらされ、それだけではなく、国家を実質的に操ることができるようになるのです。

こういった形で歴史を理解することが、人類史を正しく理解する上で欠かせないと私は実感しています。

(ただし、本書の第8章は私は評価していません。)

内容の紹介


原爆投下と国連
前章にひきつづき、戦後の世界を見ていきます。

[1945年]第二次世界大戦が終了します。
  日本は、1月には敗戦を確信し、講和交渉を模索していました。しかし、ルーズベルト政権はそれを無視し続け、引き継いだトルーマン大統領は、原爆の完成を待って、その威力を実証するために広島と長崎へ投下します。
  何故ルーズベルトが無視し続けたのかと言えば、前年の9月に英国首相チャーチルと「日本に原爆を落とす」という約束(ハイドパーク協定)をしていたからです。 ですから、戦争を終わらせるためにやむを得なく原爆を投下したという米国の言い分はまったくの嘘です。
  ちなみに、チャーチルはマルボロ公爵家の貴族で、モルガン・グレンフェルのグレンフェル家とは親戚であり、終生、ロスチャイルドの忠実な代理人として働いたと言われる人物です。 - 184ページ

このあたりの話にしても、日本側の協力者の存在、天皇家の影で日本を支配してきた藤原家との関係、イエズス会以来の侵略計画との関係など、真偽は不明です。 それは、ピダハンたちのように直接経験の原則を重要視していけば、過去の出来事について真実を知ることは不可能であるためです。 しかし大切なことは、歴史を操っている人びとがいて、この人びとが学校教育や新聞・テレビも操っているかもしれないと知ることでしょう。 そうすれば、取り入れる情報がどんどん変ってきて、視野が広くなると思います。

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「ルビリン」は東山動物園にいたアムールトラの名前です。土手で出会った子猫を迎え入れ、「るびりん」と命名しました。

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