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「本当は怖い動物の子育て (新潮新書)」竹内久美子(新潮社 2013年3月)

→目次など

■動物である人間■

生物界の定めとして自分の遺伝子を残すことを前提としなければ生き残って行くことのできない動物。この動物の一員としての人間を見つめなおす上で、重要な多くの示唆を与えてくれる良書。
人生相談の悩み事を聞き、このような本を読むことで、人間はやはりあくまでも動物として存在しており、社会が複雑になり、この事実を歪める価値観が増えれば増えるほど、歪みも大きくなってきているようです。

本書から


人間も動物の一種である以上、子どもを持ったからといって、即座に「スイッチ」が入り、「母親」や「父親」に切り換わるわけではありません。男も女も遺伝子の論理の下、手探りの苦労を重ねながら、どう振る舞うべきかと懸命になっている。それだけのことなのです。

そんな毎日の中、子につらく当たり、手をあげてしまいたくなるような状況に直面することは誰にでもありえます。

そのような場合に、まずひと呼吸おいてみましょう。それは本能の喪失などではありません。動物としてごく自然なこと、恥ずかしいことではないと確認するのです。人間は他の動物とは違う、もっと高等だ、などと思い込み、自分を追い詰めるようなことだけはしてはいけないのです。 - 207ページ





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「ルビリン」は東山動物園にいたアムールトラの名前です。土手で出会った子猫を迎え入れ、「るびりん」と命名しました。

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