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AK News
黒澤明関連ニュース:1998-下半期

情報のお礼とお願い
さきごろ、当サイト掲示板へ黒澤映画の特集上映の情報と、CDの発売に関する書き込みがございましたが、私自身が東京の住まいなのでなかなか追いきれない情報も多くあるため(CDの件はチラシの情報以降再確認していなかったのでご迷惑をおかけしましたが)、当サイトをご覧の方々にも有用な情報で、大変ありがたく思います。ありがとうございました。
今後も、こうした情報をご存じの方がいらっしゃいましたらぜひ掲示板への書き込み、または、直接私の方までメールを頂きたいと思います。当サイトを黒澤映画の情報交換の場へとしていけたらと思っております。

日経ネットナビ主催「ホームページ大王 1998」結果
先日、皆様に投票いただいた日経ネットナビ主催「ホームページ大王 1998」の結果が発表になりました。当サイトは638位でした。締め切りまで1週間もない時期のエントリーにもかかわらずご投票いただいた方々にはお礼申し上げます。次年度はぜひともさらなるコンテンツの充実をした上で、早めのエントリーを致したいと思います。どうもありがとうございました。

WOWOWで黒澤映画放映(続報)
先日もお伝えしたWOWOWでの特集放映の正式な日程が判明。「特集:黒澤映画の軌跡」と題して、12月26日(土)に一挙放送。作品は以下の通り。
・午前11:15 黒澤映画美術の世界#1
・午前11:20 八月の狂詩曲
・午後00:58
 黒澤映画美術の世界#2
・午後01:00 野良犬
・午後03:03 黒澤映画美術の世界#3
・午後03:05 どですかでん
・午後05:27 黒澤映画美術の世界#4
・午後05:30 生きる
・午後07:54 黒澤映画美術の世界#5
・午後07:26 七人の侍
「黒澤映画美術の世界」は黒澤作品の美術を担当された村木与四郎さんが製作当時の資料などを基に語る番組。
既に放送終了致しました。

遺作シナリオ『雨あがる』の映画化決まる
黒澤監督が怪我で倒れる直前の1995年3月、 京都の旅館で山本周五郎の短編小説「雨あがる」を原作とした“最後の脚本”『雨あがる』が、黒澤作品を長年支えてきた「黒澤組」スタッフらによって映画化されることが明らかになった。黒澤作品に携わってきたスタッフらは「この作品を31作目に」と意気込んでおり、来年4月ごろから黒澤プロが撮影を始め、秋の完成を目指すという。
関係者によると、この脚本は監督お気に入りの旅館「石原」(京都市中京区)において、黒澤監督が31本目として予定していた『海は見ていた』が資金繰りなどのため映画化が中断していた平成7年ごろから、新たな作品として執筆した。ほとんど完成させたが、執筆先の旅館で転倒し骨折したため映画化できないまま残されていた。
監督の死後、長男で黒澤プロ社長の久雄氏が「黒澤組であと1、2作、映画を作りたい」と発案。黒澤監督の下で長年チーフ助監督を務めた小泉尭史(たかし)氏や『羅生門』以来、記録や製作を手伝ってきた野上照代さん、美術の村木与四郎氏らに声を掛けたところ、「監督に恩返しがしたい」と快諾し、美術、撮影など黒澤組が再結集することになった。久雄氏がプロデューサー、長女の和子さんが衣装デザインを担当。監督は小泉さんが務める予定。主演俳優などは未定だが、近く正式に製作発表したいとしている。
『雨あがる』は江戸を舞台に、頼りなさそうだが実は剣の達人である浪人・伊兵衛とその妻を中心とした人間模様を情感たっぷりに描いた時代劇。
「石原」を経営する石原元治さんは「書き上げられた時、『おやじ、できたよ』と喜んで言いに来られたのをよく覚えている。日の目を見ることになって本当にうれしい」と話す。また、黒澤監督の長女、和子さんは「アクションだけではなく、人情味にあふれた物語にしたい。一周忌までに完成させたい」と語っている。

黒澤映画の音楽CD発売
発売されるCDは2種類。まずは『黒澤明 映画音楽の世界』(ファンハウス)。これは黒澤監督お別れの會にて流れていた音楽をCD化したもので、『七人の侍』以降の作品の音楽を1枚に凝縮。監督の声も収録されている。価格は2800円(税込)。
もうひとつは『黒澤明 映画音楽』(東芝EMI )。こちらは作品解説書・音楽解説書付きの豪華カートンBOX入りCD5枚組。全30作の代表的なシーンの音楽を集めた黒澤映画音楽の集大成。価格は10,194円(税込)。いずれも12月2日発売予定。

WOWOWで特集放映
WOWOW(日本衛星放送)は年末に黒澤映画4本を放映予定。予定されている作品は『野良犬』『生きる』『七人の侍』『八月の狂詩曲』。

黒澤明記念館
黒澤監督の記念館の建設計画を進めている佐賀県伊万里市と黒澤プロダクション(黒澤久雄社長)は22日、伊万里市を記念館の建設候補地とする合意書に調印した。これを受け、市は近く黒澤プロ側と権利取得の契約を交わし、年内に設立予定の「黒澤明文化振興財団」(仮称)にこの権利を提供する。記念館の建設と管理運営は同財団が民間から基金を募って行うとしている。
黒澤プロ側が示した基本計画概要によると、記念館は地上1階、地下1階で延べ床面積約4千平方メ−トル。総事業費は約15億円。2001年春のオープンを目指し、年間約15万人の来場者を見込んでいる。
また、伊万里市は早ければ来春にも、市内に仮記念館を設け、黒澤監督の遺品などを展示する予定。仮記念館の整備費は、文化振興財団と市などで拠出するという。

ご注意
以前こちらでお知らせした『天国と地獄(HIGH AND LOW)』のDVDがCriterionより発売になりました。しかしながら先に発売された『七人の侍(SEVEN SAMURAI)』とは異なり、リージョナルコード1が入っております。そのため、通常日本国内で発売されているDVDプレーヤーでは再生できません。通販で輸入されようとお考えの方はご注意下さい。

国民栄誉賞授与
9月6日に亡くなった黒澤明監督に対する国民栄誉賞の表彰式が10月1日午前、首相官邸で行われ、小渕首相が黒澤監督の長男の久雄氏に、表彰状と盾、記念品の有田焼の花瓶を手渡した。
首相は「日本を代表する映画監督として数々の不朽の名作を世に送り、その鮮烈な映像と作品を貫く熱い人間愛により国民に深い感動を与えるとともに、世界の映画史に輝かしい足跡を残された」と、黒澤監督の功績をたたえた。これに対し、久雄氏からは、映画の名場面を中心とした写真集(「黒澤明クロニクル」)が首相に贈られた。
また、久雄氏は「国民栄誉賞ということだから、政府よりは国民にいただいたと思っています」と話していた。

第11回東京国際映画祭(T.I.F.F.)情報
第11回東京国際映画祭(国際映画製作者連盟公認)は、本年10月31日(土)より11月8日(日)まで東京・渋谷のBunkamuraを主会場に、渋谷地区の劇場で9日間開催されます。
その中の「ニッポン・シネマ・クラシック」では日本映画界を代表する傑作を生み続け、国際的に高い評価を得た黒澤明監督の死を悼み、「黒澤明監督作品特 別追悼上映」と題して監督の遺した全30作を一挙上映します。
入場料金は前売券が1000円、当日券が1200円(一部協賛作品 を除く)。前売券発売日は、まず10月10日(土・祝)よりオープニング・クロージング作品並びにニッポン・シネマ・クラシック黒澤明監督作品を除く作品の店頭及び電話予約で全国一斉発売。10月17日(土)よりオープニング・クロージング作品並びにニッポン・シネマ・クラシック黒澤明監督作品を発売。なお、オープニング・クロージング作品は、ぴあ・セゾン・CNプレイガイドで電話予約のみ発売(店頭発売はありません)。
詳しくは東京国際映画祭のページをご覧下さい。
既に終了致しました。

「日経ネットナビ」で当サイトの記事
9月29に発売「日経ネットナビ」(日経BP社)11月号の「ヘッドライン、話題のニュースから」のコーナーにて当「黒澤明の世界」及び「追悼:黒澤明」のページをご紹介いただいております。

黒澤監督追悼本発売
亡くなった黒澤監督の追悼特集本が各種発売になっています。まずは毎日新聞社より「毎日ムック・黒澤明の世界」、価格1400円(税抜き)。朝日新聞社からはアサヒグラフの増刊として「追悼・黒澤明 妥協なき映画人生」、価格619円(税抜き)。読売新聞社からは週間読売の臨時増刊として「黒澤明 わが映画に悔いなし」、価格619円(税抜き)。

「キネマ旬報」の黒澤監督追悼特集号
10月5日発売「キネマ旬報」10月下旬号にて、9月6日に亡くなられた黒澤明監督の追悼特集が組まれます。
既に発売致しました。

黒澤監督の作品画集
ビデオと同じく書店でも黒澤関連書籍が注目を集めております。詳しくは当サイトの「黒澤明関連書籍」コーナーをご覧下さい。
特に注目を集めているのが、かつて画家を目指していたという監督自らが描いた絵コンテなどで、 その中では、TOKYO FM出版より「黒澤明 作品画集」が現在発売中。『七人の侍』から『まあだだよ』まで、世界の黒澤自らが各 シーンを想定して描いた構想画集で、映画化されていない作品も含まれている。オールカラー、 B4変形版、細布特性函入り。価格は19,417円(税抜き)。

黒澤作品のビデオ
黒澤監督がお亡くなりになったことで、その作品をもう一度見てみたい。また、今まで見たことがないので一度見てみたいと思っている方が増えております。追悼ページのニュースでもお知らせしたように、レンタルビデオ店などでは既に黒澤監督コーナーが出来ております。それらをもしご購入になりたい方は、ほとんどの作品が東宝ビデオより「THE ART OF AKIRA KUROSAWA」シリーズとして発売中。(詳しくは東宝株式会社のページをご覧下さい)また、大映、松竹、その他海外資本の作品も全てビデオになって発売されております。さらに「世界のクロサワ」らしく既にDVD発売のニュースでもお知らしたように、海外版のビデオもかなりの作品が発売されております。インターネットからの注文を受け付けているところもあり、国内ではハラパン・メディアテックが、黒澤作品の海外版ビデオをまとめて紹介しております。これを機会に「遺書である」黒澤作品に触れてみてはいかがでしょうか。

訃報
黒澤明監督が9月6日午後0時45分脳卒中のためお亡くなりになりました。享年88歳。詳しくは「追悼:黒澤明」ページをご覧下さい。

「乱」もDVDで発売
こちらもアメリカの話。FOX LORBER HOME VIDEOより現在発売中。レターボックス仕様で、英語字幕が画面外定位。こちらは「七人の侍」とは異なり字幕を消すことは出来ません。
こちらも早速購入。画質はまあまあでしょうか。ワイドテレビでズームモードで見れば字幕は完全に画面の外になるのでじゃまになりません。エンドタイトルが英文字の独自仕様になっており、せっかくの武満徹の音楽が変なところで切れてしまうのが余韻が無く残念です。

「七人の侍」DVDで発売
アメリカでの話ですが、高画質で知られるCriterionより、DVD-VIDEOソフト「SEVEN SAMURAI」がついに発売。オリジナルの日本語に英語解説、英語字幕が選択できる。さらに、傷ついた画面や音をどのように修復したかという解説や、予告編も収録されている。
気になる地域コードはフリーとなっているため、日本のプレーヤーでも問題なく再生が可能。
Criterionからは現在この他にも稲垣浩監督作品、三船敏郎主演の宮本武蔵三部作「宮本武蔵/続 宮本武蔵・一乗寺の決闘/決闘巌流島」が発売中で、さらに今後、黒澤作品「天国と地獄(HIGH AND LOW)」の発売が予定されている。
早速購入いたしました。DVD専門の通販ページDVD EXPRESにて注文。画質は飛び抜けて素晴らしいという程ではありませんが、LD のように盤の交換で中断させられることが無いのが利点です。早く東宝がDVDに参入することをゴジラファン共々願っています。

CD-ROM発売
東芝EMIより、シネアージュシリーズ最新作としてCD-ROM「黒澤明 The Complete Akira Kurosawa」が8月26日より発売された。価格は7800円。
このCD-ROMは2枚組で、台本やスチール写真、絵コンテなどの資料をはじめ、映画関係者や家族らの証言から映画監督・黒澤明とその作品を浮き彫りにしている。
詳しくは東芝EMIのページで。
東芝EMIページへ
ついに、こういったものが発売になってしまいました。私はまだ購入していませんが、黒澤映画に興味のある人たちには価値ある資料となるでしょう。
なお、本家の映像資料が発売されたからといって、当サイトの役目が終わったわけではありません。今後も出来うる限りの努力をして参りますのでよろしくお願いいたします。


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