鳳凰三山( 縦走路中の最高峰は観音岳:2,840.4m ) 2007.09.17 登山



【PHOTO & 記録 鳳凰三山再々登山 5】

赤抜沢ノ頭からハイマツの中の滑りやすい斜面を下り、賽ノ河原に出る (12時31分)
目の前にオベリスクが大きく、また砂地の周辺には小さな地蔵尊が沢山立てられている。
いかにも賽ノ河原という雰囲気で、確かこれらの地蔵尊は子授け地蔵だった気がする。
深田久弥の 「日本百名山 鳳凰山の項」 にも、オベリスクの下に地蔵尊が壊れた形で散らばっていたと書かれいるから、 この山は信仰登山としてかなり歴史があるようだ。
もっとも、今回見た地蔵尊は皆新しいようであったが...。

誰もいない賽ノ河原は少々気味が悪い。
その上、ガスが周囲を覆うから尚更だ。
すぐにその場を後にするが、少し下ったところで、再び青い空が覗き、日が差し始めた。本当に面白い天気である。
そこで緑の木々を入れて、オベリスクを写す。ここから見るオベリスクは、周辺の岩群と合わせ、 空に飛び立とうとする鳳凰というイメージである。

賽ノ河原からの下りがひどい。
前からザレた場所だった気がするが、今回は工事のためにパワーショベルで掘り起こしたまま放置してあるという感じである。
崩れやすいし、所々に流水による溝ができている。また地震でもあったのではないかと思われるほどに、 地割れができていてとても歩きにくい。
何らかの保護・補修が必要であろう。このままでは土砂が押し流される危険性がある。

振り返れば、オベリスクの後ろに再び青空が広がる。
前回はこの辺で雨が降り出したので、今回は格段と良い条件と言うことになるが、オベリスクだけではやはりつまらない。 周囲の山々も是非見たかったところである。

樹林帯に入れば、後はひたすら下るだけである。
鳳凰小屋の前を通過し、ドンドコ沢方面へと下る。この頃になると周囲は完全にガスに囲まれ、 沢から見えるはずのオベリスクの影も形もない。

快調に下り続けるも、さすがにこの下りは長い。
途中いくつかの滝があるのだが、わざわざ足を運んでまで見に行く気になれない。
もっともガスが出ていては、あまり良く見えなかったかもしれないが...。
その中で、この白糸の滝だけは登山道を外れずに見ることができる。ガスに囲まれ、あまりハッキリしないが、なかなか見事な滝である。

そして延々と下り続け、くたびれた身体で青木鉱泉に着いたのは 15時59分であった。
長丁場で疲れ、また 変化に富んだ天候に悩まされたものの、それなりに楽しめた山行であった。



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