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百名山登頂目指して


更新日:2017.6.27

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 山での 1枚 :  白岩岳頂上から中央アルプスを望む

白岩岳頂上から中央アルプスを望む 2017/6/20

 WHAT'S NEW    《 2017年 6月27日 記 かなりの長文ご容赦 

6月はいろいろ忙しくて山に行けない日が続く。 漸く16日に山に行く余裕ができたのだが、朝 3時に起きると身体が怠く、眠くてたまらない。
結局、この調子では車の運転並びに登山は難しいと判断し、この日の山行は諦めたのであるが、この眠さ、怠さの原因は服用している薬と思われる。 実は、仮住まいの庭木があまりにも伸び放題であるため数日前に少し伐採をしたところ、チャドクガに刺されてしまったらしく、 左腕を中心に赤くはれ上がって痒くてたまらない症状に見舞われてしまったのである。
そのため、皮膚科にて塗り薬とともに、アレルギー症状を抑えるための抗ヒスタミン剤としてこの飲み薬を貰ってきたのであるが、 この薬は副作用として眠気、倦怠感なども表れる場合があるとのことで、まさに小生はその副作用が出てしまったようである。

ということで、数日間 車の運転を控え、山行も止めていたのであるが、 漸く飲み薬を服用しなくてもよくなったことから、20日に山に行くことにする。行き先は、南アルプスの白岩岳。
かなりマイナーな山ではあるが、八ヶ岳から南アルプスを眺めた際、鋸岳方面から釜無山、 入笠山へと続く尾根上に見えているなかなか形の良い山がこの白岩岳であり、近年登った硫黄岳や横岳、そして天狗岳などからこの山を眺めていつか登りたいと思っていたのである。
ただ、マイナーな山故に、残念ながら 『 山と高原地図 』 に登山ルートは記載されていないのだが、山行記録はヤマレコにも時々上がっていてそれなりに情報がある。
従って、近頃 新しい山に挑戦していないことに我ながら不満を覚え始めている中、この山はまさに打って付けのターゲットなのである。

6月20日(火)、3時20分に横浜の自宅を出発する。上空には雲が多く、 星はほぼ見えないが、予報では白岩岳のルートがある伊那地方は午前中晴れとのことなので、それが的中することを願うばかりである。
いつも通り、東名高速道−圏央道−中央自動車道と進む。相変わらずドンヨリとした曇り空が続き、さらには相模湖ICを過ぎるとガスも出てきて少々心配になったものの、 車が進むに連れて青空が広がり始め、須玉ICを過ぎる頃には完全に晴れとなってくれたのであった。
諏訪ICにて高速道を下り、すぐに国道20号線のバイパスを右へと進んで韮崎方面に戻る。やがて、国道152号線との立体交差になるので、 陸橋手前から側道を進み、すぐに右折してその国道152号線に入る。
国道20号線、中央自動車道を潜って少し進むと高部東の丁字路に至るので、そこを左折する (道は国道152号線のまま)。

600m程進んで、今度は安国寺西の信号を右折して国道152号線は山へと入っていく (杖突街道)。
山中を進み、杖突峠を越えると、道は高遠町へと下っていき、高遠城趾を過ぎた所で左折して秋葉街道に入る (国道152号線のまま)。
美和湖を右手に見ながら暫く進んで行くと、やがて前方に赤い三峯川橋が見え、その手前に 『 ← 南アルプス林道・戸台 』 と書かれた標識が立っているが確認できる (戸台口)。
標識に従って橋の手前を左折し、黒川沿いに進む。南アルプス北沢峠へのバス発着所である仙流荘の脇を過ぎると、片側一車線の快適な道はやがてセンターラインのない狭い道へと変わる。
擦れ違いが難しい場所も多々あり、少し緊張するが、この先に人家はあまりないと思われるので基本的に対向車は少ないはずである。

戸台口から 6km弱進んでいくと、右手に戸台大橋が見えてくる。この橋を渡って右へと進めば甲斐駒ヶ岳、 仙丈ヶ岳の登山口である北沢峠へと通じているのだが (一般車は通行禁止)、目差す白岩岳へはそのまま真っ直ぐである。
ここからは黒河内林道となり、舗装道とはいえ道はさらに狭くなって、擦れ違いがかなり難しい状況が続く。
また、左側の斜面から落ちてきた岩屑が道に散乱した箇所が多々あって注意が必要である。
右下に流れる小黒川 (戸台大橋より上流は小黒川というらしい) 沿いに林道を 5km程進み、やがて道路上に猿の群れが現れ始めたかと思うと、 その少し先にシンナシ沢橋が見えてくる。
事前に得た情報では、さらに先へと進むことができるようであるが、橋の手前左側にあるスペースに車を駐める (2、3台駐車可)。
時刻は 6時32分。

朝食がまだなので車の中で食べようと思ったのだが、気持ちが逸るのか、 少し落ち着かなかったため、すぐに身支度を調えて 6時37分に出発する。天候は晴れではあるもののスカッとした青空とは行かない状況である。
橋を渡って林道をさらに先へと進む。ここまでずっと舗装されていた道が未舗装に変わると、やがて前方に大きな岩が見えてくる。
この岩の先に林道と分かれて右に下る道があり、事前に得た情報では、その下った所に駐車スペースがあるとのことである。
6時37分、その大岩を通過すると、情報通りその先に右に下る道が現れる。
ただ、草の斜面であり、駐車スペースも狭いことから、先程のシンナシ沢橋の袂に駐めたのは正解であろう。
一方、シンナシ沢橋、そしてこのスペースに車は全くないので、本日 白岩岳に登るのは小生一人となると知り、少々心細さを覚える。

その小スペースからは戻るようにして下方へと下る小道があり、 そこを辿っていくとすぐに小黒川にぶつかることになって、そこには丸木を数本まとめただけの橋が架かっている。時刻は 6時44分。
橋は一見危なっかしく見えるものの、意外としっかりしており、難なく渡ることができる。
丸木橋を渡った後、蛇籠の堤を登ると、そこには三方を山に囲まれた草地が広がっていて、左手には廃屋となった旧営林署の建物が草と樹林の間に見えている。
また、右手を見れば、樹林に囲まれた斜面が迫っており、そこが山への取り付き口なのであろう、木の枝から赤色が少し脱色したテープがぶら下がっている。

この先 急登が連続するとのことなのでまずは腹拵えと思い、 旧営林署の建物の方へと進んで握り飯を頬張りながら周囲を見学する。
建物は 2階建てになっており、2階部分が宿泊場所なのであろう、ガラス越しに破れた障子が見えているが、窓から顔が覗くのではないかと思えて少々目を向けにくい。
6時50分、食事を終えて出発。先程 小黒川の堤を登って来た場所まで戻り、さらに先へと進んで山の取り付き口に向かう。
事前の調べでは、ここから白岩岳に登るルートとして、白岩谷の右側の尾根を登るルート、白岩谷そのものを登るルート、 そして白岩谷の左側の尾根を登るルートがあるようだが、単独行であり、本日は他に登山者がいないことを考慮して、 比較的良く踏まれていると言われている右側の尾根を進む (他の 2ルートはさらに小黒川沿いに進むことになる)。

テープの下を潜り樹林帯に入ると、いきなり急坂となるもののすぐに斜面は緩やかになる。 左手にテープが見えているのでそちらに進む。
手元には国土地理院の電子国土WEBからダウンロードした地図に、既に登られた方々のルートを手書きで書き込んだものがあるだけなので、 本日はテープに頼るところ大である。
しかしである、このルートはテープが頻繁にあるとのことであったが、意外とテープが疎らなので少々戸惑ってしまう。
5つほどテープを追った後は、全くテープが見つからなくなったため (小生の目がそれ程良くないこともある)、 とにかく斜面を真っ直ぐに登り続けていくと、足下に踏み跡らしきものが現れる。

その踏み跡は斜面を左手の方に登っていくので少々おかしいとは思ったものの、 他に手がかりはないのでそのまま進み続ける。
すると、斜面をほぼ水平に横切るよく踏まれた道に合流したのでホッとしたのであるが、ここで今までの流れからついそのまま左の方へと足を進めてしまったのである。
しかし、進めど進めど一向にテープは現れず、これはルートを誤ったかと思い始めた頃、先の方に小さな谷が現れ、道はそちらへと下っていくではないか。 これは完全にルートを誤ったと確信し、来た道を忠実に戻る。
漸く最後に見たテープの所まで戻り着いたのであるが、16分程時間を無駄にしてしまったのであった。

けれども、振り出しに戻ったとは言え、この先の目処が全くつかない。
仕方なく、今度は右手に向かって斜面を適当に進んで行くと、漸く次のテープが見つかり、そこからはよく踏まれた道がこれまた水平に続くようになる (もしかしたら先程の水平な道と繋がっているのかもしれない)。
水平の道を右に暫く進んで行くと、『 → 八九四 』 と赤字で書かれた木が現れる。しかし、その先を見ると大きな倒木が道を塞いでいる様子なのでまたまた道が分からなくなる。 時刻は 7時19分。
仕方なく、ここからは斜面を直登することにする。この斜面は足下に下草は全くといって良い程生えておらず、足を入れると土ごと崩れやすく、 登るのに苦労する。さらには、この先の目処が全くついていないので、どうも身体に力が入らない。

何とか枯れ枝と枯れ葉、そして崩れやすい土の斜面を登り続けていくと、 やがて斜面右手上方の樹林が切れ気味でやや明るくなっているのが見えたので、そちらを目差すことにする。
すると、今までの苦労が嘘のような、固い地面の尾根筋に到達し、そこには赤いテープがあったのだった。
さらに嬉しいことに、尾根の上方を見やると、今までとは違ってテープが頻繁に続いているのが見えるではないか。漸くルート上に辿り着いたようで心底ホッとする。 時刻は 7時34分。
ここからも急斜面の登りが続くが、ルート上に乗ったという安堵感が足を進ませる。無論、今までのような崩れる足下ではない上に、 うっすらと道があるので足運びも楽である。

展望の無い樹林帯の中をほぼ直登する。実際には、 道は小さな振幅にてクネクネとしているのだが、その振れ幅は 2m以内で、ほぼ一直線に近い。
ただ、先程も述べたように、この先の目処が付いたことが気持ちを楽にしてくれ、体力不足の現状であっても意外と足が進む。
それにしても、最も登山道に近い状態とのことであるこのルートでさえ苦労したのであるから、他の 2ルートはもっと苦労するに違いない。
安全を考え、このルートを選んで正解であった。
なお、もう夏なのであろう、蝉の鳴き声がかなり煩い。

長く続いた急斜面も漸く一息つけるような勾配に変わると、この辺からは斜面上に白い岩が時折現れるようになり、 さらには白い岩屑が足下に見られるようになる。
石灰岩とのことらしいが、この山の名も谷筋に見られる石灰岩や山頂の北側にある大きな石灰岩の岩峰に由来しているようである。
緩やかな斜面の登りは、さらに傾斜を緩め、ほぼ平らな道が続くようになる。時刻は 7時51分。
ただ、このルートは正規な登山道ではないため、途中に指標となるものが乏しく、自分の位置がほとんど分からない (GPS専用機やスマホは持っていない)。 手元の地図を見ると、1,500m 〜 1,550mの間がかなり広いので、恐らくその付近にいるものと思われる。
ということは、まだ行程の 1/3程度であり、先は長い。

この平らな道はそう長くは続かず、一旦少し下った後、再び急斜面の登りが始まる。
ここの斜面では木の表側や内部が焼け焦げて真っ黒になっている倒木が時々現れるが、この黒焦げは落雷によるものであろうか ?
また、登っている尾根は左右とも緩やかに落ち込んでいるため、あのまま彷徨ってこの尾根を見つけられなかったら、頂上に着けないということである。 そう思うとゾッとする。
やがて、周囲の白い岩が苔むすようになり、シダ類も多く見られるようになる。一方、相変わらず樹林の中、展望は全く得られない。
唯一希望となるのが、登っている尾根の先にある木々にチラチラと空間が見えることである。あそこまで登り着けば展望が得られるなり、 一息つけるような場所があるに違いないと思いながら登り続ける。
しかし、実際は登り着けばさらに先へと延びる尾根が待っているという状態が続く。

枝を多く有した倒木が道を塞いでいるような場所を過ぎ (ここはテープが明確なので抜けられる)、 何回か痩せ尾根を通過し、白い岩の横を進んでいくと、やがて右手の樹林が少し切れて高みがチラリと見えるようになる。
それが白岩岳かどうかを知るすべはないが、稜線までまだまだ距離があることは確かである。
また、途中で何回か白い大岩の下を巻くことになったが、もしかしたらその大岩に登れば展望を得られたのかもしれない。
その中の 1つである大岩の下を進み、少し荒れ気味になっている斜面を登る。すぐ上は稜線のようなので、疲れが出始めてはいるものの、少し足が速まる。
しかし、登り着いてみると、稜線と思ったところは小さな支尾根で、目の前の谷の向こう側に稜線が見えている。やはりまだまだ遠い。

道の方はこの支尾根を右に進み、小さなマウンドを越えた後にまたまた急登が始まる。
しかし、ここからは今までと少し雰囲気が変わり、周囲にはカニコウモリらしき群落 (無論、花期ではない) が現れ、その後やや倒木の多く目立つ斜面をジグザグに登るようになる。
上方を見上げれば、またまた樹林の向こうに空間が見えているので、稜線が近いという気にさせられるが、先にも述べたように、 登り着いてみるとさらに先に斜面が待っており、武蔵野の逃げ水の如く、稜線にはなかなか到達できない。

そんな中、振り返ると、木々の間からまだ雪が残る山がチラリと見える。 木々に囲まれて断片的であるため山名当てクイズのような状況であり、その時は山名が分からなかったのだが、白岩岳頂上にて中央アルプスを眺めた時、 見えたのが仙涯嶺付近であったことを知る。
残雪の山を見て少し元気をもらったものの、やはり厳しい登りに息が上がる。オマケに空腹を覚えるとともに、身体が水分を求めている。
ただ、少し傾斜が緩み始め、さらには上方の木々の向こうにまた空間が見えているので、もうすぐ稜線に違いないと思ってついつい登り続けてしまう。
しかし、先程と同じで今回も武蔵野の逃げ水の如く、さらに先へと登りが続く。

こうなってはもう我慢できず、休憩することにする。時刻は 9時51分。
やはり、かなり水分不足に陥っていたのであろう、先日の蝶ヶ岳と同じく 500mlの ビタミンウォーターを一気に飲み干してしまう。
そして、アンパン (勿論つぶあん) を一つ頬張り、ついでにアミノバイタルを水とともに流し込んだ後、出発する。
この間、立ったままであり、時間は 5分足らず。長い休憩、ならびに腰を下ろすと出発が億劫になるので、避けたものである。
かなり緩やかになった斜面を、大きな振幅にてジグザグに登っていく。ここに至るまでにはシラビソ、トウヒなど多くの種類の木々が見られたが、 この辺からは俄然シラビソが多くなり、南アルプスらしき雰囲気が漂い始める。

そのシラビソの間を縫うようにして登っていくと、ついに道は平らになって右の方へと進むようになる。 漸く稜線に到着である。
時刻は 10時6分。稜線上は今まで以上にテープ類が多く見られ、また足下も普通の登山道と変わらないほど明瞭である。
足取りも軽くなる中、苔むした樹林帯を進んでいくと、やがて 『 境界見出標 』 が現れる。
ということは、今歩いている左側は長野県諏訪郡富士見町となり、右側は伊那市ということになると勝手に解釈したが、 実際は森林管理局によって保安林を区切っているだけなのかもしれない (ただ、帰宅後調べると、富士見町側だけが保安林となっていたので、 市町村境と言っても強ち間違いではないようである)。
展望は全く無いが、頂上が近いことが分かるので足が進む。

やがて、左下方樹林越しにササ原の窪地を見て少し進むと、樹林帯を飛び出して目の前に小山が現れる。 時刻は 10時13分。
ついに白岩岳頂上かと期待しつつ斜面を登る。この斜面にも白い岩が散らばっているが、それよりも目立っているのが白い花である。
葉の形から、恐らくシロバナノヘビイチゴと思われるが、足の踏み場を選ばねばならないほどに咲き誇っている。
そして、左手には頂上部分が乳首のように突起している山が見えている。しかし、見たことがある山ではあるものの、とっさには名前が思い浮かばない。 疲れて頭の動きが鈍くなっているなと思いつつよく見ると、その山の左後方に甲斐駒ヶ岳が確認できたので、見えている山が鋸岳 (第一高点) と気付く。 そう言えば、その姿は以前 釜無川の沿いのルートを辿り、三角点ピークから見た姿そのものであった。
鋸岳、甲斐駒ヶ岳の後方にはやや雲が多く、青空をバックに映えるという訳にはいかないが、ここまでほとんど展望が得られなかっただけにテンションがグッと上がる。

そして、斜面を登り切り、疎らに生える木々の間を抜ければ、そこは白岩岳の頂上であった。 時刻は 10時16分。
急登の連続に苦労はしたものの、意外にあっさりと到着したので少々拍子抜けだが、それでも念願の頂上に立てたのは非常に嬉しい。
この白岩岳の頂上には二等三角点 (標高 2,267.4m) の他、この山の特徴である白い岩が散乱しており (ケルンのように積まれているものもある)、 さらには歴史を感じさせる石碑も置かれている。
石碑を見ると、その正面には 『 通大天狗 』 と彫られており、さらに右サイドには 『 天保五年 甲午(きのえうま)八月吉日 五穀成就 』、 左サイドには 『 黒河内村 施主 山本講中 』 とある。
天保五年 (1834年) は天保の大飢饉 (1833〜39年) の最中なので、このような奥深い山に重い石碑を担ぎ上げたということは、 村民の五穀豊穣に対する願いがかなり切実なものだったと推測できる。

さて、展望の方であるが、ややドンヨリとしていてスッキリとしないものの、 それなりに多くの山々を見ることができる。
まずは上述の石碑後方には中央アルプスが見えている。目が行くのは木曽駒ヶ岳と言いたいところだが、実際は空木岳がよく目立ち、 その左に赤梛岳、そして南駒ヶ岳が続く。
南駒ヶ岳の左には、先程 樹林帯の中でチラリと見えた山が見え、ここでその山が仙涯嶺であったと気付く。
仙涯嶺の左には越百山が続き、少し間を空けて安平路山が確認できる。

また、空木岳に目を戻せば、その右側の稜線は木曽殿越方面へと大きく下った後、 再び東川岳へと立ち上がり、さらに右に熊沢岳、檜尾岳といった東川岳と同じような高さの山が続く。 檜尾岳から下った稜線は、濁沢大峰へと立ち上がり、その右には三ノ沢岳があたかもその稜線上にあるかのように見えている (実際は稜線の後方に見えている)。
そして、三ノ沢岳の右手、濁沢大峰から続く稜線の先には島田娘、宝剣岳、伊那前岳、中岳が続き、木曽駒ヶ岳へと至っているが、 宝剣岳、伊那前岳、中岳については肉眼では少々見分けにくい。
木曽駒ヶ岳の右には将棊頭山、茶臼山が続いた後、稜線は下っていく。

その稜線は大棚入山の鈍角三角形にて再び盛り上がっており、 その大棚入山の右後方には御嶽が見えている。
ただ、御嶽は本当にうっすらとしか見えず、これは先日の蝶ヶ岳と同じ状況である。
御嶽の右には少し間を空けて経ヶ岳が見え、さらにその右側、またまた少し間を空けた所に乗鞍岳が確認できる。しかし、 この乗鞍岳も御嶽と同様うっすらとしか見えない。
乗鞍岳の右側手前には小鉢盛山、鉢盛山らしき高みがシルエットとなって見えているものの、そのさらに右側は樹林によって遮られる。
但し、もう少し右に目を向けると、樹林の上方に穂高連峰が確認できるようになる。しかし、こちらもほとんど空の色と区別がつかない状況である。

先程の安平路山に目を戻すと、安平路山の少し左手後方にはうっすらと恵那山が見えている。
恵那山の左に暫く名も知らぬ山が続いた後、南アルプスの地蔵尾根が立ち上がっている。
そして、その地蔵尾根を追っていくと、真南の方角にて仙丈ヶ岳に至っており、こちら側からは頂上直下の藪沢カールがよく見えている。
また、仙丈ヶ岳の右後方には大仙丈ヶ岳が少し顔を出しており、また仙丈ヶ岳から左に下る稜線がやや平らになった後、再び下りかける所が小仙丈ヶ岳と思われる。
そして、その小仙丈ヶ岳から左に下る稜線の後方には間ノ岳が見え、その間ノ岳から左に延びている稜線は、中白根山を経て、北岳に至っている。 ここから見る北岳は、少し遠いながらも綺麗なピラミッド型をしており、その左側からこちらの方に下ってきている尾根の先には小太郎山が見えている。

小太郎山の手前からは双児山に至る尾根が立ち上がり、その尾根は双児山を経た後、 駒津峰へとさらに上っていくが、駒津峰は途中から鋸岳に隠れてしまう。また、双児山と駒津峰を結ぶ稜線の後方には栗沢山とアサヨ峰が重なるようにして見えている。
駒津峰を途中で隠している鋸岳は、ここから近いこともあって、左後方の甲斐駒ヶ岳にも負けない存在感を見せている。 そして、鋸岳からこちら側の左方に下ってきている尾根は編笠山に至り、編笠山から右に分かれた尾根は横岳に至った後、 そのままこの白岩岳へと続いている (編笠山、横岳といっても八ヶ岳ではない)。
編笠山から左へと下る尾根は急傾斜にて谷に落ち込んでおり、その尾根の後方には甲斐駒ヶ岳から左に続く尾根が見えている。恐らく八丁尾根であろう。

その八丁尾根は大岩山に至った後、二つに分かれてそれぞれ左方に下っていく。
そのうち、後方の尾根は小さなアップダウンの後、残雪の如き白さが目立つ高みを経て雨乞岳へと再び上っているが、その白き高みは恐らく水晶ナギであろう。
また、この大岩山から雨乞岳に至る尾根の後方にはうっすらと奥秩父の山々が見えており、大菩薩嶺、金峰山、小川山などを確認することができる。 そして、小川山のさらに左には御座山が見えており、その御座山の手前からは八ヶ岳が立ち上がっている。
八ヶ岳は右から三ツ頭、権現岳、旭岳と続き、旭岳の稜線が左に下る後方から主峰である赤岳が現れ、赤岳からさらに左に横岳、硫黄岳、 そして根石岳、天狗岳が続いている。残念ながら天狗岳のさらに左側は樹林に隠れてしまっている。
なお、上記に述べた展望は、一箇所から得ることはできず、山頂を動き回らねばならない。

ややボーッとしてはいるものの、素晴らしい展望に満足して食事にする。 山頂の岩に腰掛け、中央アルプスを見ながらパンを食す。
山頂独り占め + 素晴らしい展望という状況に食事も美味いと言いたいところであるが、何しろ羽虫が周囲を飛び回ってかなり煩わしい。
幸いブユなどはいなかったようだが、ユックリ休むことは叶わず、さらには写真を撮る際にレンズ周囲を飛び回って、写真に映り込む始末。 しかし、大変イライラさせられはしたものの、白岩岳に登った喜びはそれを上回っている。

山頂で十分休み、11時丁度に下山を開始する。 これ程 長く山頂にいたのは久しぶりである。
おとなしく往路を戻る。テープが頻繁に付けられており、また登りでそれなりに学んできたので安心である。
しかし、それにしてもかなりの急斜面が続く。途中、5分程休んだが、振り返って見上げた急斜面に、よくもまあこんなところを登ったものだと我ながら感心してしまう。 初めての山、そして念願の山ということがモチベーションになったのであろう。
忠実にテープを追って下って行くと、やがて道は斜面を横切って右に水平移動するようになり、何と目の前には今朝ほど道を塞がれてしまっていると解釈した大きな倒木が見えてくる。 しかも、この場所は今朝とは反対側である。
ここでも行き止まりかと思ったが、よく見ると道は倒木の下方、一旦少し斜面を下った所にあって、すぐに今朝ほどの 『 → 八九四 』 と書かれた木の所に出たのであった。 時刻は 12時43分。

これでもう安心と思ったためか、つい斜面を横切っている踏み跡をそのまま進んでしまい、 下降点を見落としてしまう。
暫く進んでも赤テープが見つからないので、また迷ったかと思い、左側の斜面を下りてみる。
斜面がグッと落ち込んでいる縁まで来ると、何と左下に赤い屋根が見えるではないか。行き過ぎたと気づき、そのまま獣道のような踏み跡を左斜めに下る。 そして何とか今朝ほどの取り付き口に戻り、草地の広場には 12時56分に下り着いたのであった。
もう一度旧営林署の建物を見るべく少し寄り道をした後、12時59分に丸木の橋を渡る。
そして林道に戻り、車のあるシンナシ沢橋には 13時7分に戻り着いたのであった。

本日は、少々刺激を求めて地図上にルートのない白岩岳に登ったが、 出だしで道に迷い、また途中、かなりのハードワークを強いられたものの、山頂では素晴らしい展望を得られ、十分に満足のいく山行であった。
願わくは、白岩谷の左側の尾根を登り、今回ピストンした右側の尾根を下りたかったところであるが、途中の道迷いを考えると、 ピストンで正解のようである。
しかし、やはり初めての山、初めてのルートは刺激があって大変楽しい。こうなると次に登る山の選択に困ってしまう。

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 更新記録

 6/27 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 蝶ヶ岳 を掲載しました。  
 6/7 古新聞ですが、簡易登山記録に 乗鞍岳 を掲載しました。
 5/21 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉散策(六国見山) を掲載しました (△1: 5/24 本番状況を追記)
 4/30 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳・鍋割山 を掲載しました。
 4/1 古新聞ですが、簡易登山記録に 水晶山・古礼山 を掲載しました。
 3/19 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 大山三峰山・大山 を掲載しました。
 2/20 古新聞ですが、簡易登山記録に 山王帽子山 を掲載しました。
 2/8 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 檜洞丸 を掲載しました。
 1/28 古新聞ですが、簡易登山記録に 白沢峠 笠取山 を掲載しました。
 2017/1/9
簡易登山記録に 北横岳 を掲載しました。
 12/24 簡易登山記録に 金峰山 を掲載しました。
 12/13 古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉散策 を掲載しました。
 11/22 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 奥大日岳 を掲載しました。
 11/3 古新聞ですが、簡易登山記録に 立山 を掲載しました。
 10/22 古新聞ですが、簡易登山記録に 乗鞍岳 を掲載しました。
 10/8 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 甲斐駒ヶ岳 を掲載しました。
 9/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 針ノ木岳、蓮華岳 を掲載しました。
 8/21 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 爺ヶ岳 を掲載しました。
 7/30 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 白毛門・朝日岳 を掲載しました。
 6/29 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 木曽駒ヶ岳 (上松Aコース) を掲載しました。
 6/10 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉アルプス II を掲載しました。
 5/28 古新聞ですが、簡易登山記録に 和名倉山 を掲載しました。
 5/15 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 十石山 を掲載しました。
 4/29 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 天狗岳 を掲載しました。
 4/14 古新聞ですが、簡易登山記録に 地蔵岳 を掲載しました。
 3/26 古新聞ですが、簡易登山記録に 大山三峰山 を掲載しました。
 3/16 古新聞ですが、簡易登山記録に 鉢伏山 を掲載しました。
 3/5 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 杓子山、鹿留山 を掲載しました。
 2/25 古新聞ですが、簡易登山記録に 三ツ峠山 を掲載しました。
 2/15 古新聞ですが、簡易登山記録に 相州大山 を掲載しました。
 2/9 古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳、丹沢山 を掲載しました。
 1/30 古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳 (尊仏岩跡) を掲載しました。
 1/16 古新聞ですが、簡易登山記録に 竜ヶ岳 毛無山 を掲載しました。
 2016/1/6
かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 竜喰山 を掲載しました。
 12/29 古新聞ですが、簡易登山記録に 硫黄岳 を掲載しました。
 12/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉アルプス を掲載しました。
 12/1 今更ではありますが、簡易登山記録に 天狗岳 硫黄岳 を掲載しました。
 11/7 古新聞ですが、簡易登山記録に 根石岳 (天狗岳敗退) を掲載しました。
 10/27 またまた古新聞ですが、簡易登山記録に 北 岳 を掲載しました。
 10/16 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 水晶岳 を掲載しました。
 10/7 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鷲羽岳 を掲載しました。
 9/27 古新聞ですが、簡易登山記録に 瑞牆山 を掲載しました。
 9/19 相当な古新聞ですが、簡易登山記録に 奥白根山 を掲載しました。
 7/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 金峰山 を掲載しました。
 7/1 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 雨飾山 を掲載しました。
 6/17 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 常念岳 を掲載しました。
 6/5 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 太郎山 を掲載しました。
 5/23 古新聞ですが、簡易登山記録に 黒金山 を掲載しました。
 5/13 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鉢盛山 を掲載しました。
 4/21 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 横岳 (杣添尾根) を掲載しました。
 4/9 古新聞ですが、簡易登山記録に 倉掛山 を掲載しました。
 4/2 古新聞ですが、簡易登山記録に 美ヶ原 を掲載しました。
 3/23 古新聞ですが、簡易登山記録に 御正体山 を掲載しました。
 3/15 古新聞ですが、簡易登山記録に 節刀ヶ岳 を掲載しました。
 3/1 古新聞ですが、簡易登山記録に 武甲山 を掲載しました。
 2/19 2年前の蔵出しですが、簡易登山記録に 雁ヶ腹摺山 を掲載しました。
 2/17 古新聞ですが 簡易登山記録に 大菩薩嶺 を掲載しました。
 2/8 古新聞ですが 簡易登山記録に 雲取山 を掲載しました。
 1/25 古新聞ですが 簡易登山記録に 黒金山 (敗退) を掲載しました。
 2015/1/15 古新聞ですが 簡易登山記録に 北横岳 を掲載しました。    

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