Gonzui Graphic Japan (G.G.J)     −ごんずい写真館 −
伊豆でお馴染みな魚−5−

伊豆の常連魚を集めてみました。


ダテハゼ ダテじゃないのよ、ダテじゃぁ

   ハゼ     学名:Amblyeleotris iaponica
 
  千葉県・対馬〜鹿児島県

   共生ハゼの典型とも言えるダテハゼ。他の共生ハゼも
   同じですが、テッポウエビの仲間が巣穴をせっせと掘り
   エビ君が外敵に食われない様に守ります。しかもこの
   ダテハゼはこれに加え、ハナハゼとも共生するという
   3P共生も観察出来るおもしろい魚なのです。どうです
   ダテじゃないでしょ。

  撮影地:大瀬崎・湾内  水深15m
 

 



ニセカンランハギ   <にせ者扱いされるとは可哀相>

   ニザダイ科     学名: Acanthurus dussumieri

   南日本、インド・西太平洋域

    ニセカンランハギというニザダイの仲間。でも可哀相
    なのは、決してカンランハギと似ているとは思えない
    風貌だからです。それを知ってか知らずか・・・ 名前に
    『ニセ』なんて付いていると聞けば怒るでしょうネ。
 
 
    撮影地:大瀬崎・タマサキ  水深12m
 
 
 



セトミノカサゴ   <フラッシングまでいかないけど・・・>  2008/4の生物

   フサカサゴ科     学名: Parapterois heterura

   相模湾以南、インド・西太平洋

    ミノカサゴの仲間。でも一見して違うのが胸ビレの
  模様と言うか色彩です。この写真で見ても青い色が
    はっきり判りますが、綺麗です。完全に両胸ビレを
  広げた状態をフラッシングと言いますが、やっぱり
  真上からでないと・・・でも顔が撮れなくなっちゃうし
   アングルは結構難しい被写体かも。
 
 
    撮影地:大瀬崎・湾内  水深15m
 
  



 シマキンチャクフグ   <擬態されるまでの有毒保持者>

   フグ科     学名: Canthigaster velentini
 
   紀伊半島以南、インド洋、太平洋の熱帯域

   ひょうきんな顔のフグ。でも魚達の仲間の中では毒を
   持っているので有名なんざんす。そいでもって南方の
   方に生息するノコギリハギという魚なんか、シマキンに
   そっくりに擬態しているんだから大したもんだよサヨリ
   ちゃんです。

 
    撮影地:大瀬崎・門下  水深18m
 
 



ヒメジ   <実にスタンダード>

   ヒメジ科     学名: Upeneus japonicus
 
   北海道以南の日本近海、台湾

   ヒメジの仲間の特徴は写真でも判る顎ヒゲ(黄色)。
   で、これで砂をまさぐり・まさぐり、獲物を探します。
   伊豆ダイバーにはとてもスタンダードな魚で、あまり
   注目されないのですが、良く考えるとこんな特徴の
   魚って面白いよね。だって普通のお魚のパーツに
   無いもん、顎ヒゲ。

 
    撮影地:大瀬崎・湾内  水深15m
 



ボラ   <世界的に標準>

   ボラ科     学名: Mujil cephalus cephalus
 
   北海道以南、熱帯西アフリカ〜モロッコ沿岸を
                                  除く全世界の温・熱帯域

   誰でも知っている魚の1つ。1m近くにもなるけど
   大物って感覚はまるで無い魚ですね。生息域も
   世界中らしいし、かなり汚れた水でも生息するし、
   生命力って言うか、繁殖力って言うか、魚類界を
   席巻した種なんだろうなぁ。
 

    撮影地:大瀬崎・先端  水深5m



 ヒメギンポ   <婚姻色は奇麗>

   ヘビギンポ科     学名: Graccilopterygion bapturum
 
   青森県・竜飛崎以南の日本海沿岸、宮城県
          志津皮以南の太平洋沿岸〜九州南部

   この写真は雄の婚姻色。全身オレンジなので目を
   引くモノがあります。伊豆では普通に見られる種。
   ま、自然界の色っていうのは奇麗なモンです。青い
  お顔もなんかマスクを被っている様で、ついついと
   写真を撮りたくなっちゃう魚の1つです。
 

    撮影地:大瀬崎・柵下  水深8m