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アサヒハナゴイに狂喜乱舞(2000/6/25)
この日は記念すべき日であった。キシマプロジェクト始動の日として、自分の中では
ハナダイ記念日として残るであろう。
大瀬崎の先端ポイントで草間兄貴と深度潜水を楽しんでいたのだが、水深30mを越え、
ナガハナダイが現れ始めたので観察していたのだが、妙に調子がイイのでもう少し深く
行ってみた。40mを越えたあたりで予感めいたモノがあり、もうちょっと行ってみると、
突然目に黄金色に輝く強烈な魚が飛び込んで来たのだ。まぎれもなくアサヒハナゴイ
以前から噂には聞いていたが一度も遭遇した事はなく、草間兄貴を呼んで2人で写真
撮りまくり・・・ のハズだったが、酔っていたのであろうか、ストロボが当たっていない
写真が数枚残っていただけだった。 草間兄貴もキンギョハナダイの写真しか写って
いなかったらしい・・・二人は幻想を見たのであろうか?
で、この日もう1度同じポイントに行ってみた。今度はアサヒハナゴイの姿を見る事は
出来なかったが、深度を上げて行く途中で目の前を横切る集団!実はミナミハナダイ
だった。素早く泳いでいたが、初めて見る光景だった。と、すぐ近くに今度はアカオビ
ハナダイが見えた。もう狂喜乱舞である。水深40m前後での出来事だっただけに
写真を撮った後はコンピューターからはかなりの減圧指示があった(この日の3本目
だったのだ実は・・・)

オシャレハナダイに一喜一憂(2002/8/11)
柏島と言えば、やはりオシャレハナダイ・・・そう心の中では願いつつも、実際に年に
一度しか700Km離れた柏島には行けず、まして夏場の人が多い時期に行くオレと
してはモヤモヤした気持ちがあったにだが、4年目にしてチャンスが到来した。こんな
苦労は大人数でツアー遠征するショップ時代には無縁だったけど、個人活動が多い
近年では融通利かないダイビングが実際には多い・・・ で、現地ショップ・スタッフに
お誘いの言葉をかけてもらったオレはオシャレ・ポイントなるまる秘ポイントに潜った。
が、このポイントはオシャレ以外は何も期待出来そうにない場所。水深36mまでは
一気に潜り、数個体いるオシャレハナダイと念願の対面も僅か数分。写真をじっくり
撮るにはあまりに短いひと時であった。出来上がった写真も全くダメ状態で、まさに
一喜一憂とはこの事だった。

キシマハナダイにご対面(2003/6/7)
深場のハナダイの典型とも言えるキシマハナダイとの遭遇は長年夢見て来た事で
あったが、紀伊大島で安定して観察、しかも水深50mとか言う極端な深度でもなく
30mちょいという事で、遂にご対面となった。それにしてもメチャ奇麗なハナダイで、
暫しうっとりして写真撮る事を忘れてしまう魚であった。長年見たいと痛切に思った
ターゲットが目の前にいると、不思議な感覚もあり、水族館では決して得られない
満足感で久し振りに興奮したダイビングを満喫出来た。当然ながら2本目もキシマ
狙い。何と言ってもこのプロジェクトの名前はキシマだからね。

マダラハナダイで痛恨・・・(2009/12/5)
実に最低な話である。紀伊大島の須江・ナギザキで6年ぶりにマダラハナダイ
現れたという情報で、海に向かったのだ。その日はダイビングのコンディションは
最高に近く、透視度も15m以上見える海水。39mのマダラ目指していざ出陣!
と、ここまでは良かったが、ガイドさんがマダラを案内してくれた直後、情けないかな
砂を巻き上げて全てを台無しにしてしまったのだ・・・。全く恥ずかしい限りである。
人生初めてのマダラハナダイとの遭遇は『痛恨』の一言であった。
ま、一応遭遇の証拠写真はこんな感じ。
 
    巻上げでモアモア・・・       多少落ち着くもピンボケ&時間切れ

その2週間後、再び1匹のマダラを目指して片道260km運転して海に向かったが
既にマダラの姿無し・・・。今度出現するのはいつの日の事だろうか?
2012/6/9リベンジ成功
 
シロオビハナダイに発狂(2012/2/24)
2011年の春に東京へ単身赴任して以後、古巣である大瀬崎に通っているのだが
比較的リーズナブルな水深でシロオビ出現の話を聞き、久しくプロジェクト発動!
水深36mのナガハナダイの群れの中に1匹だけ顔色の違う子を見つけた時には
水中で発狂したもんね。しかもご機嫌な様子で撮影させてくれました。
考えてみればお恥ずかしながらダイビング歴25年以上でシロオビハナダイとは
初めてのご対面でもありました。
リーズナブルとは言いつつも、しこたま写真撮った後の減圧には20分近く時間を
要してしまった・・・。

イトヒキハナダイ?と思いきや・・・(2012/4/29)
嬉しい事だが紀伊大島のナギサキではキシマハナダイが比較的リーズナブルな
水深で見られている。今やキシマは幻では無くなってきた感がある。この日も
ナギサキでキシマ撮影中、ガイドさんが『ちょっと違ったキシマがいる。もしかして
イトヒキハナダイ?』という。確かにオスの特徴である黄色の縞が切れ切れ・・・。
目の後ろ上の赤い点も無し。もしや・・・。再度確認すべく、この日の2ダイブ目も
ナギサキへ。その個体、普通のキシマとちょっと違った行動パターンでメス1匹と
連れ添って更に浅い水深であっちウロウロ・こっちウロウロ。お陰でたくさん写真
撮れた。その結果、キシマのオカマちゃん(オスに性転換中)に落ち着いたけど
きっと生息域はイトヒキもキシマも似ていると思うのでいつか本物のイトヒキ君に
逢えるとイイなぁ・・・。

キシマハナダイのオカマちゃんという事で・・・

マダラハナダイにリベンジ(2012/6/9)
やはり6月はハナダイ月間である。2009年末に痛恨ミスで写真撮影を失敗した
マダラハナダイが大瀬崎の水深37mに現れたという情報を聞きつけ出動した。
柵下ポイントにはこの情報を聞きつけた同類?がたくさん訪れていた。かなり
水中待ちが予測されたので時間をずらしエントリー。但しこの日の3ダイブ目で
体にはしこたま窒素溜まった状態・・・。いくら水深37mとは言え、滞停時間は
かなり制約されそう・・・。透視も5mあるかないかで直前情報では柵下特有の
深場に引き込む流れもあるらしい。やや荒れる海をポイントにまっしぐら。すると
撮影中ダイバーは一人のみ。ラッキーだった。5分間待ってようやく順番が来た。
するとマダラ君がどこにも居ない・・・。既にコンピューターは減圧表示に・・・。
『焦るな・・・』気分に言い聞かせ、もう一度岩肌を観察して発見!『やったぜ』
限られた時間だったが3年半ぶりのマダラ君と再会はワクワクしたなぁ。