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二泊三日による東海道の旅も、今日が最終日。旧家が街道の両脇に並び、静かなたたずまいを見せている土山宿から水口宿へ向かいます。土山宿は、宿場の雰囲気を今に伝える貴重な町であり、関宿のように保存地区に指定されていないにもかかわらず、旧家の残る町並みは、古き時代のよさがあります。個人的には、関宿よりも自然なたたずまいの土山宿を気に入ってしまいました。朝霧に包まれた土山宿に別れを告げ、水口宿を目指します。 |
巨大常夜灯、本陣前スタート | ||
国道1号線沿いにある民宿で一夜を過ごし、いよいよ出発。です。国道1号線沿いには巨大な常夜灯(写真左)があるので、とりあえず撮影。この常夜灯、夜はちゃんんと灯っていました。 東海道に戻り、スタート地点の「土山宿本陣跡」までいきます。朝の土山宿は静かで、冬の暖かな日差しが包んでいました。 |
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写真は、土山宿本陣跡から江戸側を撮影したものです。なんとなくもやがかかっているのがおわかりでしょう。時間は8時12分。宿場は朝霧に包まれていました。霧と旧家の残る宿場は、なんともいえない雰囲気でした。 ちなみに、本陣跡の碑の後ろの建物は、本陣の遺構でもあります。 |
問屋場跡・大黒屋本陣跡・高札場跡・明治天皇聖蹟の碑、土山宿陣屋 | ||
土山宿本陣跡の先で交差点を横切ります。交差点の角には、鳥居や石碑が所狭しと並んでいます。東海道に面している石碑には、「問屋場跡」「大黒屋本陣跡」「高札場跡」がありました。土山宿には先ほどの土山宿本陣跡と大黒屋本陣跡の2つの本陣跡があります。 また、鳥居群の横には「明治天皇聖蹟」の碑が建っています。そういえば、土山宿本陣跡の碑の隣にも聖蹟の碑がありました。こちらの方が痛んでいるような気がします。 石碑群の少し先には、「土山宿陣屋」と書かれた碑建っていました。 左上:問屋場・本陣跡の碑 右上:高札場跡の碑 左下:聖蹟の碑 右下:土山宿陣屋の碑 |
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京側の出入り口〜旧道分岐 | ||
土山宿の町並みを見ながら東海道を進むと、やがて国道1号線に合流します。この合流地点が、京側の出入り口にあたるようです。京側から見ると、東海道土山宿と書かれた碑と、常夜灯が建っています(写真左)。 東海道は、一旦国道に合流するものの、すぐに右へ分岐します(写真右)。 |
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国道から分岐した東海道は、国道と平行するよに野洲川を目指して進みます。しばらく進むと、東海道が野洲川で分断されているようで、迂回ルートを示した案内板が建っていました(写真左)。とりあえず、そのまま道なりに進んでみると、確かに野洲川で東海道は分断されていて、川を渡ることができません(写真右)。仕方ないので、案内板に書かれたとおり、迂回して野洲川を渡ります。 |
野洲川の先の旧道 | ||
野洲川を渡り反対側へ。実際には川の対岸から東海道が始まっているのですが、迂回すると、川から続く東海道の途中に合流します。その合流地点に、かつての東海道のルートを示した案内板がありました(写真右)。この日は先へ進むことが目的でしたので、そのまま先に進みました。 冬晴れの澄んだ青空の元、交通量も少ない旧道は、気持ちよく歩けます(写真右)。 |
垂水斎王頓宮跡・一里塚跡 | ||
旧道をしばらく歩くと、左側の民家の前に「垂水斎王頓宮跡」の石碑が建っていました。斎王とは、天皇が即位するたびに伊勢神宮に天皇の名代として奉仕する皇女のことで、頓宮は斎王専用の宿泊施設を意味しています。 頓宮跡から10分程度歩くと、ちょっとした植え込みに一里塚跡の碑がありました。 |
大日川掘割跡・反野畷 | ||
土山宿を出発してから1時間半。小さな川を渡ると松並木が続いています。その周辺には石碑が。 橋の手前には「大日川堀割」という石碑が建っています。堀割?何を意味しているのかわからないまま橋を渡りきった先の松並木、反野畷と書かれた石碑が建っていました。「畷」とはあぜ道のこと。この辺り、今でも両側に田畑があることから、かつては田畑の間のあぜ道だったのでしょう。 「大日川堀割」について、調べてみたところ、頓宮から流れる水が、平地に出るとしばしば水害をもたらした。大日川は特にその被害が大きかったことから、全長907メートルの堀割を築いて水害を防いだという。その跡を示すのが、「大日川堀割」の石碑。 左上:大日川堀割の碑 右上:反野畷の碑 左下:反野畷付近の東海道 |
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国道1号線と交差 | ||
旧道はやがて国道1号線と交差します。ただ、横断歩道がないので、近くにある歩道橋を利用して反対側に渡ります。歩道橋の上から東海道を見ると、道筋がよくわかります。 左の写真は、歩道橋から江戸側を見たもので、右の写真は京側を見たものです。車の列は国道1号線です。 |
国道1号線を横切り、旧道を今宿へと進んでいきます。さわやかな冬晴れの中、快調に歩を進めます。続きはこちら。 |
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