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22日目
舞坂宿〜新居宿
2002年6月1日(土)
晴れ
いよいよ宿場の中心部。本陣跡、そして、東海道筋では唯一遺構を見ることができる、脇本陣があります。そして、北雁木を越えて弁天島へ。浜名湖を歩いて渡ります。

[14時49分] 本陣跡
一里塚を越え、常夜灯を横目に舞坂宿内を浜名湖目指して進みます。やがて正面に浜名湖が見えてくると、いよいよ舞坂宿の中心部となります。
正面に見える港、そこは北雁木。江戸時代の渡船場です。その手前には、本陣跡の立派な碑が建っていました。今は民家になっていますが、ここにかつては、格式の高い建物があったのでしょう。

[14時50分] 脇本陣
本陣の向かい側には、脇本陣の建物が現存しています。東海道筋で唯一現存する脇本陣の遺構は、時代を超え、今も舞坂の地に生き続けています。

脇本陣は、通常旅籠として営業し、必要な時に本陣の代役を務めた旅籠です。通常の旅籠と同じように、2階部屋があるものが多く、間口も本陣と比べると狭くなっています。しかしながら、上段の間があるなど、格式の高い建物になっています。舞坂宿に現存する脇本陣は、間口5間、奥行き15間です。

入館が可能なので、中をのぞいてみることにしました。初めて見る格式の高い建物は、言葉では言い表せようのない立派なものでした。是非、舞坂に行ったら中を覗いてみてください。

写真左上:脇本陣正面
写真左下:上段の間
写真右上:奥行きのある脇本陣内部
写真右下:正面玄関

本雁木、北雁木
東海道は、脇本陣を越えると浜名湖で一度道が途切れます。ここからは、新居宿の関所まで海上となるため、雁木(渡船場)があります。
雁木は、今でいう港みたいなもので、ここから船が発着していました。東海道を進んでくると、まず、本雁木があります。案内板や石垣が復元されていて、ここがかつて、海上ルートと陸路の接点であったことを示しています。

本雁木から弁天島方面に浜名湖沿いを歩くと、北雁木につきます。ここにも、石碑や案内板、復元された石垣があり、渡船場であったことを物語っています。

なお、ここから東海道は海上ルートとなるため、一度国道1号線に出て、弁天島を越え、新居宿へ向かいます。東海道線も併走しますが、本数が少ないこと、時間もあることから、歩くことにしました。

浜名湖〜新居関所
まさか、浜名湖を歩いて渡ることになるとは。小さい頃、旅行で訪れたことのある浜名湖。新幹線では何度も渡っていますが、歩いて渡るとは想像もしていませんでした。今日は弁天島の宿に泊まることもあり、一歩一歩景色を楽しみながら浜名湖を渡りました。新居町に入り、「新居関所」の案内板を頼りに関所へ向かいます。やがて、右側に広い敷地と門が見えてきました。新居の関所です。関所見学は明日にして、この日はここで終了としました。



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