中山道TOP>鴻巣宿〜吹上駅前
[ 2004年06月27日(日) ]
[ くもりときどき雨 ]
蒸し暑い梅雨時、少しでも歩を進めるために鴻巣宿へ向かいました。鴻巣宿〜熊谷宿間は17キロ以上あるために、この日は鴻巣駅前までを目標として、時折雨の降る中を歩きました。

鴻神社〜旧道分岐
前回の終了地点、鴻巣駅前が今回のスタート地点です。スタートしてからしばらくは、これといった史跡のない道が続きます。途中には、鴻神社(写真左)や寺などがあり、ここが街道であることを物語っています。いまにも雨の降り出しそうな空の下、ひたすら歩を進めると、やがて旧道分岐(写真右)にさしかかります。中山道は左側の道なので左へ分岐し、すぐにJR高崎線の踏切を渡ります。

石碑群
これといった史跡のない、ややつまらない道となる中山道。少々退屈になってきたと思いきや、突然雨が降ってきて、退屈な気分を一気に吹き飛ばしてくれました。さて、退屈な中山道ではありますが、道ばたにはところどころに不思議な石碑や石仏があります。かなり古いものもあれば、それほど歳月のたっていないものもあります。

箕田の追分
ザーっと降った雨は、道をぬらしてどこかへ去っていきました。残ったものは蒸し暑さ。中途半端に降らないでほしかった・・・。傘を乾かしながら歩いていると、追分がありました。箕田の追分と書かれていて、説明版やら案内板が小さなスペースにたてられていました。中山道とかかれた立派な石碑もあり、ようやくここが中山道であることを認識しました。

石仏を見ながらひたすら進む
埼玉県北部の中山道は、ひたすら歩く道が多いようです。たまに石仏や石碑があるくらいで、後はひたすら目的へ向かって進む、そいうったことが繰り返されます。追分を過ぎてからの中山道は、たまにある石仏を除けば、なにもない一本道です。いつしか、傘も乾いていたので、たたんでしまいました。

さて、なにもない中山道ですが、そろそろ一里塚跡があるはず。そう思いながら周囲を注意しつつ歩いていると、道の左側に木抗があり、一里塚跡と書かれていました。追分のついで今回2つめの街道史跡です。が、木抗も案内板も、そして史跡のある周囲もどこか寂れていて、東海道と比べると地味な感じがしました。

<写真説明>
左上:石仏
右上:ひたすら続く中山道
左下:一里塚跡
 

旧道分岐
田園風景の中を進むと、駅が近づいてきたのか、次第に建物が多くなってきました。やがて中山道は、右へ分岐します。ここから先、ややわかりにくくなるのですが、電柱を見ると手書きの地図が・・・。親切な人が貼ってくれたのでしょうか・・・。

JR高崎線を越える
右に分岐すると、右側に高崎線が併走します。現在の道なりにいくと、吹上駅へ向かうのですが、中山道は一度高崎線を越えます。「第四中仙道踏切」では、鉄道の反対側に延びる旧道が見えます。鉄道と現在の区画整理により、中山道が分断されているのがよくわかります。

踏切を越え、吹上駅へ
踏切を越えると、取り残されたような道を進むことになります。さて、この辺りの電柱には、先ほどの手書きの地図がちょこちょこと貼ってあります。迷いやすいところに貼ってあるのでしょう。とても助かりました。車社会、道は車をメインに作られ、整備される現代では、いにしえの街道ルートは忘れられつつあります。そんな中で、中山道を大切に思う人がいる、中山道を後世に伝えようとする人がいるのは、喜ばしいことです。

手書きの地図に助けられ、なんら迷うことなく進むと、やがて交通量の多い道へ合流します。ここから先は、車に注意しながら進むことになります。しばらく歩くと、駅前へ向かう道との交差点に出ました。ここが本日の終了地点です。

<写真説明>
左上と右上:手書きの地図
左下:本日終了地点(左が吹上駅)
 

[ PageTop ]


中山道のトップに戻る