林道で弾くウクレレ
逗子海岸の近くには、披露宴山公園と呼ばれる、小高い丘がある。
「そうだ!山だ!海を見下ろす高台で弾こう」
たったそれだけの目的のために、男は山を登ることを決意した。海から山へ。それは海抜0メートルからの決意だった。
どこから登るのだろう・・・。歩道をしばらく歩いていると、登り口があったので早速登ってみることに。この時、後悔することになるとは思ってもいなかった。
長い階段の後は急な坂道の連続。つ・辛い・・・。しかし、絶対に海の見える丘でウクレレを弾くんだ!強い決意の元、坂道をひたすら登ると、尾根道に出た。
後で知ったのだが、この尾根道(中段の写真)、そして登ってきた急坂(一番上の写真)、なんでも鎌倉時代以前の東海道だとか。つまり古道!
東海道というと、日本橋から京都までの道、というイメージが強いが、それは江戸時代の道。古代東海道は逗子・鎌倉を通って京都に向かっていたようだ。
さてさて、登った甲斐があったというもの。両側が崖となった尾根道は、初夏の日差しや海からの強風を木の葉が遮り、とても心地よく、こころなしか酸素もうまい。
よし!一丁弾いてみるか!
おもむろにケースからウクレレを取り出した。そして記念撮影をしたのが右の写真。この後、男は木々がクッションとなって強風が心地いい風になった森の中で、ウクレレを弾いた。
実に爽快だ!!!!!!
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