タイトル うる星やつら
放映年 1981〜86年
放映話数 全218話
高橋留美子原作の人気漫画のアニメ化。原作に負けず劣らず、独特のる〜みっくワールドを描き出した。押井守の出世作で、映画化もされた(6作品)。途中、ぴえろからスタジオディーンに変更となる

声の出演:古川登志夫、平野文、神谷明、島津冴子、加藤精三、古谷徹、田中真弓、小原乃梨子など

だっちゃ、だっちゃ、そうだっちゃのラムちゃん。キュートだなあ。平野さんのダ〜リ〜ンの言い方が大好きだった

 あんまりそわそわしないで〜♪のうる星やつら。わたしはどちらかといえば原作派だったが、アニメも映画もちゃんと観ていた。アニメはたぶん、前半。押井監督の時に熱心に観ていたのだと思う。映画はオンリー・ユー(83)、ビューティフルドリーマー(84)、リメンバー・マイ・ラヴ(85)、ラム・ザ・フォーエバー (86)の4本は観た。手元にパンフレットもあるし。中でも、ビューティフルドリーマーは、さっぱり訳が分からないけど、なんかすごい(笑)という記憶がある。押井守監督の出世作であった
 キャラが立つメンバーが揃っているうる星やつら。脇役も主役を食うほどの個性派ぞろい。中でも【暗いよ・狭いよ・怖いよ】の面堂終太郎は大好きだったなあ。カッコいいのにアホというのが琴線に触れた。タコに対する異常な愛とか(笑)。ラムちゃんの健気にあたると思う一途さ、それがこの物語の根幹であった。どんなに女にだらしなくても、アホでも、クズでも(笑)、ただひたすらダ〜リンに愛を注ぐラムちゃん。これぞ、女の王道である。あたるも、浮気僻があるが、基本的には優しい男で、ラムちゃんへの愛もたっぷりと感じられる。だからこそ、あたるが他の女に走ろうと、なんとなくほほ笑ましく思えるのだ。ラムちゃんはあたるにとっては母性の象徴なのだと思う。帰るべきところと言うべきか
 高橋留美子さんの作品はどれも大好き。今も犬夜叉は単行本で読んでいるし、シリアスもの(人魚シリーズなど)も大好きだ。1発どかんと当てれば消えていく漫画家が多い中、彼女のヒット作の多さは驚異的である。そう言えば、アメリカ人の友人の理想の女性は【響子さん】だったっけ(笑)。本作は、押して退いての恋愛の妙義、それを描ききった傑作だと思うのだけど。そう、愛するだけじゃ駄目だし、愛されるだけじゃ駄目。ほんと、恋愛は難しいものなのだ。ねえ、ラムちゃん(2006.8.6)