タイトル 魔法のマコちゃん
放映年 1970〜71年
放映話数 全48話
「魔法使いサリー」、「ひみつのアッコちゃん」に続くシリーズ第三作。人魚姫の要素を取り入れた、東映動画のオリジナル。アキラさんとの恋愛模様が、乙女心にどきどきしたっけ

声の出演:杉山佳寿子、谷津勲、平井道子、大竹宏、市川治、千々松幸子ほか

マコちゃん、可愛かったなあ。特に人魚の時は。こんな娘ならパパの溺愛ぶりも納得かも(笑)

 「どこからきた〜のぉ」…海の底からです、の、マコちゃん。人魚姫をモチーフに、一目ぼれしたアキラさんを追って人間界へ。事件に巻き込まれたり、巻き込んだり。愛しい彼とも一波乱も二波乱も…そのもどかしさに、少女漫画を読んでいるような快感があったっけ。サリーちゃんやアッコちゃんより年齢層を引き上げての本作(だって、年頃なんですもの、わかって〜なミッチのセリフが懐かしい)。視聴率的にはイマイチだったらしい。わたしは好きだったけど
 なんといっても、マコちゃんのパパが素敵。娘可愛さに、地上までやってきて、娘とデートまでしちゃう。成長する娘にドキマギしたり、お買い物に行ってでれでれしたり(笑)甘い、甘すぎる…そんなパパをマコちゃんは翻弄するのだが、女の子ってやっぱり悪魔なんだなと思う
 本作では、あの美少女アニメーター、荒木伸吾さんが「人魚姫」(この話は好き。人魚姫がとっても美形キャラ)、「ささくれの歌」、「たったひとつの記録」(パパが素敵。またアキラさんとマコちゃんのラブラブぶりがとっても少女漫画なのだ)の三作を作画監督している。マコちゃんは、というか当時のアニメは、スタッフによって絵の出来不出来が大きいのだが、この三作はオススメ。機会があったら見ていただきたい。あとは、初回と、最終回。初回のマコちゃんの人魚ぶりはとっても奇麗。今回も、あえて人魚のマコちゃんを描いて見たんだけどね
 人魚姫は悲恋だが、マコちゃんは…この手のモチーフは、当時のいたいけな少女たちにはたまらないシュチエーションだった。人魚姫にシンデレラ、白雪姫、眠れる森の美女…白雪姫の継母に近い心境になっても(笑)、乙女の気持ちはくすぶってるんだぞ(2006.6.14)