タイトル 宇宙パトロール・ホッパ
放映年 1965年
放映話数 全44話(不確定)
狼少年ケン、風のフジ丸に続く東映動画TVシリーズ第三弾。森康二さんの愛嬌のあるキャラクターが、往時の東映アニメ映画を彷彿とさせる。27話より「宇宙っ子ジュン」と改題された

声の出演:南谷智晴、曾我町子、小林清志、近石真介、野沢雅子、はせさんじほか

右が地球人の時、左がホッパ星人によってサイボーグ手術を受けたジュン。シンプルなラインのキャラが素敵

 「ぼくら〜はいく〜ぞ、宇宙の果てまで〜」でお馴染の、宇宙パトロール・ホッパ。どことなく、懐かしのアメリカアニメを思い出させ、はたまた往時の東映動画の王道を行くタッチでもある。シンプルな中にほんわかと和むキャラデザ。森康二さんと言うのは、こういうキャラが本当に上手かった
 地球人のジュンは宇宙にさらわれ、悪者によって仮死状態にされたが、ホッパ星人によって助けられる。平和な星のホッパ星に感化されたジュンは、自らサイボーグ手術を受け、宇宙パトロール隊に入隊…途中、ジュンが里心を起こし(笑)舞台は地球へ移って行く。ホッパ星人、河童である。頭の上に皿が…(笑)最初の企画が「カッパ宇宙船」…やっぱ、それってあんまりな気が(笑)。それにしても、当時の東映動画のレベルは素晴らしい。鉄腕アトムなんか、いま観ると止め絵みたいだものねえ。シンプルな線のキャラが活き活きと動く。連れ合いが、このホッパが好きだと聞き、ちょっとびっくり。なんでも「宇宙家族ロビンソン」や「フリントストーン」のようなテイストをこのアニメから感じ、TVにかじりついて観ていたそうだ。そうか、彼にも好きなTVアニメってあったんだ…「東映アニメモノクロ傑作選」で懐かしいアニメを堪能している。ボックス1のハッスルパンチ&風のフジ丸も観たいなあ…CSでやってくれないかなあ…
 我々の世代は、アニメや特撮の主題歌の刷り込みが、きっといまの世代よりも強いと思う。番組が少なかったから、みんな同じもの観ていたし。男性コーラスや、少年合唱団が唄う朗々とした主題歌。アニソン歌手がブームになる前の、ほんの一時期。少年のファルセットボイスの「進め正太郎」なんて、ぐっときたもんなあ。(当時から唄っている前川陽子さんは、そう考えるとすごい人だ)(2005.6.30)