タイトル 時間ですよ
放映年 1970年・1971〜72年・73年
放映話数 全30話・全35話・全30話
五反田の銭湯<松の湯>を舞台としたホームドラマ。お茶の間に女湯を持ち込んだ画期的な作品(笑)演出、久世光彦。橋田寿賀子が4話まで脚本を担当

出演:森光子、船越英二、松山英太郎、大空真弓→松原千恵子、堺正章、川口晶、悠木千帆ほか

時間ですよ・昭和元年(1974年・全26話)ほか1990年まで何作か制作された
となりの真理ちゃんこと天地真理さん。可愛かったな〜。真理ちゃん、大好きでした。自転車欲しかったもん

 銭湯といえば、わたしには馴染の場所。ずいぶんと大きくなるまで、我が家にはお風呂がなかった。近所に何件も銭湯があったので不便も感じなかったし、大きいお風呂はことのほか気持ち良く、銭湯通いが当たり前の日常だったのである。銭湯で買った蜂乳石鹸で洗顔し、アセシラズを湯上がりに塗り、フルーツ牛乳を仁王立ちで飲み干す…スチーム効果があるせいか、銭湯通に来る人は総じて肌が奇麗だった。みんな、つるつる、ぴかぴか。ケロリンの黄色い桶も懐かしい。ちなみに、実家でわたしが通っていた銭湯は、まだ2軒残っている
 で、時間ですよ。マチャアキの「おかみさ〜ん、時間ですよ〜」から始まるこの番組。当時としては斬新なドラマだった。毎回、肌もあらわなお姉さん達が闊歩する女湯が映る。おまけにそれをのぞきに来るおやじ(笑)猫八さんだったな。いまならセクハラと叩かれそうな場面である。お手伝いさんトリオ(マチャアキ、悠木千帆@樹木希林さん、川口晶さん)がウルトラマンを呼んだり、謎の男と女が暗〜い雰囲気を作り出したり(いしだあゆみさん&池部良さんと篠ひろ子さん&藤竜也さん)、田中角栄首相のそっくりさんが出たり(いまはそっくりさんが出るほどインパクトがあって、愛されるキャラの政治家はいないんだろうな)。橋田さんが4話まで脚本を書いたらしいが、きっと久世さんの演出と隔たりが大きく、降りてしまったのだろうなあ。どう見ても「渡る世間…」とは世界感が異なるもの。この後、久世ワールドは「寺内貫太郎一家」、「ムー一族」と続いていく
 本作からは、天地真理ちゃん、浅田美代子ちゃんの2大アイドルが誕生。真理ちゃん、すごい人気だった。<恋する夏の日>や<水色の恋>、懐かしいなあ。南沙織さん、小柳ルミ子さんとの三人娘、わたしは真理ちゃん派であった。永遠の白雪姫で…いて欲しかったなあ(2004.5.8)