タイトル 鉄人28号
放映年 1963〜65年
放映話数 全83話
元祖巨大ロボットアニメ。グリコのおまけで近年復活。制作はTCJ(現エイケン)。正太郎の持つリモコンが敵に渡った途端、鉄人は悪の手先に…そのドキドキ感がなんとも言えなかった

声の出演:高橋和枝、矢田稔、富田耕生、白石冬美、はせさんじ、富山敬ほか

●新鉄人28号(1965〜66年)全13話(旧作より25話再放送含む)
西洋の甲冑のような造形がなんともいえぬ鉄人28号。リモコン次第でよくも悪くもなるというのがミソだった

 今朝、新聞でタイムスリップグリコの次回作が2004年5月に発売との記事を読んだ。今回はずばり<タイムスリップグリコ・鉄人28号編>。9種類のフィギュア、もちろん全部鉄人。可動式のフィギュアもあるらしい。また買わなくっちゃ(笑)大人買いだな。4月からはTV東京で深夜枠に鉄人のアニメが放映開始。来春には実写版の映画公開も決まり、ちょっとした鉄人ブームである
 鉄人28号の映画は、中村嘉葎雄さんが正太郎に関わる謎の老人を演じたり、敵役が香川照之さんだったりで、ちょっと楽しみ。アニメ版の鉄人の前に超ショボい実写版鉄人28号(1960年・全13話)があったが、まさかそんな出来ではあるまい(笑)まあ、その実写版はそれなりの味わいはたっぷりとあったのだが。鉄人と敵のロボットの戦いはまるで<ウルトラファイト>。おいおい、人間と大きさ変わんないじゃん(笑)等身大の鉄人と相手ロボット、そしてそれを叱咤しつつコントロールする人間達。ロボットの動きがあまりにも悠長で、こんなことなら人間同士殴り合ったほうが早いのでは?と苦笑が浮かんでしまった。いま見ると笑えるのだが、もちろん当時の少年少女には迫力あるバトルと映った…かもしれない(笑)
 わたしにとっての鉄人は、漫画でも実写でもなく、本作のアニメ版。故高橋和枝さん@カツオくんの正太郎君と、富田耕生さんの大塚署長の声、そして(ダンダンダンダン、ガオ〜)から始まるオープニングが全てである。グリコのおまけで復活した鉄人は奇麗なブルーだった(それもポーズによって色が微妙に違っていた。グリコの憎いところはモノクロ版もちゃんとあるところだ)。おまけを手にしたとき、鉄人ってこういう色だったんだ!と、あらためて実感した。白黒・カラーなんて表示が新聞のTV面に載っていた頃に育った人にだけわかる、何とも言えぬノスタルジーである(2004.4.10)