タイトル 魔法使いサリー
放映年 1966〜68年
放映話数 全109話
横山光輝原作でりぼんに連載されていた漫画を、東映動画がアニメ化。1〜17話まではモノクロ、以降はカラーで制作された。1989年にはリメイクされ、91年まで全88話が放映された

声の出演:平井道子、加藤みどり、千々松幸子、内海賢二、白石冬美ほか

よっちゃんの弟、三つ子のトン吉、チン平、カン太。愛嬌がある個性的なキャラだった

 マハリクマハリタの呪文でお馴染のサリーちゃん。少女向けアニメの先駆けである本作は、大抵の女の子は見ていた。再放送が多かったせいか、世代を超えて話題になり、平成にリメイクで復活したせいか、親子二代でサリーちゃんファンなんていう方もいらっしゃるようだ。この魔女っ子シリーズ、サリーちゃん、ひみつのアッコちゃん、魔法のマコちゃんまではかなり熱心に見ていた。この3作品で1966年から71年まで放映されている。ちなみに、わたしはサリーちゃんのキャラではパパが一番好き。たった●歳だったのに、しっかりおじさんキャラの渋い人をチョイスしていたな<^0^;;>。内海さんの声もツボにはまっていたのだ。すんごい真面目そうな山辺先生やよっちゃんのお父さんでないところが、また趣味というものであろう(笑)
 本作で思い出深いエピソードは「ポニーの花園」、「ポロンの子守唄」、そして最終回の「さよならサリー」。「ポニーの花園」はインド人のような風貌のポニーが転校してくるのだが、みなに受け入れられず花壇を造る話。ポニーが「菊、菊の花が…」といっていた場面が印象的。確か、彼女は病気で、最後は悲しい話だったと思うが、TVを見ながら泣いていた記憶がある。ポロンちゃんはけっこうめちゃくちゃやっていたキャラなので結構好きだった。ただ、最後は魔法使いであった過去(元々人間だったのだが)を忘れさせて、両親の元へ返すのだが、その時のサリーたちの心情が心に沁みた。最終回もサリーが人間界に別れを告げる話だし…どうも、明るいエピソードより、しんみりした話しの方が本作に関しては心に残っているようだ
 魔法が使えたらいいなあ…と「奥様は魔女」を見て思った。その「奥様は魔女」をモチーフに、横山光輝先生が本作の原作を書き上げた。最近もハリーポッターがあれだけ流行ったし、時代も世代も、性別も越えて魔法使いに憧れる人がいかに多いことか!わたしだって密かに小声で「マハリクマハリタ」と呟いてみるのである(2004.1.3)