タイトル あしたのジョー
放映年 1970〜71年
放映話数 全79話
未だ、根強いファンを持つ、ボクシング漫画の傑作。メインの声に役者を起用したのが新鮮だった。映画版(実写1、アニメ2)もある

声の出演:あおい輝彦、藤岡重慶、仲村秀正、白石冬美、広川太一郎ほか

●あしたのジョー2(1980〜81年)全47話
ちょっと色白になっちゃったかな?ラテンな男、カーロスくん。結構、好きなタイプ

 本作の詳しい解説は、ダヲスさんの熱いあしたのジョーファンサイト、<SOUL OF JOE>におまかせして、ここは楽しみ亭なりの切り口で書いてみたいと思う。頃は、1970年、世は万博に浮かれているころであった。世界の国からこんにちわ…というわけで、わたしも大阪万博は祖母に連れられ見に行った。びっくりしたのが、自動改札。阪急電鉄が1967年に導入。当時はもちろん東京にはなかった。子供心に[すっげ〜〜〜]と思ったものである。それと、万博会場内の自動販売機。確かペプシだったと思うのだが、紙コップにクラッシュアイスが飲み物と一緒に落ちる。これにも感動した。見るもの、聞くもの珍しく、世界は広いを実感したその年に、本作は放映された
 本作は68年より少年マガジンで連載が開始され、虫プロがアニメ化した。当時から人気は物凄く、力石がマガジン誌上で死んだときには実際のお葬式まで行われた。アニメ化されたときには助命嘆願が殺到。いつ力石が死ぬかで、TV局もずいぶんと悩んだらしい。力石ファンからは剃刀とかは送られてこなかったのだろうか?
 本作の魅力はあおい輝彦さんと藤岡重慶さんの声がぴたりとはまったことも大きい。時代劇ファンであるわたしは、助さん@あおいさんと藤岡さんが水戸黄門などで敵味方を演じてらっしゃると、思わずニヤリとしたものだ。悪役の重慶さんが斬られるときに「ジョー」とか叫ばないか、ちょっとわくわくした(笑)また、本作の実写版は新国劇が中心になって制作され、ジョーは石橋正次さんが演じられた。そして、力石は悪代官でお馴染の亀石征一郎さん、段平は辰巳柳太郎御大である。新国劇で舞台上演され、映画化されたらしいが、新国劇、何故にジョーを選んだのか?男と男の戦いは、武士道に通じるものがあるのかもしれない。それにしても、実写版<あしたのジョー>は、目黒祐樹さん主演の<ルパン三世・念力珍作戦>にも負けないカルトさである。いつか見なくては…と心に誓った(笑)(2003.9.24)