タイトル ベルサイユのばら
放映年 1979〜80年
放映話数 全40話
言わずと知れた池田理代子原作の少女漫画の金字塔。前半を長浜忠夫、後半を出崎統が演出。荒木伸吾&姫野美智の作画で、ベルばらの華麗な世界を描くことに成功。美しい作品に仕上がった

声の出演:田島令子、志垣太郎、野沢那智、吉田理保子ほか

オスカ〜ル…志垣太郎さん@アンドレの叫びが思いだされる

 <エースをねらえ>と<ベルサイユのばら>、この2作品にどっぷりと浸かった世代である。週間少女マーガレット黄金期、毎週、エースとベルばらに、どきどきし涙した。宝塚でベルばらが初演されたときには、ずいぶんと話題になったものである。まだ子供だったので、舞台には行けないが、TVの舞台中継を見たり、友人が買った舞台のLPなどを聴いたものだ。あの頃、世界史の試験でフランス革命が出たなら、女子はみんな100点だったな…それほど、女の子はベルばらに熱中していた。オスカル〜、アンドレ〜。ちなみにわたしの好きなキャラはジェローデル(笑)あまりパっとしない脇役キャラがお気に入りだった
 本作の成功は何と言っても演出の巧みさと、作画の荒木&姫野両氏の技量であろう。なにせ、アニメ好き女性を熱狂させた、美形キャラを描かせたら天下一品のお二人である。エンディングの姫野さん作画の水彩画など、個人的には池田理代子さんの絵より美しいと思っている。(エンディングでの志垣太郎さんの台詞にはいつも笑ってしまうのだが…)面白いのは、前半はいかにも荒木タッチの絵なのだが、後半、演出が出崎統氏に代わったころから杉野調というか、顔に斜線が多くなってきた。キャラ自体も年齢の変化もあるが、丸顔でかわいい感じから、面長へ変化している
 先日、ネットで知りあった方の奥様から宝塚のベルバラのビデオをいただいた。夢のように美しい、涼風真世さん@オスカルと天海祐希さん@アンドレのコンビである。あまり、宝塚に興味はなかったが、原作に思い入れがあるのと、キャストの素晴らしさで思わず見入ってしまった。2001年、東西の宝塚大劇場での同時公演で久々にベルばらが復活。機会があれば舞台も観てみたいと思うようになった…そして、口ずさもう、愛、それは〜、甘く〜あ〜い、あ〜い、あ〜〜〜い♪(2003.5.24)