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いまもシリーズが制作される人気アニメーション。本作はファーストガンダムと呼ばれるらしい(我々にはこれこそ、ただのガンダムなのだが…)ロボットものに密な人間関係を絡ませた快作 | |||||||||||||||||||
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声の出演:古谷徹、井上遥、白石冬美、鈴置洋行、古川登志夫、永井一郎ほか | |||||||||||||||||||
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たった3話にしか登場しなかったランバ・ラル夫妻。男女の情愛をたっぷりと描いてくれました
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フィギュアやらボトルキャップやら、相変わらず大人気のガンダム。ガンダムエースなる月刊誌も発売されているし、ロマンアルバムの復刻版なども出ているらしい。シリーズもすでに10作を数えている(ガンダム以降、Z、ZZ、VにG、最新作はSEEDと横文字オンパレード(笑)タイトルを読むのに一苦労だな) わたしがリアルタイムで体験したのはこれ。思春期のまっただ中、人間関係が濃密に描かれた本作は、ロボットアニメの枠を越えた人間ドラマだった。なにせ、主人公が(どうせ、僕なんか…)っていっつもイジケテいるアムロ君。辺りを見回しても、ブラコンで屈折しているセイラ、妥当サビ家と口にはするが野心満々のシャア、優柔不断なブライト…これじゃあ、爽やかな世界は描けないよね(笑)恋愛もからむが、ほとんど悲恋。そして、非常にデリケートでウェットな感じがする。常に、死というものが隣り合わせという状況がそうさせるのだろうが、明るい未来の見える恋愛が非常に少なかった(ハヤトとフラウ・ボウの恋なんかホッとする数少ないものだったな) 個人的に好きなエピソードはランバ・ラルとハモンがメインで登場する19話から21話。この間、ランバ・ラルもハモンも、そしてホワイトベースの頼りになる仲間、リュウまで死を迎える。リュウの死によって、WBの子供たちは成長していくのだが、ランバ・ラルとの出会いも、またアムロを成長させた。大人の女、ハモンは(過去に二人の男と暮らし、ランバ・ラルと出会い内縁関係に…)なんて設定されている。こういうタイプがロボットアニメに登場したのは本作が初めてではないだろうか。「好きだったよ、ぼうや…」とアムロは坊や呼ばわり(笑)マチルダさんといい、アムロは年上志向があるようだな。ランバ・ラルが戦死のあと、ハモンは夫の意志を継ぎ出陣。リュウの死という犠牲と、アムロ達の成長という二つのことを残し、夫の元へ旅立った ストーリー展開などは今みても新鮮。それ故、愛され続けるのだろう。本作以外見たことがないので他のシリーズについては語ることはできないが、わたしにとって機動戦士ガンダムというのはこれで全てなのである(2003.4.21) |
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