タイトル ウルトラQ
放映年 1966年
放映話数 全28話
怪獣ものTVシリーズの元祖で傑作。若き石坂浩二のクールなトーンのナレーションが、子供心にぞくぞくきた。ゴメス、ケムール人、ラゴン、ペギラ、ガラモンなど、未だに愛され続ける怪獣の造形は見事の一言。モノクロ故の不気味さも、今となっては新鮮。

出演:佐原健二、桜井浩子、西条康彦、江川宇礼雄ほか

ファニーなお顔のラゴンちゃん。Qの時には胸があったけど、ウルトラマンではオスになった?

 でろろ〜んと登場したのは、大好きなラゴン。この造形に魅かれるのは、子供の頃、祖母と見た<半魚人の逆襲>という映画の影響がある。なぜ、そんな映画を祖母と見に行ったか、今では解らないが、子供心に強烈な映画だった。しばらく半魚人が夢にまで出てきてうなされた(笑)ラゴンはその半魚人を思い起こさせるキャラだったので、最初は好きではなかったが、何だか見ているうちに好きになってしまった。外国製の半魚人に比べて、愛嬌がある。表情がないようで、可笑しみがあるのだ(余談だが、<半魚人の逆襲>は我が心のヒーロー、クリント・イーストウッドのデビュー作である)
 かめ夫はこのウルトラQが大好き。我が家でDVDがシリーズで揃っているのは、ブースカ、旧ルパン三世、大魔神シリーズ、そして本作である。このDVD、すべてデジタルリマスターされており、画像も音も素晴らしくよくなっている。パーティの時など流すと結構盛り上がる。カネゴンの回でお母さん役をやっている家政婦は見たの所長@野村昭子さんはこの頃からちっとも変わらないとか、ケムール人はめちゃめちゃ怖いとか(特にラスト!)、M-1号は江口寿史さんの漫画で見たとか…話題には事欠かない。ケムール人とバルダン星人の<ふぉふぉふぉふぉ>の違いを語ったり、ゴメスの回の少年の声は、<サザエさん>で三河屋さんの三平さんをやっていた小宮山清さんだねとか、声優当てをしたり(笑)
 本作の怪獣はよく出来ていたせいか、後の番組でも使われている。ペギラはチャンドラーに、ピーターはゲスラに、一部改良されて使用されているし、ラゴン、ケムール人、ガラモン(ピグモン)などはそのままの姿で登場している。優れたデザインは古くならない。初期の作品の怪獣達はすでに芸術(アート)である