タイトル 横溝正史シリーズ
放映年 1977年(第1)、1978年(第2)
放映話数 全27話(第1)、全27話(第2)
古谷一行@金田一耕助の人気TVシリーズ。映画に負けじと豪華キャストで撮られた。長門勇@日和警部とのコンビが絶妙!茶木みやこのダルそうなエンディングが耳に残る

第一シリーズは<犬神家の一族・本陣殺人事件・三つ首塔・悪魔が来りて笛を吹く・獄門島・悪魔の手毬唄>、第二は<八つ墓村・真珠郎・仮面舞踏会・不死蝶・夜歩く・女王蜂・黒猫亭事件・仮面劇場>

一行さん金田一耕助は、お気に入り。飄々としていて、愛嬌があって…長門さんとのコンビも○

 K川書店の販売戦略に見事に乗せられ、金田一耕助に熱中していたあの頃…映画もロードショウで観たし、原作本もほとんど読破した。そして、始まったTVシリーズ…学生だったわたしは、友人達と金田一耕助の漫画など描きながら、きゃーきゃー言っていた。人気者だったのよ、古谷一行さん。同じ頃、彼は<新選組始末記>で土方歳三を演じていた。やはり、土方よりは金田一が似合っていたな。彼と日和警部@長門勇さんのコンビが味があって大好きだった
 映画版は76〜79年の間に市川崑監督で5本製作された(東宝)。(それ以外でも同時期に<八つ墓村>を松竹が、<悪魔が来たりて笛を吹く>を東映が製作)それを意識してか、TV版のキャストもなかなか豪華であった。映画と同じく、最初の話に選ばれたのは<犬神家の一族>。必殺シリーズでお馴染の工藤栄一監督、主演京マチ子さん。次の<本陣殺人事件>は「南極物語」の蔵原惟繕監督。佐藤慶さんの狂気の演技がよかったなあ。映画にならなかった作品も、なかなか面白い。<三つ首塔>(真野響子さんがものすごく美しい)や<真珠郎>はけっこうマニアックな原作だし、<黒猫亭事件>なんて小品も取り上げていて、なかなか憎い。この作品、太地喜和子さんがすごく色気があって素敵。映画版がある作品は、映画と見比べるのも楽しかった。どちらのキャスティングが勝っているか、友人達とよく話したな。古谷金田一が好きなぶん、わたしはTV派だったけど(笑)
 先日、CSで改めてこのシリーズを見た。やっぱり、わくわくしてくる。今年は<横溝正史生誕百年>で、金田一耕助の特集が組まれたり、原作が再販されたりした。久し振りに古い文庫を実家から引っ張り出してこようか…そんな気分である