タイトル 特捜最前線
放映年 1977〜87年
放映話数 全508話
ご存知、十年の長きにわたり放映された刑事ドラマの傑作。役者が地味だが、渋いところを揃えている。西田健さんは犯人役で11話にご出演

出演:二谷英明、藤岡弘、横光克彦、大滝秀治、西田敏行、本郷功次郎、夏夕介、誠直也、荒木しげる、桜木健一ほか。おやっさん@大滝秀治がいい味を出している

やずや、やずやのおやっさん。誠さんは特撮ヒーローとしてもお馴染

 刑事物のドラマ、古くは「七人の刑事」から、現在もシリーズ継続中の「はぐれ刑事純情派」まで、数多(あまた)放映されてきた。TVは娯楽世代のわたしも、ずいぶんと見てきたが、派手なアクション系(大都会・西部警察など)より、渋い人間ドラマの方が好きだった。たとえば「非情のライセンス」や「夜明けの刑事」、そして本作「特捜最前線」である
 西田健さんは好きだが、本作の犯人役で覚えているものがなかった。後の2時間ドラマでの犯人役の方が印象が深い。それに、本作を見ていたころは、どっぷり刑事側に感情移入していて、犯人は憎い敵のように思っていたからかもしれない(誠直也さんと夏夕介さんが好きだった)。先日、某方より西田さんが犯人役の特捜最前線のビデオを見せていただき、ちょっと感じ入った。西田さんの役者魂…恐れ入りました。「恐怖のテレフォンセックス魔」タイトルも凄いが、内容も凄い。いまなら、さしずめストーカー。時代を先取りしていたな…西田さんと大滝さんとの駆け引きも面白く、夢中で見てしまった。覚えていない訳は…多感な乙女にはきっと刺激が強すぎたか、あまりにも入魂の演技で嫌悪感を感じてしまったかだろう。子供だったんだな…今見たら、その面白さも怖さもよく分かるけど
 エンディングの「うわあ〜たし〜〜だけの十字架」という曲も印象深い。何故か、わたしはずっとこの曲、クロード・チアリさんが歌っていると思い込んでいた…違ってたのね…歌はF・チリアーノさん
 この頃の大滝さんを見ると関根勤さんのモノマネを思い出してしまう。「痛快!河内山宗俊」の森田屋役もよかったな。「See you next week」の口調からは想像もできない毒が隠れている。ぜひ、悪役もまた見たい(2002.10.2)