タイトル 仮面ライダーストロンガー
放映年 1975年
放映話数 全39話
特捜最前線@荒木しげるがライダーに扮した、第一期仮面ライダーシリーズ最終章。歴代ライダーが顔を揃えるなど、華やかな幕引きだった。ライダーを助ける相棒として、女性の<電波人間タックル>も登場。「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ…」の名乗り口上が戦闘前の決まり事

共演:岡田京子、小林昭二、浜田晃ほか

電波人間タックルちゃん。てんとう虫のコスチュームも泣かせる

 仮面ライダーシリーズもTV版で16作を数えた。今年の夏、映画として公開された<仮面ライダー龍騎>には、初の女性ライダーが登場している。<初>という冠をつけた事で、(おや?確かストロンガーにはタックルという女性ライダーが出演していたのでは?)という論議になった。タックルは<電波人間>なので仮面ライダーとしては数えないらしい。だが、このことがあって<電波人間タックル>を思い出した方も多いのではないか?てんとう虫のモチーフのコスチュームも可憐な、なんだか、あんまり強そうではないタックル。なにせ、変身するときのかけ声が「えい、やあ、とお!」だ。堀江美都子さんも挿入歌を唄っているが、タイトルが「それいけタックルちゃん」…やっぱり、弱そうだな。だが、タックルはドクターケイトと相討ちとなり、壮絶な死を遂げる。最後の技は<ウルトラサイクロン>であった
 実は、タックル@岡田京子さんは、かめ夫の中学の後輩で、夫とは在学中仲良しだった。まだ肌寒い卒業式、夫は学ランのボタンを彼女にあげた想い出がある。といっても、仲良しの先輩後輩の儀礼的なことで、他の女生徒にも同じようにボタンをあげたそうだ。卒業後は没交渉だったが、女優になったのは風の噂で聞いていたらしい。先日、何かの切っ掛けで、彼女の話となり、「いま、どうしてるのかねえ」とネットで検索したところ、すでにこの世を去られていた。それも28歳の若さで…何故お亡くなりになったのかは分からなかった
 <岡田>という芸名をもらったことでも分かるが、東映の期待の星としてデビューしたはずだ。佳人薄命とはいうが、花の盛りに散ってしまったのは惜しまれる。だが彼女は、当時わくわくしてテレビを見ていた子供たちの胸で永遠に生き続ける。電波人間タックルとして(2002.10.8)