タイトル 仮面ライダー
放映年 1971〜73年
放映話数 全98話
未だに熱さを滾らせている藤岡弘@本郷猛が主人公の、東映製作特撮シリーズ最大のヒット作。藤岡弘が怪我の間、佐々木剛@一文字隼人の2号ライダーも活躍。ダブルライダーにも心躍らせた

ショッカーの幹部にも宮口二郎、潮健児、天本英世などの個性派俳優を抜擢。おやっさんこと小林昭二@立花藤兵衛も渋い!

熱い!いつまでたっても、熱い!それが藤岡弘さん

 世代間ギャップというものがあって、同じ俳優さんでも印象に残る役が違ったりする。小林昭二さんも、我が夫には永遠のムラマツキャップなのだ。彼はウルトラセブンまでで特撮ものを卒業している。だから仮面ライダーはほとんど知らない。わたしはと言うと、女子の割には(笑)よく見ていた。V3までは確実に(笑)
 藤岡弘さんは仮面ライダーの後、最も活躍された特撮ヒーローではないだろうか。74年の「白い牙」「勝海舟」、77〜87年「特捜最前線」、81年「おんな太閤記(織田信長)」…東宝映画の「日本沈没」でも主演だった。そして、今も彼はライダーを演じている。オートレースのコマーシャルで熱いライダーっぷりを見せてくれた。あっちっちな男っぷりを持続しているなんて…すごいな。熱い男本郷猛と比較して、一文字隼人はどこかクールな感じがした。その落差がまた個性となっていた
 怪獣対巨大ヒーローの戦いという構図のウルトラシリーズと違い、仮面ライダーは人間同士の戦いという生々しい雰囲気を持っていた。ショッカーの戦闘員は戦いに敗れると溶けてしまう。それを初めてDVDで見た某方のお子さんは、怖いと言ったそうだ。昔も今も子供が感じる恐怖は変わらないのだな…とちょっと安心(笑)ライダー自身が人間から改造されたという悲劇的な設定が、どことなく物語に影を落としている
 ライダーといえばカルビーの仮面ライダースナック。弟が集めていたのでずいぶん食べた。一家で黙々と食べた。あのほの甘い味が今となっては懐かしい
 潮健児さんの自伝によると萬屋錦之助さんが本作への出演を熱望されていたそうである。お子さんにとっては大スターの父よりも、仮面ライダーの方が偉く思えたのだ。見てみたかったな、錦之助版ショッカーの首領(2002.9.30)