タイトル キャプテンウルトラ
放映年 1967年
放映話数 全24話
ウルトラマンの後番組として放映された東映製作の特撮もの。バンデル星人やメタリノームなど、円谷怪獣とは一味違う造形が魅力。東映の大部屋俳優やニューフェイスが大挙出演。主演はすっかり悪役でお馴染みの中田博久

共演:城野ゆき、小倉一郎、井沢一郎ほか。キケロ星人のジョーを小林稔侍が演じている

君はファンキー・バンデル!キッチュなデザインが秀逸

 バンデル星人が好きである。あの、妙なキノコの様な姿、凶悪な目付き、それでいてファニーなデザイン。円谷の怪獣にはない、垢抜けなさが好きなのである。先日、トイざラスから<キャプテンウルトラのソフビ発売>の案内を貰った。発売されるのは2種類。バンデル星人とメタリノーム であった。キャプテンでも、キケロ星人のジョー(お助け同心@小林稔侍)でも、ハックでもない。敵方のキャラから発売か…思わず<カートに入れる>を押しそうになった。たぶん、近いうちに手に入れるだろう。けっこうかわいいのだ
 本作は円谷作品の合間に放映された東映作品である。今見ても、特撮や作りがイマイチなのだが、役者は揃っている。キャプテン役の中田博久さん。本作以外では悪役以外ほとんど拝見したことがない。時代劇でも何度斬り殺されただろうか…数えきれないな。でも、好き(笑)キケロ星人のジョーを演じた小林稔侍さん。いまや主役を張れる御仁である。出世したな…ジョー。ずっと前から思っているが、本作のハックとジョーは、スターウォーズのR2-D2とC3-POの元となったのではないか。ルーカスもスピルバーグも、ずいぶんと日本の映画に影響されている。スターウォーズは壮大なチャンバラ映画だから、彼らが東映製作の本作を見ていないとは言い切れないだろう
 中田さんもそうだが、ヒーローものにご出演されて、その後悪役をやられる方はけっこういるものだ。キリヤマ隊長(中山昭二さん)など、時代劇専門チャンネルでお馴染である。悪代官に悪徳商人、3日続けて成敗されたこともあった。中田さん、ハンサムなのだが強面すぎたのだろう。キケロ星人のジョーの方が売れっ子になるなんて、ちっとも思わなかったなあ…(2002.9.14)