タイトル サンダーバード
放映年 1965〜66年(日本放映は66〜67年)
放映話数 全32話
イギリスITC制作の人形アニメ。未だに玩具が作られるなど人気がある。しかしトレーシー兄弟、どれも老けているなあ…でも、さすがに英国。タキシードやらイブニングドレスやら、どれもお洒落である

日本版の声の出演:黒柳徹子(レディペネロープ)大泉滉(ブレインズ)今橋恒(パーカー)中田 浩二(スコット)ほか

サム!メインキャスターになった君を見て嬉しくなった

 再放送が多かったせいか、ずいぶんと本数が多かったように記憶していたサンダーバード。32本しか制作されていかったのに驚いた(映画版除く)DVD BOX化もされ、CSでもデジタルリマスター版が放映されている。コナミの食玩も売れ行き好調で、パート2が発売中だ(ああ、ペネロープ号が欲しい!)
 イラストに描いたのは、大好きな2号機に乗っていた次男のバージル(2号機は中にちびメカが格納されていてなんとなくお得)とアメリカABCテレビのキャスター、サム・ドナルドソン。サムは以前、ABCの看板ニュース番組でメインキャスターがお休みの時、代わりにキャスターを務めていた。いまは、ピンでメインを張っているらしい。出世したなあ、サム…初めて見たときはインパクトがあった。濃い眉、ぴたりとした髪形、そこはかとなく口元に縦に入る皺…かめ夫が「サンダーバードだ…」と呟いたのも納得できる。まさに<サンダーバード顔>なのである。ぜひ、実物をご覧いただきたい。頭の中にテーマソングが流れるだろう
 それにしてもサンダーバード。大人のドラマである。昔はけっこう残酷な場面もあるものが子供ドラマとして制作されていた。人が死んだり、冷徹な罠にはまったり…いまは、ヒーローが怪獣すら殺さないらしい。残酷ということで。だが、世の中の方が作り物の世界よりずっと悲惨で残酷になってしまった
 ひとつの国や救助組織では対応できない大惨事から人々を救出するため、アメリカの世界的な大富豪、ジェフ・トレーシーによって国際救助隊が設立される…それが本作だ。世界の何処かでトレーシー一家のように私財をなげうって平和のために戦う人は出てくるのだろうか?この国にはいないだろうなあ…それが寂しい(2002.9.6)