タイトル 長七郎江戸日記・長編スペシャル
放映年 1984〜91年
製作本数 全16作・長編
里見浩太朗主演の人気シリーズ、<長七郎江戸日記 (第一)1983〜86年 全118話、(第二)1988〜89年 全62話 (第三)1990〜91年 全38話>の長編スペシャル。「俺の名前は引導代わり、迷わず地獄へ堕ちるがよい」の台詞がキメ!

共演:丹波哲郎、下川辰平、野川由美子、高品格、火野正平、三田明ほか

絵に描いてみてあらためて美形だと思った里見さん。目が少女漫画の主人公みたい

 2時間ドラマ全盛だが、時代劇のスペシャルが年末年始を除いてないのが、ちと寂しい。時代劇専門チャンネルで深夜や土曜日、2時間スペシャルを放映しているがみな粒よりで面白い作品が多い。時代劇はだいたい1話完結だが、それでも1時間枠と2時間枠では、密度が違う。スペシャルと銘打つだけあって、配役も豪華である
 現在(2002年11月)長七郎江戸日記のスペシャルが連続十週放映されている。作品は、「海を渡る五十万両」、「長七郎立つ!江戸城の対決」、「柳生の陰謀」(84年)「怨霊見参!長七郎、弟と対決」、「母は敵か?正雪の陰謀」(85年)「風雲!旗本奴と町奴」、「血闘・荒木又右衛門」(86年)「千姫有情・母ありき」、「天下を取れ!仕掛けられた反乱」、「一心太助とご落胤・男一匹ここにあり」(88年)の10本。丹波哲郎さんの柳生宗冬がなかなかいい。悪くて、狡猾で、一筋縄でいかないクセがある男。この番組でのご縁か、里見さんは丹波さんと仲がいいらしい。最近始まった水戸黄門で丹波さんは水戸家の家老を演じている。(水戸黄門、久し振りに見ている。里見さんのご老公は品がある。主題歌を橋幸夫さん、舟木一夫さん、西郷輝彦さんの御三家(!)が週替わりで唄っているのが豪華)
 里見さんは結構苦労をした方らしい。キラ星のような東映スター達に揉まれ、這い上がってきた。それゆえか、人柄がよさそうなところが滲み出ている。駿河大納言の遺児で、野に下ったやんごとないお方、松平長七郎。その育ちのよさが里見さんの雰囲気とよく合っている。このパターンは<桃太郎侍>にも当てはまるが、高橋英樹さんはもう少しワイルド(笑)殺陣も力強いし、男っぽい。長七郎の二刀流は必見。あの鞘に収めるところ、よく撮れている。仕掛けを知っても恰好良い!と思う。さて、あなたはどうやってるか分かる?