タイトル 源氏九郎颯爽記・秘剣揚羽の蝶
放映年 1991年
放映話数 長編
柴田錬三郎原作の美剣士もの。非業の死を遂げた源義経の宝刀をめぐって、義経の末裔の美剣士、源氏九郎がそれを狙う悪と戦う

村上弘明まつりでは他に「侠客・幡随院長兵衛」(1995年 長編)「必殺・ブラウン館の怪物たち」(1985年 長編)「月影兵庫あばれ旅」(1989年 全13話)も放映

真っ白な着流しで、長い髪を靡かせ、颯爽と登場する源氏九郎。めちゃめちゃ目立つ格好である

 時代劇専門チャンネルで、「女性ファン必見」と銘打って始まった村上弘明祭り。その中の「源氏九郎颯爽記・秘剣揚羽の蝶」を観た
 全身白の着流しの村上弘明氏は、まさに美剣士(でも、あともう少し若いともっと美剣士!)でも…なんだか、変だぞ、この作品…特撮がちゃちいし、どうも主人公に気持ちがはいらない…村上氏の姿は美しいけど…
 火焔剣の真贋を確かめる試合で、村上九郎の手にしたものは偽物とわかり、彼は(偽ものでは本物に勝てない…)と思い、躊躇いながら試合をしていると、案の定刀が折れてしまう。すると、とっさに腰の愛刀を抜き、二刀流で相手を斬り捨てる…おいおい、それって卑怯者ではないか?おまけに斬られたほうも、「見たぞ…秘剣、揚羽の蝶」とか言ってうれしそうに死んでいく…出てくる女性達がみんな九郎の美男ぶりにくらくらくるが、どれも中途半端。斎藤慶子さんが本命か?と思ったら片平なぎさ嬢が最後に逆転…結局?であった(個人的には黒田福美さんのおひーさまが一番よかった)
 原作を探して読んで、あと、錦之助さんが映画を撮っているのでそれを観てからあらためて論じたほうがいいかもしれない。東映+テレビ朝日らしい、ちょっと笑える時代劇(フジテレビの旗本退屈男は東映が制作してたけど、よくできていた。テレビ局のカラーか?石橋連司さんの怪演がよかったなあ。成田三樹夫さんも真青のお公家演技だった)