タイトル 江戸中町奉行所・江戸中町奉行所II
放映年 1990年・1992年
放映話数 全14話・全12話
近藤正臣、田中健、清水健太郎の<我楽多>三人組みが裁けぬ悪を裏で裁く。必殺の雰囲気を持った、同心もの

主演:近藤正臣、田中健、清水健太郎、丹波哲郎、神崎あいほか

何故か、悪を倒しに行くときだけ着用の赤い長襦袢。もしかして御守り代わりか?

 長崎奉行の丹波遠江守長守(丹波哲郎さん)が中町奉行として就任。裁けぬ悪を裁くため、南町同心の水流添我童(近藤正臣さん)、北町同心の木暮楽太郎(田中健さん)、魚屋の多吉(清水健太郎さん)をスカウト(笑)(遣り手の同心二人は分かるけど、あとの一人はなんで魚屋?というのはおいておいて…)名前から中町の“我楽多(がらくた)”と呼ばれる三人が悪を白洲で裁かず、剣で裁くというお話
 なにはともあれ、田中健さんである。現在放映中の「利家とまつ」では、すっかりなさけない感じが板について(笑)、佐久間信盛役を好演しているが、このときはちょいと濃いがカッコよかった。女好きで、滅法強くって、何故か悪を裁く場では、着流しを片肌脱ぎ、そこには女物の赤い長襦袢…それも花柄とかだったりして…
 水流添我童役の近藤正臣さんが暗い過去を背負った影のある男なので(昔からこういう役をやるとかっこいい!私にとっての名作時代劇「斬り抜ける」で親友を上意討ちし、その妻と子を連れ逃げるという複雑な役をやってたけど、そのイメージとだぶるなあ…)、健さんの明るさが際立つんだなあ…そういえば「お助け同心が行く!」のときもこういう感じの役だったかも…(ただし、近藤さん、途中からあんまり暗くなくなりましたが…)丹波さん演ずる中町奉行は、「中町の裁きはおまえたちの剣だ」とか「よし、斬れ!」とか、けっこう話が分かるというか、なんというか…
 90年代に作られている割には、70年代の時代劇の雰囲気もあってけっこういける(ムード歌謡チックなエンディングの歌もべたである)オープニングで、いきなり現代の東京がでてきて、ちょっと「破れ新九郎」を彷彿とさせる。テレビ東京が制作しているから、「大江戸捜査網」的なおもしろさもあるし…
 パート2になったら、がぜん画像もカメラワークもよくなった。2年の間に技術が進歩したのか?エンディング曲だけはあいかわらずべたで、それも神崎愛さん&浜圭介さんのデュエット。全体的に洗練されたけど、これだけは70年代調のままだった(笑)