タイトル 天空の城ラピュタ
公開年 1986年
配給 東映
スタジオジブリ制作の第一弾長編アニメーション。宮崎駿監督、丹内司作画監督。前作、ナウシカに比べて、活劇色の強い、楽しい作品。中でも、海賊ドーラたちがいい

声の出演:田中真弓、横沢啓子、初井言栄、寺田農、常田富士男ほか

どんどんあっちの世界へいってしまった(笑)ムスカ。寺田さんの声がまた素敵

 ルパン三世カリオストロの城、風の谷のナウシカに続いて、宮崎駿監督が制作した作品。スタジオジブリの作品の中でわたしが最も好きなのが本作だった。明るいし、無条件に楽しめる。一人の少年が大人になっていく過程の大冒険活劇。今年、生まれて初めて行ったオカマバーで、美しい(本当に!)オカマさんと話をしたとき、何故かアニメの話になった(彼女?のお姉さんがアニメーターだそうである)「わたし、ジブリの中でラピュタが一番好き」「ええ〜〜、わたしも〜〜」「え〜〜本当?DVD買った」「買ったわ〜」ということで、彼女?と話しが弾んだのである(笑)
 本作でいい味を出しているのが、海賊ドーラたちご一行。船の中のやり取りなど、もう大笑い。ドーラ役の初井言栄さんの声がまた味わい深いのである。ちょっと枯れていて、それでいて元気で。女優さんとしても上手い方だったが、声もさすがの貫録であった。主人公パズーはシータと出会ったことにより、男として磨かれていく。ボーイ・ミーツ・ガール的な要素も含まれた、少年の成長物語。女の力はかくも偉大なり…か。パズーと正反対に、どんどん堕ちていくのがムスカ。もう、イッてしまっている(笑)こちらも、声は俳優の寺田農さん。ムスカの顔も寺田さんにちょっと似ているような(笑)デコッパチだがハンサムだったのに、狂気へ向かって一直線であった
 ナウシカも今年11月にやっとDVD化される。いままでDVDがなかったのが不思議なくらいだ。ある本で、ナウシカ公開後、宮崎さんらはよく宗教関係のイベントに招待されたそうである。えらいものを作ってしまった…そう思い、アニメーションの原点、子供も楽しめる作品を…と企画されたのがラピュタであったそうだ。わくわくして、笑って、泣いて、見た後に幸せな気分になる…そんな作品である(2003.10.17)