タイトル モスラ
公開年 1961年
配給 東宝
モスラが登場した、記念すべき第一作。監督:本多猪四郎。ザ・ピーナッツが唄うモスラの歌が耳に残る。当時、東京の新名所であった東京タワーでの羽化のシーンが印象的であった。

出演:フランキー堺、ジェリー伊藤、香川京子、小泉博、上原謙、志村喬、平田昭彦ほか

モスラは何と言っても幼虫が好き<^0^>つぶらな瞳にもこもこの体が可愛いです

 「モスラ〜やっ、モスラ〜〜〜」の歌はお馴染。訳がわからない歌詞を、子供時分にいいかげんに口ずさんでいた。東宝特撮怪獣ものの中で、キャラクター的に一番好きなのはモスラである(造形美でいうとキングギドラが一番好き)幼虫時と、成虫時、二度楽しめるからお得な感じがする(笑)
 モスラはゴジラ、ラドン、バランに続いて作られたキャラクターで、未だに愛されている息の長い怪獣である。モスラは不可抗力で(といってもいい迷惑だが…)街を破壊しても、一貫して人間の味方。なにせ、嫌がるゴジラに<一緒にキングギドラと戦おう>なんて説得しちゃうんだから(笑)ゴジラは悪かったり、善かったりと作品によって性格がブレるが、モスラはずっとよい子である。インファント島より連れ去られた双子の小美人を救うべく、島民の祈りで目覚めるモスラ。(インファント島の島民、あんなに顔に墨みたいなものを塗っていたら、今はアウトだろう。人種差別とか言われそうだ)船は沈めるわ、東京タワーはぼっきり折るわ、大暴れだが、人間側に非があるという描き方なので、やはりよい怪獣に見える。そして、小美人と島に帰って、めでたしとなる。妄想少女のわたしは、心底、ザ・ピーナッツになって、モスラの背に乗りインファント島に行きたかった
 ザ・ビーナッツ@小美人とモスラが共演しているもう2本の作品が<モスラ対ゴジラ>と<三大怪獣・地球最大の決戦>(1964年)である。特に後者は東宝怪獣オールスターキャスト、宇宙怪獣キングギドラとゴジラ、モスラ、ラドンが対決する、子供にはわくわくものの1本であった。大暴れするキングギドラを見かねて、モスラがラドンとゴジラに共に戦おうと言う。が、ゴジラとラドンは色よい返事をしない。モスラは仕方なく単独でキングギドラに立ち向かい、遂にはゴジラもラドンもモスラの気持ちを汲んで力を合わせキングギドラを撃退する。怪獣版浪花節的な(というか、時代劇的な)要素もたっぷり(笑)同じ年に敵と味方を演じたゴジラとモスラ、それも子供には楽しいことであった(2003.3.13)