司法試験受験生と恋愛
司法試験受験生にとって、アルバイトと並んで、いやそれ以上に司法試験との両立が困難なもの、 それが恋愛です。
「そんな事している場合じゃない」と言って世俗を離れ、 煩悩を脱し勉強に邁進するのがあるべき受験生の姿かも知れません。
しかし、大多数の受験生の年齢は２０代前半であり、 人生の中でもその人が最もかっこいい、美しい、フェロモンもホルモンも出まくっている 時期でもあります。
その時期、通常であればどうしても異性に目が向くもの。
「修習に行ったら毎日スチュワーデスとコンパが出来る。」
という未確認な情報を当てにして無我夢中で頑張り、 気がついたら髪の毛前線はかなり北上し、お肌は曲がり角をとっくに過ぎてしまっている と言う状態になってしまってもさみしいものがあります。
ちょっと前は、受験生同士と言えども、恋愛対象にはちょっと･･･という容姿、ファッションの 人が多かったように思いますが、最近は某塾を中心に、いわゆる普通っぽい、 今風の人が増えてきているのでさらに異性を気にせずに入られません。
しかも、将来は、離婚訴訟や、恋愛関係のもつれから来る犯罪を多く扱うことが避けられない 職業に就くのに、若い内の恋愛経験がないというのでは、依頼者の信頼を得、被告人を説得する上で 説得力がありません。
そんなこともあって、この困難な状況の中、恋人がいながら受験生活を送っている 人も多いでしょう。
しかし、つき合っていても普段は、「応援してるわ」などと言いつつ、 試験直前期の忙しい時期に、なかなか会えないでいると、 「さみしい、逢いたい･･･」などと言われると、その気持ちは理解していながらも 「ほんまに応援する気あんのかどっちやねん！」とつっこみたくなります。
そして、現にその言葉通り相手につっこんでしまうと 話がこじれて試験も恋愛もダメという悲惨な事態に陥ります。
さらに、「勉強と私とどっちを取るの？」と言われた日には、 「ちがーう！何でその２つを比べるねん！」 と叫んでしまいたくなります。
そこで、以下、司法試験と恋愛と言う問題について、 考えられる対処法とその問題点について書いてみたいと思います。
対処法@毎日読経し、煩悩を脱する。
問題点：今つき合っている人がいると、別れを強要することになる。
煩悩を脱したまま解脱に達し、そのまま戻ってこれなくなる可能性がある。
対処法A強引に相手と結婚してしまって、相手に養ってもらいつつ勉強する。
問題点：そんなに簡単に結婚なんて出来るものではない。
受かってから相手に頭が上がらない。
受かる前に子供が出来たりしたらさあ大変。
対処法B受験生とつき合う
問題点：今、受験生以外とつき合っている人には意味がない。
恋人同士なのに、けんかの原因が学説の対立というのは嫌。
ストライクゾーンをかなり広げないといけない可能性がある。
対処法C合格者とつき合う
問題点：現実を知っているだけに、合格者になってから受験生とつき合おうと思う人がいるのか。
常に上下関係になってしまい、受験生側としては引け目を感じる。
対処法Dそれならばもうすぐ合格しそうな人とつき合う
問題点：そんな状況でかっこいい（かわいい）人はかなり少ない。
人選ミスは命取り。
対処法E受験勉強の妨げにならない程度にほどほどにつき合う
問題点：それが出来たらこんなコラムは書いていない。
以上をご覧になってわかるとおり、この問題に対する有効な対処法は今のところない様に思います。
苦労しながら頑張った方が、受かったときの喜びも大きい、と言えば 聞こえはいいのですが、この問題だけは、通常の男女問題と同様、 受験生にとっての永遠のテーマなのでしょうか。
それとも、通常の受験生は、こんな事で悩まない出来た人達なのでしょうか。
皆様からの経験談、苦労話、対処法その他このコラムに関する ご意見・ご感想をお待ちしています。
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